星がきらきら

Mais comme elle est loin!/遠き七つの星へ愛を

Kis-My-Ft2 -For dear life- 10/5参戦感想殴り書き

改行とかテキトーで、まとめるときに記事消したくなるだろうな〜と思ったけど忘れないうちに取り急ぎ思ったこと曲順にまとめました。旧Twitterでもぶつぶつ書いてたやつ。最高だったよライブ!!!!!!!キスマイありがとう!!!!!!!あとあんまり記憶力に自信ないので色々間違ってると思います!!!!!!!

 

OP

チェリーマウンテン居て、確かに北山さん側から何度も観に行くと思うとは聞いてたけどそんなまんま形にする?!ってビックリしたし、七人を愛し続けることへの強い肯定でそれだけで来てよかったと思った。

Rebirth Stage
「新生キスマイ」そのままのメッセージ性で勝ちしかなかった。文脈の演出家二階堂。北山さんの歌割どこだったっけ…
横尾さんがノーメガネで崩れ落ちた。藤ヶ谷さんのカラーグラス超治安悪くて最高だったし北山さんを彷彿とさせたし横尾さんのメガネこっち行った?!と思った。千賀健永も記憶ではメガネしてて横尾さんのメガネこっち行った?!?!って思った。千賀健永爆裂に顔良くてビビった。玉森さんも髪短くて美しい、それからこれが噂のニカハット!!と思った。いや、フリハグとかライブ映像は見てるんだけど、リアタイでは摂取したことなかったので…
HANDS UP
Raise a flagの意味がここに効いてくるとは…と思ったし、一秒先のnew gateだし、パンドラの扉めっちゃ開かれてるし、Give me a ダイナマイト怯んだらリタイアは完全にfor dear lifeって感じだった。(語彙力)
Edge of Days
リバステとハンズアップの歌割あんまり分からないのにここで明確に北山さんの歌割が二階堂さんに行ってて転げた。私この曲って本当にキスマイと北山さんの精神性の曲だと思ってるのでずっと聞きたかったんだけど二階堂さんに継承された形で聴ける日が来るとは思わなくて。良かった。初日に来てよかったと思った。センステまでの道を歩く彼らが、北山さんみたいだなと思った。
Smokin’ Hot
みんなだいすきスモーキンホット、なんかめっちゃ横尾さん曲になってた気がした、私の思い入れの問題かもしれないけどたぶん一番のスモーキンホッハッが横尾さんに移ってたからかな…
あとこの辺でようやくスクリーンが湾曲でデカいやつと気づく。他の団体でも使われてるの見たことあった気がするけど、めちゃめちゃありがたいなと思った。
Mr. FRESH
ひーEoDカップリング!!!と思ってはいたけどあんまり記憶はない。

 

つなぎ
夢みたいな演出。リンゴとかなんかえっちな藤ヶ谷さんがいた気がする。この時点で既に曲数を数えられていないので次Akumuっぽい繋ぎだなあ…と思っていた。最後に椅子が出てきた。

 

CHUDOKU
この椅子の演出めちゃめちゃめちゃめちゃお洒落。で、これが6曲目なのだと途中で認識して部屋の電気を消すキスマイなのでここから夢にはいるのか~~~って大好きだった。くるくる回って、歌割のときには正面向いて、衣装お洒落でチョー可愛かった。千賀さんが唇拭ってて反射的にキャ――――!の悲鳴上げようとしたら笑ってる藤ヶ谷さんが映ってえっあっなに?ってなってたら曲終わった。詳細は他の人のMCレポで確認してください。唇拭ってごまかす千賀さん、すっごく良かったんだよ…

Akumu
やったーAkumu!!!!!CHUDOKUからの繋ぎがほんとーーーに天才的で泣きそうになった。スモーク炊いた先から出てくるキスマイラブ、たぶんこれ千賀さん振付かなあ…って思うダンスもラブ。後ろの映像に全然気を配れなかったんだけど、私がめちゃめちゃめちゃ好きな「夢は既に終わったものもあるけどね」の玉森さん歌割のタイミングでベンチが映像にあったのは印象的だった。ドリボにおけるベンチって"夢"の象徴だったわけで、それをCHUDOKUの演出と併せて伝えてくる感じ一体どうやって考えて演出にしてくれたの…?って好きで震えた。あとリリックビデオのAkumuの映像って悪夢寄りだったんだけど、Akumuのスクリーン映像は廃墟とかちゃんと悪夢ではあるけど少し郷愁みたいな優しさを感じて、ずいぶんと優しい夢だなって思った。
You know what?
ほんとこの曲の存在理由が分からないとずっと前から言ってるんだけどこんな不思議な場所で恐らく繋ぎとして使われてるのやっぱり意味分からなかった。だってこれって過去の曲の歌詞を使った総括曲なのに、北山さんの卒業でバタバタしてたのか何なのか知らないけどラジオでほとんど流されることもなく、言及されることもなく、でも私が(嵐サウンドなので)勝手にギャーギャー言ってた曲で。You know what?って「意味分かってる?」とも和訳できるんだけど「わかんない!!!!」って返したかった。映像なんか凝ってて彫像とかピンクの照明とかで意味深だったけどまだ全く解釈もこじつけも出来ていない。
Tequilla!
ひーCHUDOKUもあってTequilla!もあるのフリハグじゃん!ってなって音源入手するのめんどくさかったな…の記憶が蘇った。この演出も1回目じゃまあまあ意味は分からなくて、銀の玉四つメンステに置いてて、センステにミラーボール半分に割ったお立ち台みたいなの置いてあって。メンステの四つ放置してセンステ行ってそこでみんな踊るという…ただここで宮ニカが一回引っ込んだな…と思ったらタップシューズに履き替えてタップダンスしたの凄く良かった。過去ミューコロとかでも例自体はあるんだけど、二人でタップダンスするってキスマイの命名由来のグレゴリーとサミーを彷彿とさせるので。ここまでローラースケート履いてなくて(あとステージ構成が明らかにローラー向きでは無くて)ちょっとだけ残念だったんだけど、足にかけたパフォーマンスはキッチリやってくれて最高だった。あと宮田さんがダンス系のパフォーマンスで目立ってるの大好きすぎた。頭身恵まれてる人の脚使うダンスって最高。お立ち台にいる二人を盛り上げるみたいな演出もよかったな、あと家帰ってから気づいたけどCHUDOKUって深夜だけどテキーラって夜明けで対応してるんだね…
Lemon Pie
会場湧いてた、これ。私たちは本当にレモンパイに飢えてるんだなって…Mステで披露していた振付、最近見たはずなのにどこに北山さんいたか全然覚えてないよ~と思っていたらどこかから柑橘系の酸っぱい香り…というかどう考えてもレモンの匂いがしてびっくりした。この時点でそこまで確証があったわけじゃないんだけど、でもレモンパイのタイミングでレモンは出来過ぎなので周りを見渡してしまった、周りの人あんまり気づいてなかったと思う。
あとテキーラ→レモンの連想は二階堂さんならもしかしたら来るかなと思っていたのでちょっと嬉しかった。
SHE!HER!HER!
やっぱみんな知ってる曲って湧くんだなあと思った。北山さんの裸にしてみせるパートを玉森さんが普通に歌ってたのが印象的だった。
AAO
今思うとコンサートでなぜかいつも歌われる曲がこのど真ん中という不思議なタイミングで集中していたんだなって。AAOは北山さん曲として好きなのでイントロ流れた瞬間どうしようと思ったけど声出しライブ初参戦なので合いの手イマイチ分からないよ~って思うのに必死で特に悲しさとかは無かった。宮田さんがかわいかった、えいえいおー!でえいえいおー!を言わされた。こっちは分からな過ぎて「前からこんなのあったんだな…」と思っちゃっていたので勘弁してほしい、責任取って正式導入して欲しい。

 

MC
千賀さんを弄り倒す藤ヶ谷さんが最高だった。千賀さんが楽しそうでよかった、笑い転げたし床に横たわる千賀さん見て好きでおかしくなった。伝言ゲームも最高でした、これからもみんなで台を運んでくれ、玉森さんはケーブルを処理してくれ。

あと二階堂さん帽子被ってるから髪蒸れちゃって髪クシャクシャにしてるときの顔と仕草がめちゃくちゃ良かった。可愛過ぎる。髪クシャクシャにして可愛いの、去年の北山さんで見たな…(泣)

 

想花
MCの時点でなにこのかわいい白くてふわふわした服…と思っていたら想花だった、流れた瞬間に衣装コンセプトが白衣+花であることに気がついて「予想できたのに…!」で悔しかった。オレンジの照明が凄く綺麗だったし、なんか花っぽい香りまたしてる…と思っていたけど全然何の匂いか気づかなかった、ライブ終わってから金木犀と知ってまたキスマイを好きになった。玉森さんと横尾さんが大好きな花、金木犀


装置っぽい紐が降りて来てるな…と思ったらくらげが出てきて、雨で。この演出CHUDOKUの椅子くらい綺麗だったし、衣装コンセプトが白衣+花+雨合羽だったことに気がついて「予想できたのに…!」で悔しかった。(二回目)とにかくきれいだった。

Luv Bias
ラブバイって絶対に水属性の曲で、過去噴水も映像噴水もジャニフェスの水の中みたいな演出も噴水もそうで(ボス恋別に水っぽい話じゃないのに不思議だなと思うくらいなんだけど)それが今回も守られていて嬉しかった。
マイクスタンドの泡が海の中をたゆたう泡みたいだなあって思ったのを覚えている。
クラゲって雨の日は深く沈む生態と聞いたことがあったのだけど、このステージ上は深海なのだなと思えたのがすごくよかった。雨の降り注ぐ線をクラゲの触手で表現していたはずだったのが、イメージを変えて海の中になってくるの本当に天才だと思う。去年のアリツアの藤シャンデリアも、今思うとクラゲみたいだった。
Tokyo-Kis
クラゲから「揺られていよう」の連想でこの曲に変わったんだろうなと思っている。なんかこの辺で衣装が変わったのかなあ、千賀さんの場所分からなくて混乱した覚えがあるけど違う曲だったかも。私はこの曲、少プレの披露の時円を描いて内側向いて歌ってたのが印象的だったんだけど、必ずしもそういう曲ではないんだなあと考えていたりした。ただの感想です。
PHYCO
めっちゃ良かった!!!!この曲に移る前、(記憶が確かなら)それぞれソロでダンスしていて。宮田さんのダンスも好きだったんだけど、PHYCOイントロ直前で千賀さんがマジでダンスで無双していてめちゃくちゃかっこよかった、本当に奉納の演舞みたいで。二階堂演出の「千賀を見て!!!」の意気もすごく感じた、メンステ0番の千賀さん、赤を背負って踊る千賀さんすっごい良かった。良かったとしか言えないのが悔しい。特効盛り盛りなのもよかったし、私はここでなぜかAkumuとのつながりも感じた。夜の和コンセプトだったからかな。

Black &White
人気曲だよねえこれ…これも会場が明らかに湧いていた。「黒と白 不可欠だから 使い分けて行けば良い」が二階堂さん歌ってて、色んな側面がある今のキスマイっぽいな〜って思ったこともよく覚えてる。あとで気づいたけどここも北山さんの歌割りだったんだね…。

