星がきらきら

Mais comme elle est loin!/遠き七つの星へ愛を

宮玉と藤ヶ谷さんの話

エビデンスを何一つもたない私から見えた検索結果の妄言として、前置き。

キスマイの中の宮玉担は誰か、みたいな言説を見るときに、藤ヶ谷さんの名前が出ることはあまりなかった。「興味津々」という言葉が当てはまるであろうメンバーの方が、”宮玉担”感があるからなのだと思う。エピソードとしても、藤ヶ谷さんはラジオで宮玉について話しているものがあったが、結構前な上に「宮田が彼女」という言説なので、ちょっと扱いづらかったのかなと思う。そもそも藤ヶ谷さんは担当、とか変な言葉を使ってしまうオタクっぽさがあまりない。優しく見守る、とか、乙女、とかそんな言葉が似合うひとだと思う。

でも私は、一つの対談を読んでから宮玉は藤ヶ谷さんの存在を抜きには語れないと思うようになった。そしてあまりオタクがこの雑誌の話をしているのを見ていない。だから宮玉を知ってから一ヵ月も経っていないけれど、私の考えを書き散らかす。

 

問題の雑誌はWiNK UP 2013年6月号。なぜこれを持っていたかというと、巻頭が嵐特集であり、嵐のコンビにフォーカスしたものだったからだ。家にある非中古のアイドル誌としては一番古い。それ以前はたぶん立ち読みで済ませる害悪オタクだったところ、当時コンビ厨拗らせ全盛期だったため、それまで馬鹿にしていたドル誌という文化に初めて手を出してしまった思い出の一冊である。いや違いますね。嵐、ファンになった頃にはドル誌卒業してただけだ。

ともかく。少しでもキスマイに触れるべく家の中にある雑誌を読み漁っていたところ見つけたこのキスマイの記事は、自分の中の”宮玉”の情報にちょっとした新風を吹かせた。

 

キスマイのページは嵐のすぐ後ろにあった。藤北が並んで子犬を抱えるグラビア。『今月は子イヌと子ネコと一緒にかわいい雰囲気で撮影。お話も、仲良しなメンバーどうしの対談にしてみました。春にぴったりのさわやかなキスマイをお楽しみください。』この「仲良しなメンバーどうし」の組み合わせが、藤ヶ谷×北山×横尾、二階堂×千賀、宮田×玉森だった。そんなダイレクトに求めている組み合わせがちょうど持っている雑誌にあるのか。この後の雑誌は2015年以降のものしか持ってないのに。やはりこれが絶対的な組み合わせなのか。(原則としてはキスマイのコンビはキスワの4組が基本という理解をしています)

これを読んだ頃はまだ裸の時代を読んでいなかった時期だったので、歳上組の対談の中で北山さんが『この7人だからデビューできたっていう共通認識さえ、メンバーみんなが持っていれば、オレはキスマイは大丈夫だと思ってる!』と言っていることに感銘を覚えたり、二階堂さんのビジュアルが良すぎてびっくりする(黒髪長髪BADBOYS時代)、みたいなことなどなどが宮玉に辿りつく前に起こっていたのだが、そこまで書くと本題から逸れるので置いておき。(宮玉以外のコンビに思うことはまた別に書いておきたいですね)

宮玉対談。

テーマとして、コンビを語ることが振られているらしかった。話題はどこの媒体でもしている(失礼)傷をなめ合っていたという話から始まる。それから、もし二人の番組を持つならという話題に移り、玉森が宮田のオタク趣味に付き合うことを拒否し。以下適当に略しつつその対談の一部を引用。

