星がきらきら

Mais comme elle est loin!/遠き七つの星へ愛を

やっぱり二階堂高嗣は奇才だと思う

Kis-My-Ft2 LIVE TOUR Kis-My-Ftに逢える de Show in DOME公演のセトリ天才過ぎないか?のブログです。系統としては以下と同じです。
ツアー内容・セトリのネタバレしかないです。オタク口調でだいぶ気持ち悪いです。

mtnigenkai1.hatenablog.com

曲順の話をメインに演出にも適宜触れるのですが、今回はアニバコンとしてのバランスの良さも言及していきたいと思います。ただの感想の比率も多めです。
文脈のライブを作ってくれる演出二階堂高嗣、私の最愛の演出家です。
※あとちょいちょいエアプしてたり記憶喪失してるので内容の正確さには全く自信がありません、順次修正しています(いつものこと)

1.セトリ

開演前
東京公演3日目のMCで開場中の音楽についても言及していたので一応記載。開場中に流れるインストはHOMEのセトリ(DVDとして発売されている3日目のもの)になっており、それに合わせて場内の照明も変化している。通常曲は七色の照明が使われているのに対し、ソロ曲のタイミングではメンカラ一色になっているので割とわかりやすい。なお開場中は30分おき(+開演15分前)にKis-My-Callingの振り解説動画が流れるのだが、時間が固定なので毎回インストが良く聞き取れない曲も固定となっていた記憶がある(確かソロ曲のタイミングにも被っていた)。本人も珍しく教えてくれたが、HOMEのセトリは君に逢えるからがラストなので逢える de Showの前振りになっていて最高なんですよね…!!!そしてやはり匂わせだった、天才

OP映像
スクリーマーズによる注意事項。キスマイでは定番となっているが、ファンになりたての頃はその福利厚生に驚いた記憶がある。私はスクリーマーズのまばたきが好きです。その後会場が暗くなり、手紙を書いている映像が始まる。アリーナに引き続き、最後の7人全員で手紙を見ているシーンで中心にいるメンバーが公演毎に変わっている仕様。公演終了後にキスマイから届くメールとこういった対応があるの、シンプルかもしれないけれど思いが伝わってきて嬉しい。場内はオレンジの温かい照明になっている。

1 Re:
ROTでも言っていたけど”感謝”をコンセプトにしたライブでこの1曲目はロマンチックの言葉に尽きるし、7人横並びのライブだということをアピールするのにこれほど良い選曲は無いと思う。しっとりとした曲始まりという意味合いではHOMEやYummyも系統としては似ていて実績がある。演出としては曲が始まる前に「ざっ」という感じの足音が3回、こちらに近づいてきているような照明と音量で流れる。後述するが、足音のラストと対応していると気が付いた時に鳥肌が立った。最初からキスマイは歩いて私たちのもとに来ていた。歌唱中のモニター映像は、二人歌割(最後の藤ニカ除く)のタイミングでメンカラ二色で一つの花が描かれているのでコンビ厨は毎回発狂しかけている。Two as Oneじゃん
藤ニカの時は特にそういった仕様が無いのも、「この二人は7人全体を象徴出来るコンビなんだな」と思ってきゃっきゃっしている。そしてここのパートは向かい合って歌ったり普通に歌ったり肩組んで歌ったりと回によって歌い方が違うのでモニター見るどころではない。(マジでただの気持ち悪いオタクでごめんなさい)
この時の衣装過去衣装パッチワークなのもやばい。周年の感謝の象徴すぎる

2 A10TION
5周年曲から10周年曲への繋ぎ、最強。ライブの始まり感も強いしドームはここでJr.がいっぱい出てくるのがJr.遣いの信頼と実績のキスマイライブ!!!って感じでめちゃくちゃ好き。多幸感。Jr.に楽器を持たせる感じはTo-y2のBe alright(シリアルコード特典)も彷彿とさせる。いわゆる無所のJr.が降っている旗のデザインはMVのサビで後ろで振られているのに似ていた気がする。また、この時のモニター映像はA10TIONのMVの内容を彷彿とさせる(冒険道具→空の航海)内容になっている。その切り替えが赤い照明を使った藤北パートなの、MVの展開と一緒とはいえレーベルの揺るがない好みを感じて良い。

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3 Everybody Go
10周年曲からデビュー曲への繋ぎ、最強。キスマイは他のグループとは比類ないレベルの高頻度でデビュー曲を踏まえた曲作りをするグループと思うのだけど、その上でのNo.1繋ぎは歴史を踏まえていて大好き。A10TIONに引き続きモニター映像はMVを彷彿とさせるもの(青いちょっとネオン感があるやつ)になっているのは、HOMEの時にセットをMV仕様にしていた時からの延長線上にあることを伺わせる。煽りで繋いでローラースケートに履き替えているところ、大変スムーズで良かった。

4 WANNA BEEE!!!
4曲目にして、アリーナとは別のライブであることを控えめにアピールしてくるの結構頭良いと思う、この控えめ感が後に繋がるので。また、この曲はかなり縦横無尽にドームを駆けまわっており、ローラースケートと言う独自の機動力を持つことの利点を存分に生かしてくれる。(そこまで駆け回る必要が無かったアリーナとセトリが分かれる理由も分かる。)それとこの曲の終盤のしははマッシュすっごい好き。