Dream Onリミックス
Dream onは来ると思ってた曲の一つだったけどここまで押してくるとは思わず困惑した。
リミックス大好きオタクなんだけど曲の噛み合わせが全然予想できないそれで具合悪くなった、具合悪いは誉め言葉なんです信じてください。
若者たちが来たの嬉しかったけどこのリミックスコーナーはあまりに詰め詰めで記憶混ざりまくってる、Shining Aceの千賀さんの歌声が凄く好きだったことだけ強烈に覚えてるけどもしかして北山さんの歌割引き継いでたところだったのかな。あとDream Onの「変えていけるのは明日だけ」の歌詞も覚えている。明日はどんな自分になりたい?(By キュアプレシャス)の曲だったんだなって思って。

ともに
なりたい自分の曲、つまりキュアプレシャスの曲だ…(違います)
ほぼ同時発生のように会場が赤一色になってびっくりしたけど、確かに私も周りの誰の色も見ずに赤に変えていた。北山さんのための曲なのだと、OPで客席にいたチェリーマウンテンの色にならないといけないのだと、6人とともに北山さんは在るのだと、それぞれがそれぞれの理由で変えたのだろうなと思う不思議な瞬間だった。動揺してるオタクが沢山いた。それでもみんなここに集まっていたんだなと思って少し心が温かくなった。あの北山さんのパートはどうなるんだろうってどきどきしながら聴いていたら、(たぶん心の準備用に余計にワンエイト足された上で)ファンに託してくれた。心の準備が少しだけ足りなくて、あまり大きな声で歌いだせなかったのが悔しい。ファンに歌わせることで、「ライブ終わるの(さよならするの)寂しいね」の意味の曲にもしてくれてるんだなという優しさを感じつつも客席真っ赤なのでどう考えても北山さんに想いを馳せるための曲と化してた。私はアイドルが所属組織から去ることってやっぱりどうしても「死」だと思っていて、でもそういう悲しみって抑えなきゃいけないと思っていたのに、キスマイたちは、ファンたちは、その悼むための時間を用意してくれるんだなあと思って、この曲の前例の無さとか重さに改めてびっくりした。会場が赤一色になることを予想してたとは思わないけれど、それまで花道とかメインステージのモニターとか、PHYCO前?の繋ぎ以外赤の色なんて使ってなかったのに、ともにでは明確に7色使って会場照らしてたんだよね…。

Everybody Go
あの北山さんの歌いだしは(少プレのニカちゃんでは無く)全員で背負うんだなあって思って感慨深かった。アンコールのキスマイGOはみんなそんなに声出てなかったのに(失礼)こっちのキスマイGOはみんな声出てて「おいおいお~い!!!」って思ったのは秘密です。みんなで声出せるのって楽しい!!!あとようやくローラー履いてくれた。もうちょっと早く履いて欲しかったという本音はある。
Sweet Melody
そりゃあレモンパイやったらあるよねって話なんだけど流れてきてすごく嬉しかった、でも全然フォーメーションの記憶が無い、頼むから歌番組で披露して欲しかったな!!!ねえ!!!

Yeah E Yeah!!!!!!!
お手振り曲にこれ採用するの面白いな〜と思ったけどあんまり記憶ない、お手振り曲なので

Thank youじゃん!
見学のトラビスジャパンがめっちゃ踊っててよかった。次「キスマイ全然こっちに来ないな~見えないな~」とサンキューじゃんのタイミングで思ったら私も踊り倒して時間を潰したい。

 

ちょっと思ったことリスト
・香りが出てくるので連想するのって映画館の4D上映なんだけど、今回の“For dear life”、“4D LIVE”と掛けてたりします?
・Smokin’ Hotは(MV的に)酔いつぶれてる夜、Tequilla!も飲み明かしてるタイプの夜、Tokyo-Kisも23時の揺られている夜、Tonightも直球に夜で、ブロックの度に夜を感じたので、今回の裏コンセプトって「夜」とか「夢」とかだったりするのかなと思った。Dream Onだし(その理論で言ったらI Scream NightだってNightな訳だけど)。優しい夢みたいな空間がずっと続いてた。

・ハットといいノーメガネといい、千賀さんの減量といい、ビジュアルに関しては彼らがここ数年やっていたことを崩して過去に戻してる感じなのに、やっていることはずっと新しくてその感覚が面白いなと思っていた。ミスしたりときどき不安が伝わってきたりして、なんでこんなに嘘つけない人たちなんだろう…って改めて思ったけれど、だからこそこの嘘のない人たちに一生ついていけたら幸せだろうなって思った。

 

楽しかったです!!!思い出したら追記する!!!

少年たちと「若者たち」と「ともに」

※舞台「少年たち」のストーリーのネタバレを含みます
※思いついたこととにかく早く発表したいの欲に抗えず、7/22時点の不完全な歌詞情報のまま見切り発進で記事公開しています、正直8月中旬以降に公開するつもりだった、文章のシメもそういう前提で書いてた

 

 

色々あってキスマイの曲の歌詞を見ていたのだが、「若者たち」の歌詞を見ていた時にふと気がついた。これは、舞台「少年たち」のテーマソングにもなっている「君にこの歌を」(作詞・藤田敏雄 作曲/編曲・白鳥八郎)のインスパイアソングだ。

恐らくデビューシングル発売当時の時点で気づいてる人はいたのだと思う。「若者たち」は「少年たち」と地続きなタイトルだし、明らかに歌詞が共通する。*1

だが私は三年近くキスマイのファンをやっていて初めて気がついたことだった。

 

何と言うか、北山さんの退所理由は「若者たち」みたいだな…とは、退所が発表された当時から思っていた。

人生は一度きり 生命(いのち)はひとつ
だから幸せ探す 旅をするのさ

「幸せになりましょう!」TV Guide Alphaでそう語るインタビューを見ても、再びそう思った。部屋を飛び出し、壁を壊し、地図のない旅に出たいんだな、この人は。それこそ私が解釈に執念を燃やした「灰になる前に」のライブ演出のように。

 

だからこそ、その気づきにびっくりしてしまったのだ、今更。何故なら「君にこの歌を」は別れの歌だからだ。

 

「少年たち」では終盤に少年が一人死ぬ。「君にこの歌を」は、その一人が残された人たちに向けた、メッセージとなる。そして、亡くなった一人の心情を描いた歌でありながら、この曲は亡くなった一人を除く残された少年たち全員で歌われる歌でもある。*2

「若者たち」の歌詞を改めてみた。ずっと気づいてはいなかったが、「君にこの歌を」のインスパイアソングである以上、この曲も、少しだけ別れを内包している。

 

そして気づく。「ともに」も同じエッセンスを持ってる歌だ。

「ともに」は、「君にこの歌を」と同じように、"さよなら"と"元気で"と"お別れのあいさつ"の代わりの、メンバー全員で歌う歌だ。

 

 

 

ジャニー喜多川は、「少年たち」を見てKis-My-Ft2のデビューを決めたと言われている。

その思い出の舞台を、デビューシングルのカップリング曲として記録に残したのだろうということは簡単に推測できる。

 

正直なところ、本人たちが意図的にそれを重ねているとはあまり思えない。

JPOPなんて所詮そんな歌詞なのかもしれない。それでも、

 

明日に向かってくれ
闇の向こうには輝く明日
隣の君の明日に希望を持って

 

君はうたいつつあるきはじめてくれ
夢のために 愛のために 時の流れを歩いていくよ
君は風の中強くはしってくれ
走り出そうか 愛を抱えて

 

君は空見上げ
青空なら肩を組んで
これからも青空に虹が咲くように

 

君はこの歌をうたいつづけてくれ」「僕も共に歌う
どうか歌い続けてくれ 僕も共に歌う
ずっと僕らは歌を歌うよ*3

 

それでも、「ともに」にあるのは「若者たち」からの12年の月日だと思った。

 

僕も共に歌う。 僕も"ともに"歌う。
「若者たち」の歌詞の「Sing for Friend」は「友に歌う」と訳すことができる。"ともに"歌う。

 

「君にこの歌を」は歩みを止めた一人と歩き始める少年たちの別れの歌。「若者たち」は肩を組み歩き始めた若者たちの歌。「ともに」は歩み続ける一人と歩み続ける青年たちの別れの歌。

 

「少年たち」の物語の最後、大人になった10年後の北山さんは、亡くなった一人の少年に対して以下のように語りかける。

 

オレにもさ、ついにガキが出来てさ 
オレも社会の格子無き牢獄ってやつの中にどうやら入っちまったみたいだ
いいなお前は いつまでも自由でさ

 

そうして、副題の「格子無き牢獄」は社会のことだったのだとタイトル回収をした。

「少年たち」に登場するモチーフには恐らく多くの意味が込められており、少年院はデビューできないJr.を閉じ込めている環境を示すものでもあると思われるが*4、この北山さんの台詞はそこを出ても新たな牢獄に閉じ込められることを示唆する台詞である。

北山さんは、その牢獄にいることが出来なかったのかもしれない。

 

でもそれと同時に、「少年たち」の劇中歌である「約束の歌」を思い出す。

まばたきの途中で また季節は巡る
まだ誰も見たことのない 新しい日が来る

まばたきの途中で また僕ら大人になる
さよならは終わりではなく 再会の合言葉

この歌は北山さんが作詞として関わっている歌だ。
「"さよなら"をした後は会いたくなるね」
その再会の合言葉を残す北山さんと彼らはきっと、またいつか出会える。

 

9月からの"新しい日"にも沢山の幸せがありますように。

 

キスマイわっしょい!(Twitterで暴れながら)

 

*1:根本的な話をWikipedia由来の知識ですると、「君にこの歌を」の作詞家である藤田敏雄は1966年に発売されたザ・ブロードサイド・フォーの「若者たち」の作詞をしている。「君にこの歌を」の初出は1967年の初代ジャニーズによるミュージカル「いつか何処かで ~ フォーリーブス物語」であることから、「君にこの歌を」自体、ジャニーズ事務所側から「若者たち」のヒットを踏まえ制作依頼が行われた曲である可能性が高い。ザ・ブロードサイド・フォーの「若者たち」は多くのアーティストによってカバーされているので聴いたことがある人もいるかもしれないが、「君のあの人は 今はもういない」とか「若者はまた歩きはじめる」とかの歌詞は明らかに「君にこの歌を」及び舞台「少年たち」(※フォーリーブスによる初演(1969年)から脱獄時に一人少年が死んでたらしい)に影響を及ぼしている気がするので、何なら歌詞世界の時系列では君にこの歌を→若者たちの順になってる気がするので、キスマイの「若者たち」については厳密には元ネタの元ネタが踏まえられている可能性が高いのだが、話が複雑化するので今回は無かったことにしている。というかこれを整理しようとすると初代ジャニーズの舞台とフォーリーブスの舞台の関係性とかも調べないといけないと思われるのだが、確実にめんどくさいので踏み込みたくない

*2:もしかしたら亡くなった人に向けた、生きてる人の心情を描いた歌なのかもしれないが、私個人としてはそう解釈している

*3:この文章公開時点で2番歌詞は明らかになっていないが、MENT公式Twitterより

*4:フォーリーブスの初演時点でフォーリーブスはデビュー済ではあったが、現在はJr.の登竜門の位置付けになっており、デビュー組の出演は看守など塀の外に出られる人間に限られることから、2010年以降の「少年たち」の物語ではこのニュアンスが含まれていると思われる

キスマイとショーマストゴーオン

「あなたにとってのShow must go on、走り続ける意味とは何でしょう?」

SHOCKという物語において、冒頭でオーナーはそんなことを問いかけてくる。
Show must go onとは一体何なのか、それは事務所のアイドルを追うファンに付きまとう命題でもある。

