星がきらきら

Mais comme elle est loin!/遠き七つの星へ愛を

きらきら星が

このブログのタイトルは「星がきらきら」である。
これはサンテグジュペリの星の王子様の一節から取った言葉だ。

星がきらきらしてるのは、みんながふとした時に自分の星を見つけられるようにするためなんじゃないかな。ほら見て、真上で光っているのが僕の星!でも、なんて遠いんだろう!

キスマイに出会った時に頭に星が舞ったその感覚と嚙み合って、このタイトルにしていた。

 

けれど、同時に事務所担であるわたしは、このタイトルはキスマイ担っぽくないなとも思っていた。
「きらきら星」は、A.B.C-Zと強く結びつく言葉であるはずだからだ。Twinkle Twinkle A.B.C-Z

今回はエビキスの話をします。

 

最初に断っておくが、私はA.B.C-Z担でも、A.B.C-Z担であったこともない。事務所のタレントほとんどみんなうっすら好きな中で、その「うっすら好き」の中にしっかり入っているだけで、がっつり追っていた時期があるわけではない。テレビに出てたら観るとか、少クラで観てたとか、バックジュニアなどの関係でえび座をときどき見てるくらい。エビキスも伝聞でしか知らない(デビュー前は事務所に全く興味が無かった時期)。なので、あくまで外野が勝手に言っている文章です。あとあんまりオチが無いです。メモ書き。ハードル下げて読んでください…

 

 

2023年のABC座を観に行った。チケットを取ったのは殆ど無意識のようなものだった。ここ数年毎年観に行っていて、そしてキスマイと同じように2023年にメンバーを欠くA.B.C-Zの一つの区切りを観たいと思ったからだった。


星劇場。この命名自体は、かつて日生劇場でABC座をやっていた頃「日」「生」を繋げて星と読んだ頃の名残ではある。私も一度、日生劇場でのABC座を観に行ったことがある。そしてそれだけでなくA.B.C-Zはもともと、“星”の団体である。デビュー曲はZa ABC~5stars~。そしてその後も(あるいはデビュー前から)、頻繁に星がタイトルや歌詞に含まれる曲を歌っている。冒頭で触れたTwinkle Twinkle A.B.C-Zもそのうちの一曲である。

キスマイも、十分に”星”の団体だと思っている。デビュー前から北斗七星ジャージと呼ばれる衣装を纏い*1Kis-My-MINTのペンライトでは北斗七星をあしらい、To-y2では北斗七星の形をしたステージを使い、A10TIONでは北斗七星型に花火が上がり、Two as Oneのフォーメーションでもラストは北斗七星の形になる。ここ数年のファンなので今思い当たるのはこれくらいだが恐らく他にもある。


“ひとつの星座”であった5 starsと北斗七星。”エビキス”という括り。そのそれぞれの星座を構成する星が一つ抜け落ちるのが同じ2023年だというのはどんな因果なのだろう。*2

 

 


舞台を観ていて、一番頭に残ったのはJODEKI!の歌詞だった。

踊り続ければ そこに何があるかなぁ

A.B.C-Zは踊り続ける団体なんだな、と思った。


少し前に私はこのブログを書いていた。わたしはキスマイのことを“歌い続ける”団体と思っていた。

mtnigenkai1.hatenablog.com

 

アイドルを構成する「歌」と「踊り」、それをデビューしたときと同じ人数で最後にそれぞれがリリースした表題曲で、それぞれが背負っている。そこに意図はなかったにせよ、結果としてそうなっている。

 

 

「JODEKI!」の作詞作曲編曲を務めた西寺郷太さんは*3少年隊のファンであることが知られている。*4

少年隊は、今のEndless SHOCKのもととなった舞台を作っていたグループである。そして舞台を中心に高いパフォーマンスを行うA.B.C-Zは少年隊の正当な継承者だと、そういった記述を見かけたことは一度や二度では済まない。

SHOCKは初演から一貫して「踊り続ける」ことの価値を伝える演目だ。

そしてEndless SHOCKは、いなくなる人とのお別れのために、物語の最後に、居なくなる人とこれからもステージを続ける人たちが一緒にステージを創り上げる。

 

「君にこの歌を」が歌われる少年たちでは、いなくなる人との別れは唐突に訪れる。お別れを惜しむ間も少ない。いなくなった人がいない場所で、いなくなった人の存在を感じさせる歌を歌うだけだ。

 

A.B.C-Z卒業コンサートが出来て、キスマイは出来なかった、その違いすらも最初から定められていたような気がした。

 

 

星という共通点を背負い、「歌」と「踊り」という表裏を背負うふたつのグループ。
ふと過ぎったのは、Endless SHOCKの劇中、星が印象的に描かれるシーンで歌われるONE DAYの歌詞だった。

あの星に手を伸ばし 掴まえるその日まで
信じ合い走り続けるのさ 決して立ち止まらずに

星は「運命」を指す言葉でもある。
彼らのこの先に、10人の行く先に、12人の走り続けた先に何があるかは分からないけれど、どうか歌い続けていて欲しい、どうか踊り続けていて欲しい、そんなことを願う12月の終わりの出来事だった。

 

こんなこと書こうと思ってたら12月31日にアイドルを引退する少年隊のメンバーが最後のディナーショーの最後の曲で「君にこの歌を」を歌ってたみたいでダメージ受けたし(踊りじゃなくて歌じゃん)(いなくなる人の歌直球で歌わないでよ悲しくなっちゃうから…)、
さらにその数日後、アイドルを引退し裏方に回ったはずの人がどうやらステージ上で踊り続けてたことが判明した。2023年めちゃめちゃだよ…どういうことなんだよ…

*1:デビュー前エアプなので命名がだれなのか分からなかった、通称なのかもしれない

*2:まあ多かれ少なかれ創業社長の趣味の問題でどのグループも星が大事に扱われ星っぽい部分はあるんだけど、その中でもA.B.C-Zは最も顕著だし、初期の曲名や振付に留まらず最近も北斗七星を使い続けるキスマイは相当”星”な方だと思う

*3:作曲・編曲は複数人である

*4:同氏のA.B.C-Zへの提供曲である「ONE MORE KISS」では少年隊とのエピソードがある