『宮田「(中略)番組用にコンビ名とか決めない?」

玉森「タンマミーヤ!」

宮田「いいね~‼(中略)…じゃ、マンマミーアがどこの国の言葉なのか、いろんな国に行って探すっていう番組にして」

玉森「でも、それで見つかったら最終回じゃん。終わっちゃうじゃん!」

宮田「そうか…じゃあ…」

玉森「見つかったら名前替える。次はミーヤターマ(笑)!」

宮田「で、その言葉もどこかの国に絶対あるはずだ!って探しにいこう。こうやって永遠に続く旅ね。ところで、このコンビの最悪なところはどこだろう?」

「(隣にいた藤ヶ谷)完ペキすぎてねーだろ」

宮田「ウハハハ!ないっすね」

玉森「最悪なのは完ペキすぎるところだ」

宮田「あと、スキがないところ。…タマちゃんファミリーのみんな!オレとタマの間にはファンのみんなが入る隙間がなくてごめんね(笑)』

完璧、は言わずもがなBE LOVEの歌詞で出てくるワードだ。作詞家がキスマイでもなんでも無い以上、この言葉と歌詞に繋がりがある証拠は一切ない。だけど少なくとも私は、この2013年の言葉が2015年に俺たちのための曲(意訳)、と玉森が言ったことに繋がってくるのではないかと思ってしまった。宮玉=完璧という方程式が出来上がった瞬間なのではないかと。はじまりなのだと。そして結婚式を挙げた二人は二人揃うことで完璧であるがゆえに最終的に運命の結末になってしまうのだと。

というか二人がBE LOVE以前に頑なに推してたコンビ名「たんまみーや」はここが初出らしいんだぞ!ここから始まったに決まってるだろ!!!!(盲信)

この言葉が藤ヶ谷さん発信であるものだったことに当時の私は驚いていた。淡く笑って見守っている印象が強い藤ヶ谷さんがわざわざ他のグループの対談にまで口を出して言う異様に的確な意見。藤ヶ谷さんのイメージがブレた。この人は何者なのだろう。ここから私は藤ヶ谷さんについて興味を持つようになった。

それから。

問題のWiNK UPから少し前の2013年3月のラジオ。(冒頭で前述した宮玉について玉森の前で語る藤ヶ谷さんです)

『俺が長年見てきたミヤとタマっていうのは、結構ミヤは純粋な彼女なんだよね、でタマはなんかやんちゃな彼氏で。何か起きた出来事をすぐやっぱ彼女宮田は言っちゃうわけ、もう嬉しくて。それでタマは「別にそんなこと言わなくていいだろー、いちいち」って言う。で、「ごめんなさい」ってやってるのが、タマも「もうしょうがねえな」って、意外に好きみたいな。その関係は永遠にね

そもそも同性同士の関係性に、旦那・嫁という言葉を当てはめることはナンセンスなのだが。(嫁呼びする宮田さんがめちゃくちゃ好きなのはともかくとして)

まあ普通にグラビアやら映像やらのいちゃつきを見ていて玉森を女の子と評してしまうのはマジョリティの感性だと思う。マジョリティのわたしは「マウ森」とか色々言っていた。たぶん今後も言う。しかし「長年見てきた」ガヤさんは、違った。言われてみるとひどく腑に落ちる、あまりに解像度の高い文章。「その関係は永遠にね」7年経った今、何一つ変わっていないように見える関係性。

 

これは全部偏見なのだが、宮田と玉森は所謂信頼できない語り手だと私は思っている。この二人、両者別ベクトルで割とテキトーに喋る方だと感じているのだ。それ自体は全然勝手というか、下手に繊細なアイドルよりも好感度高いのだが、その結果としてかの有名な消された二階堂事件などが発生しているのではないかと。餃子100個作って食べさせたエピソードも初披露時点ではその場に別にもう一人いたらしいのに、いつの間にか語られなくなっていたという。もっと言えば宮玉シンメ時代はもっと濃いエピソードがあるようにしか思えないのに「傷のなめ合いをしていた」というワードで済ませがちなところとか。*1キスマイ自体他のメンバーを立てるために本当は出来ることをあまり披露しないみたいな特性を持っているようだし、アイドルなんてファンの幻想を守るために言わないこと多いのは当然だと思うし、コンビのことをまともに語る二人なんてそういるわけでもなく*2別に二人に限ったことではないのだろうが、それにしたってこの二人はゆるゆるだと思っている。なんか宮田はズルいとこあるし玉森全然細かいところ拘ってくれない