「Show must go on」という言葉には多義性がある。「"あなた"にとっての」、つまりそれぞれ違う意味のShow must go onがある。少なくともわたしはようやく、その答えを見つけた。わたしにとってのShow must go onは、キスマイのことだ。

事務所と、SHOCKと、Show must go onは密接に関わり合っている。
「『SHOCK』は、僕の人生観を変えた作品です。」北山宏光はパンフレットでそう語っていた。それを読んでから、彼はSHOCKのどの部分を自分の人生に取り入れたんだろうと、そしてShow must go onをどう解釈しているのだろうと考えていた。
彼はキスマイの誰よりも"事務所所属"ということに誇りを持っている人のように思っていた。恐らくその誇りは「所属していた」という誇りに変化して、退所後も残り続ける。そして彼は、そのShow must go onの魂をもって事務所を愛していたのだろうと、根拠もなく思い込んでいる。

"Show must go on"という言葉自体は事務所の専売特許ではない。オーナーが語るように、ショービジネスの世界で語り継がれる言葉。「幕が上がったら何があっても最後まで続けなくてはならない」、そういう意味の慣用句である。
Show must go on(以下SMGO)という言葉の事務所内での正式な初出タイミングは有識者に任せるが、この辺のメンタリティを言語化・確立したのは夏の青山劇場舞台の場と考えられているはずだ。

そして現存でこのSMGOを最も色濃く引き継いでいる舞台がSHOCKとなる。
SHOCKの物語を、私は以下のように解釈している。
立ち止まることを恐れすぎてショーに殉じたコウイチ。ライバルはコウイチのようになろうとするが、蘇ったコウイチによりその必要がないことに気づき、時々立ち止まりながらでも、仲間とともにショーを長く続けていくことを死んだコウイチに誓う。

このストーリーラインは、恐らく1995年の夏の青山劇場舞台が下敷きになっている。この細かいあらすじも有識者に任せるが、これも平たく言うと立ち止まることを恐れすぎた男がエンタメに殉じ、その弟子のようなポジションの男が、苦悩の末に彼のようにエンタメに殉じるのではなく、生きて進み続けることを選ぶ物語なのだ。

博多座のヒロミツは、この下敷きの物語に特に忠実だったような気がしている。1995年の物語では、若い世代の方の男が、練習を重ねることで上の世代の男に似ていったという背景が語られる。コウイチに明らかに寄せているライバルが、コウイチとは違う選択をする物語として捉えやすかったのだ。

 

当初、退所が発表された時点で、わたしは北山さんはそれらの物語の主人公のように立ち止まることを恐れ、死を選んだ男のように見えていた。

現行のSHOCKではそういった描写はあまりないのだが、1995年の夏の青山劇場舞台では、上の世代が死を選んだ瞬間も、その弟子が生か死の選択を迫られた瞬間も、「そのスターの人気が衰え始めている」ということを描いていた。SHOCKと違って仲間の存在があまり描かれなかった上で、停滞を選ぶくらいなら死を選んだ男と、停滞を選んででも進み続けることを選んだ男の物語だったのだ。*1

私はこの物語の存在をもって、事務所は「一番良いところで終わる」という形を否定出来る事務所なのだと思った。収益が若手に及ばなくてもグループを存続させられるのはこの魂が根付いているからなのだと思っていた。*2

そして北山さんは、グループでの活動に対してピークを過ぎてしまったと認識し、生き急ぐように退所という名の死を選んだのではないか、と少しだけ思っていた。*3

 

しかし、退所発表直後のキスラジで彼は「人生長いから」その選択をしたのだと言った。死ぬわけじゃない、と。それで私は認識をようやく改めた。もしSHOCKの物語で例えるのであれば、この結末は、コウイチが立ち止まってカンパニーから降り、走り続けさせてくれた仲間とも別れ、自分だけの"上"を目指すようなものだ。*4そしてこの場合はコウイチが死なないし、ライバルもきっと上を目指せる。過去の物語とは異なる、自分だけの正解を選んだのだろうと信じることができた。

 

ただ、これだと少しだけ説明がつかない部分があった。パンフレット単体だとどちらとも取れるが、他のインタビューを総合して考えると、北山さんの人生に影響を与えたSHOCKは、自分の演じたSHOCKではなく、入所直後に観た・出演したSHOCKであると考えるのが妥当であったからだ。

そして、観たことがなかった少年隊の映像を観せてもらった、という舞台裏エピソードが出てきていた以上、北山さんは下敷きとなった夏の青山劇場舞台複数作を観ている可能性も低かった。

 

なんというか、現行の物語ではSMGOの定義を
①トラブルが起こってもショーを続けること
②上を目指し続けること
と一幕で仮置きした上で、二幕では①と②を軽く否定し*5、最終的に
③立ち止まってでも生涯ショーを続けること
としているような気がする。

だが、北山さんがかつて観たSHOCKとそのSMGOが意味することは少し違っていたはずだ。

 

2004年以前の初期SHOCKのストーリーラインは、*6カンパニーのスターが、大怪我をして踊れなくなった義理の弟の居場所を守るために、コウイチがカンパニーの幕を降ろさず踊り続け、無事義理の弟が戻ってくる話である。

そしてこれは1991年の夏の青山劇場舞台*7が強く下敷きになっていると思われる。1991年のSHOCKは、アイドルグループのメンバーが、大怪我をして踊れなくなったメンバーの居場所を守るために、代役を入れながらもグループを2年存続させ、無事メンバーが戻ってくる話だ。*8

つまりSMGOの源流は、アイドルグループが、いなくなったメンバーの居場所を守る話なのだ。

どんなことがあっても幕は開かなければならない。待っているお客さんがいるから。待っているお客さんを失望させてしまったら、グループが終わってしまうから。グループが終わったら、メンバーが戻ってくる場所もなくなってしまうから。物語にあったのはそんな理論だったと思う。

だから、そこにかつてあったSMGOの定義は
①トラブルが起こってもショーを続けること
②長く居場所を守るために、ショーの幕を開き続けること
の二つだったのじゃないかと私は考えている。

 

私はずっとキスマイのことを「優しくないSMGOを守ってるグループだ」と何となく思っていた。振り返ることなく、現行のSHOCKでは二幕で軽く否定されているはずの「トラブルが起こってもショーを続けること」と「上を目指し続けること」を最優先にし、とにかく突き進んでいくグループ。肋骨を骨折しているにも拘わらず、誰にも言わず痛み止めを服用しドリボの主演を完遂した玉森さんのエピソードは代表的なそれだと思うし、様々なトラブルがあっても絶対にキスマイとしての歩みを止めない懸命さからそれを常に感じていた。

 

でも、本質はその二つだけでなく「長く居場所を守るために、ショーの幕を開き続けること」という、いわば源流の方で濃度が強かったSMGOを守っていたグループだったのかもしれない。

 

1991年のSHOCKでは、グループを怪我で抜けた男は自分で曲を作り、歌い、一人の道を進もうとしていた。

正直な感想を言うと、グループに引き戻そうとする二人を映像で初めて見たときは「いやもう要らんことしないで?!」という気持ちになっていた。戻るまでかなりわちゃついてた、今上演したら恐らく色んな突っ込みどころが発生する。DVDが発売されている2002年のSHOCKでも居場所を守るみたいなくだりはあるが、それよりも更に要らんことをしている。*9

 

それでも結局、男は戻ってきた。戻れる場所があったから。ただ、大事なのは戻ってくることや戻そうとしたことそれ自体ではなく、二人が居場所を守り続けられていたことだったのだと今になって思う。

 

離れても迷ったら待っているよ 帰る場所は此処だから

「ともに」のこの歌詞は、「居場所を守る」という大きな覚悟と優しさを表すものだ。きっと。

キスマイの旅路には、「残酷な景色」という言葉を自然に歌詞に含めてしまうくらいには、多くの困難があったと思う。3人と4人がバラバラになって活動することもあった、先達がいなくなることもあった、けれど彼らはエンタメを止めなかった。7人で居る場所を保ち続けていた。

そこに北山さんが、そしてキスマイがかつてのSHOCKから受けていた影響を見出すことは、そこまで酷いこじつけではないと思う。*10

 

今のSHOCKに息づくSMGOも、かつてのSHOCKに息づいていたSMGOも、そこに潜む厳しさも優しさも全て内包しているのがキスマイの7人だ。

私は事務所に所属しているタレントと所属していた多くのタレントを愛している、その理由は多かれ少なかれ彼らがこのSMGOのうちの何らかを内包していると感じられているからだ。

その濃度が最も濃いキスマイに堕ちたのは必然だったのだろうと「ともに」をきっかけに思った、そんな記録でした。(先に書いたこと拾いきれてない尻窄み文章)

*1:現行のSHOCKではライバルのショーがクローズされることは語られるが、ライバルの実力不足が示唆されるものであり、次の若い世代が出てきたからとかそういう理由ではない

*2:物語上は「どちらの選択も間違ってはいない」みたいなことは言っていた

*3:だからTwitterで「北山さんは解釈間違ってると思う!!!」と暴れていた

*4:「もっと上を目指してほしいんです」の台詞からの言語感覚

*5:①に関しては剣が本物と気づいた時点でショーを止めればよかったみたいなことを言ってるし(まあ真剣を渡されても続けたライバルのことを褒めてたりするんだけど)、②は明確にオーナーの台詞として咎められてた記憶がある

*6:多少トンチキが混ざるのだが

*7:この題名こそが"SHOCK"である

*8:この1991年の"VHS"は比較的良心的な価格で中古を買うことが可能らしいので、機会と機械があったら見てほしい

*9:細かいことを省くが、某ボクシング舞台で入院してる弟をよそに踊るアイドルグループの感じとか(※年度による)、某ボクシング舞台で主人公が作った歌を勝手にアレンジするとか(※年度による)、あの「いや…え…ひどくない?」の感じがあるし、あれもたぶん夏の青山劇場舞台が元になっている

*10:実際はともかくとしても、格差終了の印として位置づけられていたっぽいHOMEの歌詞も「ただいま」「おかえり」な訳で

2023年6月21日&7月1日の記録

6/21

北山さんがキスマイから卒業するまであと71日。当初の予想とは異なり、何だかとっても元気な自分がいた。もう私にあまり不安はない。不安な気持ちを保ちたかったが、それほどまでに6/14の北山ソロキスラジの影響は大きかった。北山さんは、「人生が長いから」辞める選択をしたのだと言った。

そのことが嬉しかった。私も少し忘れていたのだが、確かに私も人生が長いから、と思って、ここで終わるのが嫌だなと思って、選択をしていた。そして人生が長いのならば、彼らがまた巡り会う日もきっと来るのだろうと信じられた。未来に希望を残してくれることは嬉しい。

大好きだなと思った。続ける選択をした6人のことも、辞める選択をした1人のことも。そもそもなぜ私は一時期7人全員の個人担と名乗っていたのか、そしてなぜ箱推しとはあまり言いたくなかったのか、その理由を思い出した。

仮に7人全員がそれぞれ違う事務所に行ったとしても応援し続けられる、「キスマイ」という箱がなくても一人一人のことをきっと好きで居続けられるだろうと思ったからだった。勿論実際にそのようなことが起こったら、金銭や労力的な問題で優先順位が発生してしまうだろうし、キスマイという箱がない状態でタカシが表舞台にいてくれるとは思わないとか、わたたいが隣り合わない状態でそれぞれがアイドルをしてくれるとは思わないとか、そういった現実的な問題は置いといて。

ずっとキスマイだ、と言ってくれたのも嬉しかった。あの日のキスログでタカシが書いたように、ずっとメンバーなのだろう。活動する場所が違ったとしても、彼の魂の履歴書みたいなところに、Kis-My-Ft2という経歴は一番大きく書かれてくれている。
そして、ラジオの語り口があまりに明るかったせいで、「これに悲しい気持ちで向き合ったってどうしようもないな!」とも思えた。それでももし仮に出会える機会があったらとりあえず一発殴りたいという気持ちは消えていないが。

みんな好き勝手に憶測を並べるから、私も憶測を並べたいと思う。「責任を果たして欲しい」と発表当初は思っていたけれど、北山さんはきっと、自分から渡せるものは全部6人に渡しきってしまったんだろうなと思った。自分よりもっと向いている人を見つけて。MCも、演出も。正直その分何も責任のない・何も引き継ぐ必要のない自由な北山さんがキスマイという箱の中で見せるものが見たかった気持ちもある。6人側から北山さんに渡したかったものはいっぱいあっただろうな、というそんな気持ちもある。

北山さんは、キスマイのことを「部活仲間」だと言った。今回、その言葉が意味するところを初めて理解できてしまった。
部活というのは、いずれ引退するものだった。高学年になったら、後輩に何かを引き継ぎ、引退してしまうものだ。もちろん何年でも留年して欲しかったけれど。
今回「脱退」ではなく「卒業」という言葉を使っているのは、そういう意味合いもあったからなのだろうと思った。
でもさ〜!!!OB的なポジションで自由にやる北山さんを見たかったよ!!!ばーーーか!!!

でもとにかく、なるべくしてなった結末だなと改めて思った。一年くらいはずらせたかもしれない。もっとすごい景色を見せてからの終わりに変えることはできたかもしれない。けれどいずれはくる未来だった。

 

また1万字の話をしてしまうけど、北山さんがかつて就職とキスマイの二択の際に辞めなかったのは、(本人の意思とか負けず嫌いも大きかっただろうけど)二階堂さんや千賀さん、年少の二人の未来を考えたからと明言していた。だから、本当に変な話、色々きっかけはあるにしても、年下たちがずっとどうしようもなかったら期限は伸びたのだと思う。でもどうしようもなる気配がない人間だったらここまで愛着を持っていてくれなかったんだろうな、やっぱりどうしようもないじゃん。

 

数年前から考えていたと言った。私が出会った時には、きっともう考え始めていた。 その決断に数年かかる感覚は私もなんとなくわかる気がする。いつからか他の選択肢よりもそれが輝いて見えるようになって、考える時間を重ねるごとに誰でもない自分が選ぶ道はそれしかないと思い、 最終的にそれを選ぶために今までの日々があったんだと思ってしまうような。

私はこの決断をしたことと、それを語ることの明るさを知っているなと思った。だからメンバーは諦めざるを得なかったんだろう。発表時点で薄々分かってはいたけれど。あの語り口で説明されるとそれは確信に至った。

 

北山さんは自分の抜けたキスマイが、自分のせいで無くなってしまったとしても後悔はしないんだろうなとは思う。それでも続いて欲しいと願ってるんだろうな、とも思った。いくら他人の願いを自分のものに出来ない人だとしても、"罪悪感"とか"愛着"とかは人よりも強い人だと思っている。

自分が居なくなった先でも残るものと信じて色々なものを託したはずだ。

6人がキスマイを続けるのは北山さんを応援するため、罪悪感を負わせないためでもあるんだろうな、ととても勝手なことを思った。以前北山さんは一人っ子であることについて「個で死んでいく感覚がある」みたいなことを語っていた。何も証拠はないけれど、6人はその根源的に一人ぼっちであるという感覚を放っておけなかった筈だ。決まってしまった道の中で、それでも唯一彼のエールとなる選択肢が選ばれるのは必然だっただろう。

 

何だか内向きな彼らが好きだった。なるべくゆっくり歩こうと歌う2人が好きで、グループのファンにもなった。北山さんは周りと足並み合わせて、そんなもんかよと言った。まあ無理だっただろうな〜!!

キスマイのリボンの歌詞が大好きだけど大嫌いだった。ありふれたくらいがちょうどいい。その気持ちが北山さんと一緒だったら嬉しいな、とキモい女子小学生みたいなことをふと思った。

 

7人が好きだ。7人である時に出会えてよかった。きっとこれからも素晴らしいのだろう。1人と6人が、お互いに刺激をし合って続いていくんだと思う。友達ってきっとそういうことのはずだ。

グレゴリーとサミーの関係を思い出す。私は所詮三年前からのファンなので、Kis-My-FtからKis-My-Ft2への変遷とかよくわからないし、ヒ□ムが何をどれくらい考えてたかなんて知らないけど、このグループ名が好きだ。命名の元ネタとなっている映像、そこにあるのは道を切り開くものへの敬愛だから。表現者同士の尊敬だから。グレゴリーとサミーは別々に戦ってきた二人でもある。だからこの別れは、正しい形に戻るということでもあるのかもしれない。

どさくさで関係のないことを書く。 ヒ□厶はキスマイというグループを長く愛してくれていたか?と考えると結構微妙だなと思うこともあったんだけど、かなり大昔からタップダンスのパフォーマンスを好んでいることから、少なくとも結成時点では好きだったことが伺えるなと思っている。

ヒ□厶がサミーデイビスジュニアのことが大好きだったとは確信を持って言える。何故ならヒ□厶が生前執念を燃やしていた舞台の一つであるドリボは彼の主演ミュージカルが元になっていると考えられるからだ。キスマイがこの舞台に長く出演していたのは、同じくサミーデイビスジュニアにルーツを持つものだったからだろうと私は信じてやまない。

 

話を戻す。私は人数変遷があるグループを追っていたこともあったが、過去の私は特定の固定人数の時代しか本気で応援していなかったなとふと思った。意識的か無意識なのか分からないが、しばらく変わらないだろうなと思うタイミングで好きになり、人数が変わる前後のタイミングで心が離れていた。今回、私は絶対に6人のことを見届けたいと思っている。今まで体験したことのない時間を感じられるのはきっと悪くない。

 

私は北山さんのおかげで色々自分の環境を滅茶苦茶にしてしまったが、同時にその環境を変えるタイミングでエネルギーを使い果たしたせいで長らく動けてなかったことを自覚していた。 でも今回のことで、私は新しくエネルギーをもらっている気がする。選択をした彼らを見ている限り、私も選択をしないといけない。Sengaismで書かれていたプロセスがもたらすエネルギーみたいな話をもう一度読み返した。改めてすごい北千だった。全部渡してしまったことを改めて悲しく思った。

 

早く七人ラジオが聴きたい。怖すぎる。ありがとう文化放送、何を考えてるんだ文化放送

 

7/1

毎日考え方が変わっていく。七人ラジオを聴いて、六人の覚悟が思ったより具不退転のそれで打ちのめされたり、「ともに」の重さに頭を抱えたり、ハッピーバースデーで楽になったりで、多少調子に波があった。七人全員を追い続ける覚悟だけは変わらなかった。たった10日で色々あったな…。

最新のTV Guide Alphaを読んだ。誠実で、言語化が上手で、とても賢い人の文章だったのでちょっと嫉妬した。私は北山さんがキスマイを捨てた、と思っていたけれど何かが違うことはわかった。
何かというか、私は今回の37歳の選択を、16歳の時の彼の選択と全く変わらないものだと思っていたのかもしれない。でも彼は歳を取っていくごとに大切なものを増やして強くなっている。私が解釈した北山さんは裸の時代のテキストが元になっている。つまり16歳から27歳の頃が基準になっている。だから予想出来ていないことがあったのだと思う。未来とか希望とかが持つ強さのことを、私はたぶんまだ、よくわかっていない。

今までは歳を取るのが怖かったけど、早く追いつきたいなと思った。大した差もないし、今の北山さんと同じ年齢になったところで成長をやめない彼に追いつけることはないけれど。

 

テレ東音楽祭で披露された「ともに」。初めて明かされたフォーメーションとCメロ。 恐ろしいほどにキスマイがキスマイのことだけを見て歌っている歌だった。私はキスマイのことを円を描いて内側を向いてるグループだな…と思って好きになったことを思い出した。最近少しそのことを忘れていた。ただただ「残る6人のため」と「旅立つ1人のため」に作られた歌。ファンはそのお裾分けを受けてるに過ぎない。

…まあ、手段と目的が入れ替わっているんじゃないかと思う部分もある。ファンのためとかもう言わないほうがいいと思った、この曲に関しては。これを作る割り切りぶりへの恐怖心とエモでは定期的に前者が勝つ。

でも好きになって良かった。これを好きになるために私は生きてきたんだなと思った。アイドルにはファンのことなんて何も気にせず自分とメンバーのことだけを考えていて欲しかった。Kis-My-Ft2はわたしにとって一番の理想のアイドルだ。

沼落ちブログを読み返すと当時大好きだった嵐について「ファンよりも、グループが、自分自身が、他の四人が大事なんだろうなと思うのだけど、それが自分にとって一番安心できるグループ」と書いていた。このときに「自分自身が」というワードを含めてしまっていた自分に少しだけ笑ってしまった。

きっと世の多くの人間は自分でない誰かを一番のモチベーションとして行動するし、誰かによって行動を左右させていくこと、それは素晴らしいのだと思うけれど。二番にすることでより素晴らしいものを生み出せる人がいたっていいはずだ。

 

少し前のたいぴーすふるで、「全ての人々の悩みの原因は、対人関係」「なるほど。と腑に落ちた」と藤ヶ谷さんは語った。私は全く腑に落ちなかった。

TV Guide Alphaは一言一句、全て腑に落ちた。

インタビューに対するファンのリアクションが少し流れてきて、自分は初めて自分の考え方が少数派であることを認識した。北山さんは、自分が世界において少数派だという自覚はあるのだろうか。自覚があるのなら、それによる障害にどう向き合ってきたんだろうか。

 

ふと読み返した水中撮影回のインタビューは、彼の本質のように見えた。挑戦に対するフラットな狂気が垣間見えるような言葉たち。

「俺、思考が動かなくなったら死んでるも同然なの(笑)。」

手に入れた財産で動きが鈍くなっていく中で、誰かのせいにしたいという欲を断ち切るには、全部手放すのが一番良かったのだろうと、そんな文学的な表現が浮かんだ。

過去を肯定するために選ばなきゃいけない選択肢がある。思考による死は、ジャニーズとしての自分の死よりも重かったのだろう。

 

今一番つらいのは、6人が吹っ切れたような顔をしている瞬間が見えるときかもしれない。ずっと未練タラタラでいて欲しい。私を置いていかないでほしい。

Cメロは鮮やかなまでの再会の約束だった。七人とも、誠実すぎるほど誠実な人たちだ。元気で長生きさえすれば、未来があることを知っている。それでも動けなくなる日はこれからも来る。

 

もうたったの二ヶ月しかないことに心が冷えていく。私の夏はあなたたちと共にある、ともにいさせてほしい。ファンに確かに愛を返してくれている、わたしてくれているTHE MUSIC DAYの北山さんを見ながら、そんなことを強く強く願った。

 

あとツイッター早く復活してほしい。頼むよイーロン。

 

灰になる前にとドンワナとショーマストゴーオン(灰になる前に考察⑧)

こんにちは、二年以上前に発表された楽曲の考察を突然追記する女です。北山さんの作品考察をライフワークにしたい。
実のところ、今回の考察はこんな期間を空けてやるにしては無理くりなものとなります。思いついてしまったものをメモとして残しておきたいだけなので、いつも以上に話半分で読んでください。灰になる前にのこと、「退所匂わせだった!!」とかこじつけられる内容だったな~と思ったりもしましたが、そこまで闇落ちしてる文章は今回書いてないです。

 

今回の考察の趣旨:
「灰になる前に」は「DON’T WANNA DIE」の続編であり、Queenの「The Show Must Go On」の影響があったものではないか?