BE LOVE関連の取材では流石に多くの人々が関わっているからか、一応真面目に答えている印象はある。ただ、それらは撮影を経てすこし再構築されてしまっているのではないかと思う。

でも藤ヶ谷さんは違う。真面目で言葉が誠実だし、宮玉ではないので()客観性を持っている。そして様々な資料に触れるうち藤ヶ谷さんは、宮田と玉森各個人への解像度が他の四人と比べても高いという結論を出してしまった。

北山は一対多に長けたグループを引っ張る人間であるのに対して藤ヶ谷は一対一に長けた、それもあぶれた、とか、弱った、とか、そういう人間によく気づき、気にかけ、助ける、北山の補完的な役割を担う人だというのが現在の私の解釈だ。*3(横尾さんの解釈についてはまた書きたいが、この人のスタンスは保護者・庇護者になり得ても、身近な理解者とは少し離れてしまうのではないかと考えている)

玉森は少し、孤立しがちな人だ。ただ人見知りなだけなのかもしれない。本人は別に、一人でも構わないのかもしれない。だが、藤ヶ谷は玉森のことをいつも気にかけているように見える。1万字エピソードの中の美男ですねのエピソードなんかは顕著だと思う。I SCREAMの特典映像(沖縄シェアハウス)では、藤ヶ谷がひとり釣竿をいじる玉森の様子を見に行く図があった。

後列4人の中で、宮田は少し浮いている。宮田はたぶん、もともとは何も持っていなかった弱い人だ。少なくとも彼の自己自認はそうなっていたはずだ。新規が色々言ってるのがどんどんとおこがましくなってきているが、藤ヶ谷はそんな宮田のことをよく見ているように思える上に、それとはさほど相関もなく宮田のことが大好きに見える。また一万字からの出典なのだが、コンサートでローラーの電飾がつかなかった宮田に気が付き、そのあともフォローしたエピソード。同じくI SCREAMの特典映像では一人家から追い出されている宮田のテントに遊びに行く図があった。時系列不明の某宮玉botのエピソードをとっても、藤ヶ谷と宮田がホントは仲良しだという話で勝手に宮玉に巻き込まれて勝手に振られた藤ヶ谷さんが「ファンの前じゃなかったらキレてた」とか言っている。あと完全に主観なのだがFREE HUGSのHUG&WALKので藤ヶ谷がめちゃくちゃすごい嬉しそうな顔して間近にいる宮田さん見てたので本当にお気に入りなのだと確信した。

藤ヶ谷さんの性格と、宮玉の持つ特性はひどく相性が良い。

そしてそんな他人からの評価は、想像以上に勝手に内面化されていくものと個人的には思っている。

だから、藤ヶ谷さんがそう言った以上は、完璧すぎる宮玉の関係は続くのだろう。

_____『藤ヶ谷「宮田がモップがけしてきれいにした床に、玉森が水をわざとこぼすんだろ?エンドレスで」』(某宮玉botより)

永遠に。

 

 

※因みに契機となったWiNK UPの号は他にも色々すごい。古くからのキスマイ担の方々は持っていることが当然で呟いていないだけなのかもしれないが、今回このブログに書いた文書は全然一部だし、この宮玉のグラビアは異常としか言えない状況。ただの特典映像で良く見られる宮玉ですが。なんで膝に玉森のせて動物可愛がるみたいに首もとに手やってんの…?他のページの宮玉もひどいし(当時のファン何思って見てたの?結婚式前だぞこれ?)、キスマイがいるページやたら多いし、今活躍してるジャニーズで当時入所していた人がどこかしらには映っているし、毎ページ動揺を誘ってくる。ジャニだけじゃなく全く垢抜けてない横浜流星とかもいるので全人類手に入れるべき…

*1:まあこの言い回しするのは宮田さんだけだったと思うが…

*2:大宮とかゆるいを超えてひどい

*3:櫻井翔のある部分のエッセンスを抽出した人だと思うようになったのだが、この話題はそれでまた一記事書きたくて仕方がないので省く