 

ドンワナの考察の中でボヘミアンラプソディ・ひいてはフレディマーキュリーの影響を指摘するものがあった。最近私はSHOCKについて改めて振り返っていた。それで思いついたところになる。
とりあえず、どうにかして該当のドンワナの考察を検索し読んで欲しい。他人のこの考察を読んでいることを前提に話を進めてしまう。勝手に。

 

根拠①

ドンワナのパフォーマンスと「The Show Must Go On」(以下TSMGO)の歌詞に親和性がある。特に北山さんのトークで登場したこともなく、ボヘミアン・ラプソディーの映画内でも触れられていた記憶もないこの曲には、“I can fly”という歌詞がある。「死にたくない(Don’t wanna die)」と歌いながらムービングステージから飛び降りた北山さんの表現は、自殺では無く、死に際しても“まだやれる”という表現になっていたのではないかと思える。

根拠②

Show must go onという言葉は、ジャニーズの世界においてとても相性がいい。SHOCKに人生観を変えられたと言っている北山さんは、この言葉に対しても思い入れを持っており、自分の表現に取り入れる可能性があるのではないか。

根拠③

根拠①と少し被るが、ドンワナも灰になる前にもTSMGOも、いずれも迫りくる「死」を暗示させる内容となっている。
ドンワナは直球に死にたくないという歌詞に加え、病院を暗示させるような管がパフォーマンスに登場する。
灰になる前にについても、「捨てれない命」という歌詞や「Let’s reborn in the end」という死を前提とした生まれ変わりを歌う歌詞、最“後”ではなく「最“期”まで」と、死ぬ前に何が出来るのかをあがく歌詞としてもとれるようになっている。
TSMGOは歌詞単体こそ死を暗示させる内容とは取りづらいが、フレディの死の一ヵ月前に病床で作られ、メンバーに歌えるかを心配され・MVも作れないような状況で発表された楽曲となる。実際に死に近かった人間が、ギリギリまで表現への渇望を歌った歌詞でもあるのだ。
北山さんについてはかつて恋愛を描いた複数のソロ曲も連作だったという説がある以上、ドンワナと灰になる前にが連作である可能性は否定できない。その両方に共通する要素を持つTSMGOは多少なりとも関係があるのではないだろうか。

根拠④

生まれ変わるというワード、“Reburn”など炎を連想させるワードやアイテムが登場することから、灰になる前にはフェニックスのモチーフを採用していると考えられるが、 Queenのロゴにはフェニックスが上部に大きく描かれている。ここにも連想は存在したのではないか。

根拠⑤

灰になる前にとTSMGOには歌詞の親和性がある。どう訳するかにもよるので一概には言えないが、ざっくり書いていく。

Empty spaces, what are we living for?
(空の部屋、俺たちは何のために生きているのか?)

灰になる前にのコンセプトが「生きることに希望を無くしちゃいそう」な人に向けたものとなっている。またMVで登場する色の無い部屋は、空の部屋とも連想として近い。

Abandoned place, I guess we know the score
(見捨てられた場所、なぜそうなったのか知ってる気がする)

Abandoned placeは灰になる前に制作当時の状況である、コロナ禍により人がいなくなった街を連想させる。

On and on, does anybody know what we are looking for?
(同じことを繰り返す、俺たちが何を探しているのか分かっている人なんているのか?)

MVのマウスアングルカメラは、何かを探すように街中を走り回っているようにも見える。

Another hero, another mindless crime Behind the curtain, in the pantomime
(同じようなヒーローや同じような犯罪が、見えないところで、聞こえないところで発生している)

MVやパフォーマンスで登場する砂嵐の映るテレビは、この歌詞に登場するヒーローや犯罪のニュースとして連想できる。一瞬映る街には人けがなく、誰も見ていない・誰も聞こえていない出来事を表しているように感じられる。

Hold the line, does anybody want to take it anymore?
(現状維持、誰がこんなことを望んでいるんだ?)

雑誌内で語られたコンセプトでは、「何も出来ない日々に飽きている人がたくさんいる(からその人たちにメッセージを送りたい)」と語っている。歌の中のシチュエーションと近い。

The show must go on
(ショーは続けなければ)

「それでも、歩むことをやめない」状況こそがMVが一番表したかった風景と思われる。(公式説明文参照)

Inside my heart is breaking
(俺の心は破壊されている)

心象空間と捉えるべきであろうMV内のアトリエは荒廃しているし、このアトリエの中で男は破壊活動を行っている。

My make-up may be flaking
(俺の化粧は剥がれかけているだろう)

MVで顔をペンキで汚している状態は、化粧(扮装)が不十分な状態を表しているともとれる。

But my smile still stays on
(だが俺は笑顔を保ち続ける)

アトリエを出る直前のカットで、男は笑顔を浮かべている。

(中略)

I guess I'm learning  I must be warmer now
(俺は成長して、今は優しくなったはずだ)

楽曲制作のだいぶ後だが、2023/1/5のDOUで「人に優しく生きていきたいなぁ~」と述べていたので制作者の優しさに対する意識と似ている。

I'll soon be turning, round the corner now
(もう少しで人生の岐路に辿り着く)

このthe cornerは“最期”を暗示していると思われるので、考察③の範疇かと思われる。一方で“曲がり角”と訳すと街中を走り回るネズミは結構角を曲がっていたので、そこにもどこか関連性を感じられる。

Outside the dawn is breaking But inside in the dark I'm aching to be free
(外は夜が明けかけているが、俺は自由になるため暗闇をのたうちまわっている)

ネズミが走り回っているのは夜の街である。一方でMV内のラストは早朝の渋谷であり、夜が明けた≒自由になった状況はこの歌詞ともリンクしているように感じられる。また、“we like a jedi”の“Jedi”は「夜明け」を連想させるワードでもある。

(中略)

My soul is painted like the wings of butterflies
(俺の魂は蝶の羽のように彩られている)

MV内では心象空間たるアトリエが直球にペンキで彩られるし、アトリエは蛹のような空間でもあると思っているので“蝶”というワードとも親和性が高い。

Fairy tales of yesterday will grow but never die
(物語は進み続け、終わることはない)

ここのパートは“Can‘t stop believing 最期まで”という歌詞に精神性が近いと思っている。*1

以降の歌詞はショーマストゴーオン!!!って感じなので和訳とこじつけをサボります。適当にググって頂ければなんか似てるな~と思う気持ちは伝わるはず、 I can flyもこの後の歌詞となります。I can fly, my friends…友達…ウッ…

 

以上五つの根拠によって、「灰になる前に」は「DON’T WANNA DIE」の続編であり、Queenの「The Show Must Go On」の影響があったものではないかと考えたのであった。あとバンクシーQueenも両方イギリス出身のアーティストだし。テレガイアルファの水中撮影回のニルヴァーナオマージュの写真で灰になる前にの中国語シールを自分の首に貼ってたけど、ニルヴァーナQueenって割と切り離せないし。

 

こじつけだよ!今までの考察だって全部そうだよ!!でも数撃ちゃ当たると思ってる!!!

 

 

 

ほんっとうに北山さんの卒業は嫌なんだけど、マジで嫌すぎなんだけど、これから彼の純度の高い作品を見れるのは少しだけ楽しみです。必要なときに飛べる北山さんだから、心の灯を保ち続けられる北山さんだから、私はこれほどまでに好きになって考察に執念を燃やすようになったので。火の表現大好きだよね北山さん。沢山考察できる作品が作られる未来を楽しみにしています。

 

 

…あと、このブログ公開してから数日後に気がついたんですが、SHOCK自体Queenの楽曲の影響を受けたところから作られてるんじゃないか説を指摘している人がいました……むしろ「SHOCKはQueenありき」ということを知ってるジャニーズは結構いるかもしれない……突き詰めて考えると、この文章の趣旨全部崩壊するなって思ったので追記のみに留めておきます。輝ける日々とかがやきの日々とMemory of Skyscrapersの関係まではほぼ確実に存在するな?!ってなったけど北山さんに関係があるかは全然別だしね…

*1:前述のQueenのロゴではフレディは妖精として表されているので、“Fairy Tales”はフレディ個人の物語として捉えるのが妥当と思われる

2023年に初めて観るYOSHIO

みんな元気〜?私は全然元気じゃないです!!!辞めるな北山ァ!!!
副作用としてキスマイの曲、特に藤北に歌割りが偏重している初期の曲を正気で聴けなくなったし、(ラジオで流れてくる音楽だけは泣く泣く聴ける)、七人の映像を見る度に命すり減らしてる感覚があるし、三日に一回くらいキスマイのことを考えて泣いている。北山さんのキスラジ以来、逆にめちゃくちゃ元気な日もあるけどつらい瞬間が定期的に襲ってくる。でも頭の中全部キスマイにはしていたい。この今しかない季節を楽しみたい。8/31までキスマイのことしか考えたくない。
とはいえツアー円盤は心が痛すぎて相当元気じゃないと観れない。他の映像もいつ不意に私の心を刺してくるか分からない。Twitterで流れてくる映像を漁ると死ぬほど考え方が合わないオタクのツイートとかち合う可能性がある。でも観ていない新鮮な映像を観たい。そんな中、思い出してしまった。YOSHIOの存在を。

 

Q.2023年はキスマイにとって何の年でしょうか?
A.YOSHIO-new member- 発売10周年イヤー

 

時々YOSHIOという単語はTLに流れてきていた。家には新規ハイのとき中古投げ売りワゴンかなにかから買ったらしいYOSHIOのDVDがある。だがなんとなく観るタイミングを逃し続けていた。時々流れてくるYOSHIOの単語は、どう考えても問題作という文脈で流れてくる。
たぶん、今しかない。10年前のキスマイは私の好きになったキスマイではない*1ので、七人揃った映像を観て今の彼らを想ってしくしく泣くようなことはない。今すぐこれを見たい。

そしてその勢いでデッキにDVDを挿入した。結論、久々に悲しみじゃない涙を流す羽目になった。

 

事前知識:
・結構枚数を売った
・初回のDVDにはエタマイの音源が付いてきてた
・キスマイに8人目が入る話
・ホラー

 

すごかった。
まず、事前知識の「ホラー」、これは少し勘違いだった。見た人の感想が「ホラーだ」になるだけなのだと思っていた。例えば餃子エピソードを見て「宮玉こっっわ」とかシンクロする藤北を見て「藤北こっっわ」みたいな比喩的なそれというか、本当にホラームービーだとはあまり認識していなかった。
今見るとパッケージはちゃんとホラーだった。思い返すと流れてきてた感想も本当にホラーっぽかったけど、いつか観る可能性のある映像としてネタバレを踏まないようしていたらしい。正しくホラーだった。びっくりした。アイドルが本気で演じるB級ホラー。そして比喩的な怖さのホラーもあった。藤北コワ。

 

以下、殴り書かれていた感想を元に再構成したものです。本編から観ました、本編の感想です。割とネタバレです。

・誰?ドライブだし宮田さん…?宮田さんじゃないわ誰?山崎樹範!!!
・ホラー映像なんだこれ?!?!!
・開幕キスマイ台詞が北山さんの「藤ヶ谷」なの怖ぁ?!
・ポケットに手を入れるニカ千双子…
・掃除する横尾渉
・赤飯の豆……北山のあーん藤北…宮田…一体私は何を見せられて…??
・「黙れ天然」「うるせえチェリーボーイ」当たりの強さ こわい
・浮きそうな台詞が浮ききってないのフリハグの特典映像よりもよっぽどみんな演技上手いし、違和感が最小限なのすごい
・YOSHIOです じゃないんだわ
・この頃の玉森さんは"見えてる"キャラを割り振られるのか
・見えない敵と戦う玉森さん、キスどきで見たやつだ!!!(戻ってこいキスどき)
・このシュールな映像に「キスマイに幽霊を入れる訳にはいかない」というマジレスは頭おかしくなる
・入れてあげようの藤ヶ谷さん、何考えてるか分からなすぎる、確かに幽霊にも優しそうな男ではあるが
・ごめん宮田さん、今何考えてるの?
・後列のセンター とは
・赤飯の豆で藤北に揉めさせたかった大人ちょっと名前教えてもらえますか?
・北山さんはYOSHIOが入るならキスマイを辞める男(そりゃそう)
・玉森の白目までは耐えれたけどニカ千 おいニカ千!!ゾンビ!!!!
・わたたい何考えてるの?
・宮田さん、今何考えてるの??
・FearやBTC見る前にこの映像見なくてよかった。
・藤北にこの構図させたかった大人ちょっと名前教えてもらえますか?ちょっと欲望が強すぎませんか?
・YOSHIOがそこにいないなら何故パソコンが立ち上がったんですか?
・北山さんにリーダーポジションを感じる
・このオチはあまりにB級過ぎる
・このオチへのツッコミだけ台詞じゃないガチを感じる
・宮田さんさっき何考えてたか教えてもらえますか???
・これにエタマイ……これの実質的なテーマソングがエタマイ……

総じてすごかった。最終的にエタマイが流れたせいで「これから歌割りどうするんだろ…」って結局北山さんのことを考えて具合悪くなったけどすごかった。藤北にいちいちツッコミが止まらなくなったし、ニカ千ゾンビで笑い転げて涙で視界がぼやけた。本当に何を見せられるんだ私は。当時のファンは何を思って見ていたのか。すごい。見てよかった。

 

言語化するならもうまず、藤北への執念がすごい。流石に藤北の喧嘩と和解を見たいというだけで発注したとしか思えない。赤飯の豆で揉めるのはナマモノSSの世界観。そしてそれでお金を取れると思ってる大人の存在がすごいし、この内容のDVDが世に12万枚以上流通してることがすごい。すごすぎる。

次に当時のキスマイメンバーへのイメージ戦略が全然分からなくてすごい。やっぱりこういうグループでの映像作品って基本的にはメンバーのイメージを定着させるためか、もしくは意外な一面を見せるためか、そういった目的が付きまとうはずだと思う。思っていた。
北山さんはまだわかる、リーダー的ポジションなのもツッコミ役なのも色々噛みつきたい熱い男なのもちっちゃくてかわいいのもわかる。
ニカ千もわかる。二人で双子してるし、比較的ちゃんとツッコミをしているし、北山さんの直属感もあるし、ちょっとおバカキャラだし、ゾンビについても面白い動きやらせたかったんだろうなと何となく理解できる。
玉森さんもまあ、わかる。可愛いイメージなんだろうし、一人だけYOSHIOを見れるのは変なもの見れる不思議ちゃんとかそういう範疇だし、リアクションはそれなりに正常だし、面倒見が悪いと思われがちだけど実は面倒見良いんだよみたいな戦略は辛うじて見えた。白眼はあまり分からないけど。
横尾さんも許そう。台詞が少なすぎて戦略も何もという感覚はあるが、掃除している母なのも分かるし、意味の分からない藤ヶ谷さんへの同意も藤ヶ谷さんといつも同じ行動してるのもわたたいの一環なのだと思えばギリギリそれで済む。最後6人を見守ってる構図みたいに見えたのは結構良かった。

藤ヶ谷さん、わからない。厳密に言うと藤北における藤ヶ谷さんのポジションが分からない。まず北山さんの赤飯の豆に拘ってるのが分からない。そんなちっちゃい男でいいのか。地味に遅刻を指摘されてるのも笑う。YOSHIOを入れてあげようという主張も北山さんへの反発にしてはあまりに堂に入りすぎている。なんでそんなにYOSHIOを受けいれられるのか。その受け入れられる心があるなら赤飯の豆くらい受け入れられるはずだろ。北山さんを軽率に見損ない、そしてそりゃあのシチュエーションだったら誰でも助けに入るだろうにそれで藤北の絆みたいな感じのノリになってるのも分からない。幽霊への鈍さは最初から最後まで説明がつかなかったし、こんな何考えてるか分からない男がフロントにいるグループ、流石にこわすぎる。
そして藤ヶ谷さんよりもっと、宮田さんがわからない。部屋の温度を上げ、不意打ちのあーん待機。玉の発言に文脈なく笑い、自然にカメラを用意し、リアクションは見えず、ごま塩だけ投げる。せめてもうちょっと宮玉させるとか玉森に実はいじめられてるとかもしくは藤と北とYOSHIOのどれにつくか悩んで優柔不断になっているとか説明してくれてたらまだ良かったのに!!と思えるほど行動に何も説明がつかない男になっていた。不思議ちゃんでもない。イジられキャラにも辿り着けていない。ただただキャラが見えない。すごい。
この二人いくらなんでも解像度が低すぎないか?!2013年ならもっとちゃんとしたキャラが確立されてただろ?!

 

すごかった。2013年ってすごい。裸の時代の彼らは今とそう変わらないように感じていたけど、これと出版年度が同じとは思えないほどキスマイが何考えてこの映像に参加していたのか分からなくて怖かった。そもそも「メンバー間の競争意識を高めるために8人目を入れる」、という感じのワードが今の時代から理解ができなかったんだけど、もしかして「格差はグループ内で競争をさせるため」というパブリックイメージつけてたの?!書いてからそんな気がしてきた。新規乙って感じだよね、でも本当にびっくりした。
良し悪しの問題ではないと思ってるし、私はその道を経た彼らが好きなんだけど、なんでキスマイは飯島さん管轄だったの…?って3年近くファンをやってて初めて思った。どれだけ格差見てても後追いファンの余裕で「まぁ戦略としては…」って思ってたのに、何ならそこまで格差が露骨ではないYOSHIOで初めて。飯島さん、どういう発注をしたのか説明してほしい。頼む。貴女にはExecutive ProducerとしてYOSHIOを生み出した責任があるはずだ。たのむから…

 

とはいえとても面白かったです。ゲラゲラ笑いながら見る分にはこれ以上無いほどよかったし、映像の出来も実はあまり悪くないし、テンポ良いし、キスマイの演技もあまり気にならないし、メイキングのめちゃんこかわいいニカちゃんとほどほどにこわい宮ニカがすごく良かった。

とても元気になれる映像!2023年の彼らとはあんまり結びつかない映像!!観てない方は是非この機会におすすめです!!!
YOSHIOが入ることを理由にキスマイを卒業するのならどれだけ分かりやすくて良かっただろうね……でも北山さんの代わりにYOSHIOが入ってるキスマイ嫌すぎるな

*1:2018年以前のキスマイは歴史としては好きだが(特にビジュが)あまり刺さらないためそこまで過去映像を漁ったりしていない

21コンビ全部大好きコンビ厨のコンビ解釈(ド偏見)

長らく自分のツイッターのプロフィール欄から外せていない文言に、「21コンビ全部大好き」というのがあった。アイコンもヘッダーもmytm絶対信者みたいな顔しての21コンビ好き。
私がこれだけこのグループにのめり込んだのはそれぞれの関係性が本当に面白いと思ったからだった。例外なく。そして誰の担当とかそういう感覚よりも強くコンビ厨というアイデンティティーを抱えていた。
その21コンビのうち、6コンビがいずれ見れなくなる。そしてきっと、残りの15コンビも関係性が変化していく。変化は少しだけ寂しい。
今まで私は好きを証明するためという気持ちで文章を書いてきていた。しかし21コンビに向けた「好き」に対してはあまり言及が出来ていなかったことに気がついた。
今回自分の自己紹介&記録とすべく、今どういう目線で彼らの関係性をどう解釈してどう好んでいるのかということを言語化してみた。ひとコンビ無理やり500字くらいには収めたはずなんだけど21あるので1万字超えました。
個人的な解釈を中心に書いているので、正直もうナマモノに近いです。一応ワードは入れてないはずなので検索避けは出来てるはず…所詮はてブロなので気休め程度だけど…

★*+.*.o*_o*.o*o_*+.★
実在する団体・ご本人には一切関係ありません。
ご理解いただける方のみ閲覧をお願いいたします。
★*+.*.o*_o*.o*o_*+.★
以前いたことのある界隈がキッチリバレるやつ

 

 

 

1.Ki-s(ktsn)

ktsnといえば喧嘩。リアタイでは見れていない喧嘩。なんで喧嘩が発生するのかというと、「一番にならないといけない」の感覚をJ事務所に入る前から共に持っていて、その負けず嫌いさが共鳴してたからなのかな〜と思う。Kiさんって基本的には競争ごとにおいて「そんなことも想像できないのか」というストレスを他者に抱いてそう(偏見)なんだけど、それがたぶん無いし、「一番になりたくても必ずしも一番になれるわけではない」の感覚についても二人は同じくらい持っているから、沢山同じ土台で話ができた結果の「魅力の根源は、目的に向けて発するエネルギーやそのプロセスにあると昔Kiさんが言っていた(意訳)」なんだろうなーと思っている。
ただ個人的な話をしてしまうと、今はktmyと同じくらい見てて痛みが伴うコンビというか、(また近くの話なんだけど)kisラジで言ってた「sは変わった」ってあれで、1万字の「俺がここでやめたらこいつらどうなるんだろう」と擦り合わせると、たぶん変われなかったらもうちょっといてくれたんじゃないかという気がして…まあ変わる素養のない人間に労力割ける人でもないだろうからそんな仮定は無意味なんだけど。

2.Ki-M(ktmy)

おともだち!Mさん結構辛辣な人間なのは有名(?)だけど、Mさんは一番Kiさんに対して容赦がない印象がある。この二人はステージへの執着が似てるってか、天然でアイドルが出来る傾向のメンバーが多いグループの中で、圧倒的に人工比率の高い二人なので「どこで作ったか」が互いに見えてしまうんだろうな〜と思う。二人ともずるくて周りが見える。見せたいものへの感覚の近さ故にMCも、野望を語る役割も彼に託される。それからここは両方が両方の才能に未だに嫉妬してそう。Mさんは年上としてKiさんのグループを引っ張ってきた歴史の重んじ方とかアイドル力に嫉妬してて、KiさんはMさんのキャラクターが無ければここまで来れなかったとか愛され素質に対する嫉妬が平行線っぽい。
書きながら私はKiさんのことを自己評価が低い男として解釈してるのかもしれないなって思ったんだけど、そういう周りのもの全てへのライバル心を一番に理解できるのはMさんだけだとも思う。この二人だけ少年漫画の世界観になる。たぶん茨の道を選ぶのが好きな二人。

3.Ki-y(ktyk)

時々呟いてる優しさの質の違いがまず一番に好きだし同年代トークも良いけど、他の点ではとにかく対等なマウントの取り合いが存在する感じが魅力と思う。Kiさんはアイドル性でマウントを取ろうとするけれど、それ以外でyさんに沢山負けていることを知っているから、躊躇なくアイドル性でマウントを取れてたんだろうな、みたいなとこ。その逆も。ktykはタイパとかコスパとかの概念が行動倫理に組み込まれていると感じていて、優先順位をつけて自分の役割を分けることを徹底しているし、その手間対結果みたいな効率の個人差がある感覚を理解し合えているように見えるんだけど、結果それぞれよくやっている一人行動の理由の理解スピードが互いに異常に早い印象。
それと組織運営としての補完関係。演出で2さんに渡した財産の差もそうだし(後述してる)、割と印象と反してKiさんは理詰めでyさんは感情面でのアプローチなのも面白いと思う。
yさんは人の願いに敏感だから、Kiさんが自由になりたいことを一番に知ってただろうに(以前一人にだけ「"自由に"好きなことやってくれ」って言ってた)、一番に駄々を捏ねてるのがすごい。yさんメンバーに甘えがちだけどKiさんには比較的それがなかった中で(これは先輩としてのプライドがあったのかなと思ってる)、珍しく出した甘えがここかー…という寂しさ。

4.Ki-F(fjkt)

説明いるかこれ…?と思うんだけど、一応……。私はここまで背中合わせな二人を知らない。二人で完璧。どこかの世界では一つで完璧だったはずの魂が分かれた先の二人だと本気で思ってる。現世では別のものだから理解できないけどとても大切に思っているし、互いの能力が欲しいけど、あっても使いこなせないことを知っているから欲しくない。阿吽というか、片方が持っていればそれでいいやが絶対にある。本当はKiさんも「横一列」って言いたかったんだろうな〜と思う瞬間があるんだけど、Fさんが言ってたから言う必要はなくて、Fさんも「一番になる」って言わないといけないと分かってたんだろうけどKiさんが言ってくれるから言わないで済んだのかなとか。羨ましさであり、そこにあったのは互いへの負い目だったんじゃないかなって、そんなことを勝手に思ってる。
あと文化祭のときに連帯するクラスメートっぽいってずっと思ってた。
アイドル性が人工に天然を足したKiさんと天然に人工を足したFさんだなーなんてことも思ってる。

5.Ki-t(kttm)

究極の身長差萌え。ここは割と正当に愛感情が相互にあるというか、互いに何を言っても良いって思ってじゃれてる、友達から付き合うタイプのカップルっぽいな…という瞬間がある。恋人に求める程度の感性のほどほどな遠さもあるので会話が楽しそうというか。うん。うん?
KiさんはFさん以外に対してある程度「守らなきゃ」の義務感を発生させてたと思うんだけど、その対象から早めに外してた感覚があるので、会話に気負いがなくて楽そうだなあと思ったり。なんか「スター性への羨ましさ」と「年下の戦友としての頼もしさ」をぶつけて消滅させたことで感情がフラットになってるというか…。tさんもなんか「引っぱってくれてるお兄さん」と「ちいさくてかわいい」をぶつけて感情がフラットな感じがする、不思議な対等性。
SMGOの精神性については絶対にここが一番近い。でもここには若干両片想いの趣があるというか、両方が両方に「なんであれだけのものを持ってるのに更にあんなに必死になれるのか」と思ってそう。ただの同じ穴のムジナ。

6.Ki-2(ktnk)

芸能界というたぶん何かを麻痺させていかないと生きていけない世界の中で、2さんは(あれだけ恋愛ドラマで人としての何かを取り戻したとか言ってても)何も麻痺させずに、おかしいものはおかしいとか・何が人として大事かとかをずっと貫いてきた、一般人と感性が近い人だと思うんだけど、そこがまず(高校生で自我を確立させて入所したから特に意識しなくても一般人な)Kiさんに一番近い気がする。
そして殴り合いエピソードは願いの強さで物事を解決できるという前提を共有してたから更生に成功したんだろうなとも思ってる。何が言いたいかというと、ライブは「お客さんが何を考えるか」と「アイドルの願い」のぶつかり合いだと思うんだけど、そこを分かち合える上に、自分より全体演出者として優れた点(視野が広いとか、相手の反応に興味を持っているとかかな)を買って演出の具体的なノウハウを託したのかななんてことを勝手に思ってる。
Kiさんは特に意識せずに自分が持ってたものを2さんが望んでも手に入れらなかったものと知っていて、全部渡さないと気が済まなかった末のKi原案配信ドラマだったんだろうし、2さんは全部もらってること承知で肝心なところ躊躇なく頼ったりしてる先輩後輩。ここの関係性は、かつてグループの継続において一番パズルっぽく嵌まったそれだとも思ってる。ここ友達になれなくない??

7.s-M(mysn)

今更白状するとこのコンビのこと、以前は少し苦手に感じることもあった。以前は二人揃うと傷の舐め合いして、慰めが前提のコミュニケーションをしたり自己評価低いところ見える感じがしていたので…。でも二人がそれぞれやってること確立してからその印象なくなって、刺激しあって一緒にモチベーション高めて一緒に成長する二人になったなあと思えてから大好きになった。(ただ今思うと謙遜の使い方が下手くそ&相手の返答が想定より優しいせいで会話が予想通りに行かなかっただけかもしれない)
Mさんは会話での地雷が多そうな印象あるんだけど、対sさんだと絶対に踏まれないとわかってるからか心の柔らかいところを全開にしてコミュニケーションをしている印象がある。sさんも普段は兄気質や負けず嫌いを発揮する中でここだけはMさんの柔らかさに応えて弱さを見せられている気がする。ここはざっくり「かつて母の期待を背負っていた」という点が共通しているわけだけど、おそらく二人には根底には母の期待に応えたいという優しさがあって、その辺の優しさでも共鳴してることも原因かもしれない。
それはそれとしてksbsのs劇場に憧れがあるけどセンスが違いすぎて出来ないMさんを感じるときが特に好きです。

8.s-y(yksn)

この二人、仲良くなってからの時代しか知らなくて、仲良くなかった頃を全然想像できないんだけど、デビューして時間をかけて対等になってから弟扱いされたいyさんと兄扱いされたいsさんの需要と供給が突然噛み合ったんだろうな…。(たぶん世のyksn好きの解釈そのまま)
sさんはyさんの素の人間性をめちゃくちゃ評価してるのに、頑張りやさんなとこだけで充分で実際の才能やスキルなんてどうでもいいと思ってるのに、yさん側は一方的にsさんの才能に惚れ込んでなつく関係に見える瞬間があるんだけど、たぶんこれがy家の兄弟関係だったんじゃないかなって思うことは多少ある。誤解されがちなyさんから目を離せないのマジでお兄ちゃんだと思うし、sさんがyさんの魅力を伝えようと頑張るのもなんかほんと入所エピソードを感じるので…
でもシンプルに友達だなと思うこともある。好きなものを分かち合ってるとことか。女同士の関係でこういうの見ることがあるのでめちゃくちゃ羨ましい。ほら、疑似姉妹ものの百合とかで…(フィクションじゃん)(やっぱきょうだいじゃん)

9.s-F(fjsn)

私にとってはツイッター係の二人。Jr.時代のエピソードが多い一方で私はそれを拾いきれてないのだけど、他者への興味が強くて他者から得られる予想外のものを楽しむことに感性が傾きがちな二人が、そういう刺激を受けずに共通点があることを嬉しく思いながら過ごせる宿り木のような場所なのかなあと思っている。兄としての頑張り屋さんぷりも分かち合える先輩後輩の二人。

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昔こんな記事書いたけど、「愛するということは互いを見つめることではなく、いっしょに同じ方向を見ること」という言葉が最もふさわしいコンビはここだと思う。深いところにある愛を共有して楽に息をつけてる二人というか。対skriさんでも、対yさんでも、一定頻度でプライベートで一緒にお出掛けしてるエピソードが出てくるのも、楽しんでる作品共通してたりするの全部これだと思う、同胞への愛がある。
全体的に手段を選ばず必要に応じて飛び道具使いながら目的を達成しようとする傾向があるグループの中で、真っ向勝負を挑みがちなのも特徴的かなと思うし(※ksbsを除く…というかksbsは普段の反動な感じがする)、その一生懸命さが二人の天然っぷりにも繋がってるのだと思う。

10.s-t(tmsn)

激重三コンビを除いては一番普通に両思いで、生き方の感性が近いと思っている。学校が一緒だったり母親が仲良しだったりするし、思春期に見てきたものが近いことが理由なのかなと思う。作品を作ることが好きなところも共通点だし、でもちょっと意地っ張りなところもあって普段の会話において一番わかり合ってる感じがする。
ところで主人公とチャンプという関係の二人として見ると、例年チャンプが死んでから二人が和解するのに対してDVD化されたtmsnだと(死にかけとはいえ)生きてる間に和解できるというのは結構な衝撃だった。
勿論ヒ□ムの願望も出演者側の意見もあるんだろうけど、二人なら不思議空間とかがなくても話し合いで理解し合えると思わせたパワーがあるのだろうし、結果論とはいえ減員という一つの"死"の前に思ってること話し合って作品を生み出せてる状況を考えるとtmsnはある意味グループの象徴でもあったのだと思う。センター交代(⇔グループで言う格差とか不仲っぽいとか)という傍から見るとギスつきそうな要素があっても本人たちの関係性はそんなものに左右されていない訳で。
sさんがメンバー内で自分だけが持つ「tさんをライバル扱いしていい」という特権を時々利用してるのも、グループ内で時々やってるプロレスに似てる気がする。

11.s-2(nksn)

nksnはね…あまりに上級者が多いので語りたくないんだよ…出てくるエピソード本当に意味分からんし…何、ドラム式洗濯機あげる関係性って?…でも挙げるとすればこう…
2さんの潔癖なところを理解して一番尊重出来てるのはsさんだし、sさんの繊細なところを理解して一番尊重出来てるのも2さんだとは思う。あとライバルのくせして短所と長所の把握を互いに任せてる感覚もある。本人たちは隣にいる歴史の長さに基づく当然と思い込んでそうなんだけど全然当然ではないやつ。
ただ、mytmとwttiって基本的には互いが互いの一番であることを疑わずそれに満足して、それをもって四人とも相手への重さを剥き出しにしてるのかなって思うんだけど、nksnって何故かその一番を疑いだしたり、もしくは「二番でも良くない?」「一番よりもっとすごいポジションがあるんじゃない?」みたいな模索が未だにある気がするんですよね……何だろうね…本当にあんまりわからないんだよnksn……あと2さんが(甘えは適宜あるにしても)弱さを見せられるのもこのコンビだけって思ってるかな…

12.M-y(ykmy)    

yさんが一番にリスペクトしてるのはMさんでかつ、自分が向かいたい方向性をMさんに設定してるんだなあと思ってる。まあ実際料理コーナーとかでそう言ってるんだけど、他のメンバーに向けた"なりたい"よりもちょっとガチな香りがする。オタクがオタクであるままに愛されてることへの羨望がすごそう。他の弟組には兄面をしようとしていた中で、同期だからなのもあってか比較的初期から対等に接しようとしていたのかなーとは思うけど、一方でMさんは割と(どうしようもない)お兄ちゃん扱いをするという謎のアンバランスさを感じるところもラブ。
yさんのかわいさを最も正確に拾えてるのはMさんだと思うんですよ、yさんはキャラクター萌えの先にいるので。それでいてここは何故かMさんの男らしさが薄れるコンビなので、つまりはやれやれ系ポンコツ兄とツンデレ天才妹の兄妹なのかなと思ってる(?)。なんだかんだ兄なので結構色々フォローしてる気がする、カメラ割とか。

13.M-F(fjmy,gymy)

ここはFさんが甘えてるのが良いというか、2019年のライブ映像でMさんの横にいるFさんの甘々幸せそうな顔見てびっくりしてすっ転んだコンビ(個人の思い出)。Fさん、yさんに甘えるときは自制心という名のストッパーがあるのにMさんに甘えるときにはストッパーがないのマジで怖いし、何故か弟の顔してるよなと思う。一方Mさんは憧れのお兄ちゃんがなぜか甘えてきてるなーって呑気に嬉しそう、そういうフィルターを常に掛けて見てる。本人たちは真ん中っ子二人、自分たちはしっかりしてるぜみたいな自覚が強いらしいのだけど、あの独創的な絵を書いておいて何を言うんだという感じのポンコツさも魅力。
解釈…?ええと、人に向ける「好き」を分かち合える相手だということを互いによく知ってる二人かなと…。戦友としての連帯があるのと10年サシごはん行かない縛りによって謎の弟弟関係もオタク友達感も一線を越えていなかったけど、ここが完全に友達になってしまったらなし崩しにグループ全部友達になりそうなので、七人の形を愛していた身としては友達になって欲しくないんだけど、残念ながら秒で友達になると思う。

14.M-t(mytm)

たぶん最近解釈することを放棄してた。当然にあるものと思い込みすぎてて何書いたらいいのかわからない。でも昔と解釈はあまり変わってないかな…沼落ちとか読んで。

mtnigenkai1.hatenablog.com

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「営業としてのmytm」と「普通にあるmytm」を本人たちが曖昧に使い分けようとしてぐちゃぐちゃになってる感が好きかなとか最近は思っている。mytmの魅力はファンタジーであること。最近は禁足地っぽさが薄れているのでまた揺り戻しが来てほしい。いやまあ、去年客席蹴ってたけど。

15.M-2(mynk)

本人曰く一番よく飲みに行くし実際プライベートのエピソードが地味に多い二人。関係性で言えばktmyとmysnのハイブリッドみたいなところがあるけど、行動の呼吸が合ってるという点ではここが一番だと思う。姉がいる弟特有の気遣いなのか分からないけど、ファンや他のメンバーに気を遣うタイミングが一番近いし、メンバーに対するオタク根性を一番分け合えてる気がする。特に対fjktとか。(yさんもfjktオタクなんだけど彼はマウントが混ざるので…) 
最近のライブでグッズ担当と演出担当としてタッグを組んでるのは、ファンへ気を遣いたい場所が一致してるからということも大きいのだろうなと思う。それからKiさんの考え方に最も影響を受けている二人であることも共通している印象がある、いま「グループが目指していきたい姿」を最も共有出来てるのはこの二人だと思う。
見栄を張る」ということがいわゆる男の子の憧れの一つなんだろうなーと思ってるんだけど、その機会になかなか恵まれなかった二人が互いにその行為をしていいという不思議な甘え方をしてる感じもある。M→2は自分が兄だったら/2→Mは自分が先輩だったら、みたいな接し方の印象。

16.y-F(wtti)

fjktが揃ったことがグループの始まりなら、wttiの別れがグループの終わりなんだろうなと考えてる。ここの関係性は本人たちの激重コメントで充分説明できるので色々省くけど、羨望も庇護欲も守られたい願望も相互に全部あるし、コメントも似るんだけど、根底の考え方も生き方も似てはいないのすごいな〜と思う。y→Fは「湿度たっか?!」なんだけどF→yは「強度えっぐ?!」なんだよね、上手く説明できないけど。他の20コンビは近づきすぎても「距離を取ろう」とはならないのに二人とも近づきすぎた後には何故かその自覚を持ち離れたりすることがある辺り、距離感に唯一客観性を持っているので、"二人でいる"という状況を守ろうみたいな感覚が一番強固なのかなあと思ってる。あとyさんを引き止めたことによってデビューしてからの10年があったのなら、以降の10年はその逆なのかなと思う瞬間はある。少し。沢山執着してくれ。

17.y-t(wttm)

マジでド偏見なんだけど、絶対に相容れなかった時期あるだろ?!と思ってる。結成当初とかあんな尖ってて結構初期から良い位置のyさんと自我なくて振付師に怒られまくりのtさん、共通点がなさすぎて無理じゃない?!いや、あんまり知らないんだけど…。ただ「他の人のために、無理して自分の得意じゃないことも頑張る」というプロセスをそれぞれ別のコースで踏んで、どこかで二人のその少し無私なところが交わった瞬間があって、今の関係性があるのかなーって。
その反動でお互いの無理をせず自由にいられている瞬間を愛してそうだし、最近のyさんBDで一番息を合わせられてたのもその自由さに通じるところがあるからかなと。いや、ただただtさんが完璧兄だった可能性もあるけれど。
tさんって一見偏屈そうな人間に対して「いやいけるっしょー」って踏み込めていく能力が高いと思うんだけど、それはyさんの呼吸を知ってるからでもあるのだと思う。
あと方向性が違いすぎて気が付かないんだけどグループにおいて「愛嬌で乗り切る」を本当に知ってるのはここ二人な気がする。魂がアイドル。

18.y-2(yknk,yebz)

グループの為ならなんでも出来るメンバーの中でも、一番犠牲にしたものの比率が大きいのはこの二人なのかなと。デビュー直前のメンバー構想で外されてたことによる影響は大きそう。おのれヒ□ム。ただその犠牲の仕方ってyさんは「メンバー想い」なのに対して2さんは「グループ想い」という差がたぶんあって、更に二人ともこの自分の信念に対してクソ真面目だから、噛み合わないこともあった気がしている。2さんは(RPG的な感覚で)グループ全体の合計パラメータを見て、yさんのスキルをメンバーの誰よりも評価する一方で、人間性が不器用な彼をどう扱うべきか少し苦慮してて、恐らくyさんはその戦略家としての視点を把握してるんだけど、メンバーのために行動するというポリシーの中では人間性の変更は不可能だから負い目がありそうというか…妄想です。
一方でメンバーが結婚する前提の話を一番頻繁にしてファンに心の準備させてたのは2さんだったし、yさんも2020年ライブの演出でトップの意見が回りやすくなる組織を整えたのは確実に2さんの支援のためなので互いに、むしろ互いが把握してないところで支え合ってる二人の印象。
ただ最近はyksn親密化の影響か2さんがyさんの扱いを覚えてきた気もする。あとグループがクソ真面目なの明らかにこの二人のせいと思ってる。その正義感の強さは愛しい。

19.F-t(tmgy)

前列・後列としてどうしても動かなくてはいけなかった時代に、自分と同じ立場にあったことをもってFさんはtさんのことを対等に見てそうなのに対して、tさんは今でもずっとお兄ちゃん扱いする不均衡さがあるような気がして、その不思議なバランスが好き(なんかykmyでも似たようなこと書いたな)。
お兄ちゃん気質がずっとあって、闘争心の隠し方とか、人を喜ばせるのが好きなところとかホワホワしてるところとか状況への割り切りの早さとか、やっぱり基本的には似てるとは思う。tさんはなんだかんだ苦痛に強いのに対してFさんは割と繊細なことあるのが一番大きな差だよな…と思ってたんだけど、tさんの強さはヤバい状況を表では涼しい顔してカッコつけて過ごしてたFさん見てて「それが当然だ」と思ってしまって作りあげられたものな気がしている。今となってはtさんのタフさはKiさんに近いのに。
あと互いに「こんな感じに面白くなりたいな」でリスペクトしあってたら別々のギャグセンスが確立されてしまった二人だと思っている…

20.F-2(fjnk)

fjmyに落ちたのは「Fさんが幸せそう」だからですが、fjnkに落ちたのは「Fさんが楽しそう」だからです。2さんのことを弄り倒してる時が本当に好き、弟扱いなのかな〜と思ってたけど最近一個浮上した、これもしかしたら幼稚園の先生になりたかったFさんの延長線上。可愛い仕草をしたり、自分の予想できないことをしたりすること、自分の無い才能を持ってること、その一つ一つが嬉しいんだと思う。
一方で2→Fの関係性で私が未だに抱きしめているのは「gyが笑ってると単純にうれしい」の言葉。 2さんがグループ外で過去に慕ってた人間ってtnkさんだったわけで、彼の本質は「身近な人間を大事にしすぎてる(上手く切り捨てたり距離を置けない)」それなのかな〜って思ったことがあるんだけど、Fさんもそういう誰かとの関係を捨てられない人と知っていて人間不信気味の2さんでも信用していて、だからこそ「無理せずに」と言うのかなと思う。まあ一方でFさんの女装写真大事にしてたのなんか恋愛感情では?!の怖さもあるんだけど。ファンと恋は違うと言い続けてる身としてシンパシーを感じる。2さんが笑ってると単純に嬉しいって一番に思うのはFさんと思うので付き合えばいいと思うよ。…何の話?

21.t-2(nktm)

言わずとしれたtオタク、タカシ。2さんはアイドルのくせにびっくりするくらい「限界ファン」の感覚を持っていてそれがライブの最高演出に繋がってる男なんだけど、その極地がtさんへ向けた感情だと思う。2→tの感情は世のtファンの呟きをブレンダーにかけたそれだと信じて疑わない。tも満更でもなさそう。ジョッ○ー松村…
芸術的なもの、綺麗なものを綺麗と好む感性が最も近いような気がしてる。というか多分そのせいでtさんのやりたいことが2さんの好きなものとクリーンヒットしたから今やただのオタクと化したのでは?気の所為?
一方で一歳差の関係が多くあるグループの中で最も年子の兄弟をしているというか、昔よくプロレスしたりしてたのは、それぞれ「どれだけ本音をぶつけてもいい相手(それで仲悪くなっても修復が容易な相手)」と思っていたからなんだろうなーと思う。ワードセンスとか譲れない場所も似てる。それもあって2さんは自分のやりたいことをtさんにやってもらいたいって言えてるんだと思う。

 

おまけ:兄組解釈
兄組は三人が三人とも「他の2人が羨ましい」の三すくみみたいなのが出来てると思ってる。そしてKiさんとyさんって両方世界から強い制約を受け、思想は強固、かつワードチョイスも強いので二大誤解されやすい二人だし、FさんはFさんで内面と外面を分けていた時間が長いせいで本質を掴みづらくなっている時期が長かったので、グループを引っ張ってきた共通の歴史以上に、三人とも"虚像"を抱えそれがアイドルとしてのアイデンティティから切り離せなくなっているという面で共通項を抱える似た者同士かなと。
それに加えて、
Kiさんは「人に与えたいものをどう表すのか」
yさんは「人から与えられたものに何を返せるのか」
Fさんは「人との関係の中で生まれたものをどう次に繋げるか」
兄組はそれぞれこの特性がめちゃくちゃ強い上にあまり交わらないのかなーと思ってる。(一方弟組はこれらの組み合わせで出来てる)
この兄組解釈先に書いてからコンビの話書き始めた。

 

以上!!!!!!!解釈関係なく全部絵面だけで好き!!!!!!!トラック乗ってマッチングしろ!!!!!!!二人ラジオ戻ってこい!!!!!!!