5 SHE! HER! HER!
アリーナには無かったワナビーをドームで挟むのは、上の控えめ別ライブアピールもあると思うのだけど、この3曲連続はJourneyでやっているそれで、つまりこのライブは過去のライブを明確に踏まえているものなんじゃないかという怖さが溢れてくる(ジャーニーは2曲吊られてしははを地上で歌うというものなので演出は全然違う、コロナでフライング封印されてなかったら今回の演出はまた違ったのだろうか)。この曲までにバクステに辿りついておくのも遠い席を置いてけぼりにしない姿勢が見えて嬉しかった。それからローラースケートに「SHE! HER! HER!」の文字が流れていくのも可愛い。どれだけ高性能なんですかそのお靴。

6 Kis-My-Calling
1-5曲目までの繋ぎがかなりしっかりしていて崩せない中、ここで早めにペンラ操作に慣れさせるの、構成としての巧みさを感じた。それから(自分はもうずぶずぶの多ステファンなので実際は分からないけれど)ローラースケートで巡った場所に合わせてペンラの色が綺麗に変わっていく風景を見た後に、ダメ押しとしてこの曲でしっかりタイミングに合わせてペンラが変わる会場見るとその団結力にかなり驚く気がするんですよね…会場毎の初日、開演前の振付解説動画時、実際に曲が流れてきたときの初心者の「無理だよ」のざわめきを得る瞬間、すごく好きです。このときのローラースケートもイニシャル流れたりスクリーマーズ流れたりして大変可愛い。照明もちゃんと歌割に合わせてメンカラになったり合いの手のタイミングでチカチカしてて好き。

7 Fear
デビュー前曲からここで一気に"今のキスマイ"に意識を持っていかせるの、緩急の付け方が上手すぎる。最初白黒なの、衣装とも相まって良いし顔面の強さを浴びせられて好き。会場毎にモニターの場所とか大きさとかがちょっと違う中で、後半のホラー演出の腕が毎回フルフルでモニター占領してるのすごい。それからアリーナ時点では「まあ何となく赤多めになってる気がするな」程度だったのにドームでは公演毎に赤の比率が少しずつ大きくなっていった客席、みんなで作るライブの真骨頂みたいなものを見た気がして、ここに何度もライブ入る意味があるんだなあ…と思った。照明も、客席も真っ赤になる会場。ドーム円盤発売まではジャニフェスの狼青年でそのイメージ作っといてください。経緯はともかく制御じゃないのにそうなってしまったの、マジですごいと思う。途中から二階堂演出の話じゃなくなってしまったけどそもそもが北山演出曲だからまあいいよね
Fearについてぺちゃくちゃ言ってる記事も良ければ併せてご覧ください

mtnigenkai1.hatenablog.com

8 One Kiss
One Kissはベスキスのライブ投票で選ばれる辺りファンの中ではミューコロの印象が強いものと思われるものの、そこからさらにアレンジした幻想空間イメージをホラー空間のFearの後に蝶を利用することで繋ぐのどういう考え方したら思いつくのか全然分からなくて怖かった、天才。この曲では(エビバデの煽りタイムを除くと)唯一ステージ上に7人揃っていない瞬間が生まれていることも、一種の幻想っぽさに繋がってみえて好きだった。また、ラストの「誓うよOne Kiss」でカメラに抜かれるメンバーが公演毎に違うのだが、恐らく冒頭OP映像の中心人物になってい…なかったみたいです!!!探すとまとめてくれてる人がいるよ!!!あと千賀振付の話にもなるが、比較的狭いはずのメンステ一階部分を技巧だけで全力で活用しているのが印象的。7人揃った時に、中央からポーズキメてくとこが綺麗に見えるのはバクステ側の特典の一つだった。

9 NAKED
One Kissからの繋ぎ、個人的には届きそうなものに手を伸ばす繋がりと思っています。あとミューコロをリバイズしたものの直後に今の新しいキスマイを繋げてくるところも相性として好き。アリーナの映像はYouTubeにも挙がっており、その演出と大きく異なってはいないものの、やはりそれぞれがメンカラのライトに照らされるシーンはどきどきする。モニターに映る白黒の街もかっこいい。

10 Break The Chains
ここからアリーナとセトリがズレるの本当に天才。ワナビーは「あれ…?」レベルで、やっぱりアリーナと一緒なのかな…と思い始めてる観客に対してようやくここでバーン!別です!!ってぶつけてくるの犯罪級の上手さ。これでもかと沢山降り注ぐレーザー光の幻想性×「鍵」が登場する歌詞のガルマイ⇔これでもかとバンバン出る特効の炎×「鎖」の対応とこじつけることも可能だし、広いセンステを活かすタイミングがここなのとてもとても良い。炎を吹き出す機構が妙にかっこいいし意外と視界の邪魔にならないのも良い。

11 HANDS UP 
この曲の役割は三つあると思っている。一つ目はBTCからの繋ぎ、BTCの千賀振付はBreak the Chainsとか言いながら思いっきり鎖に繋がれたまま終わるのに対して、これで「Break(a バリケード)」するというBreakの後倒し。HAND UPに移るとき、BTCでのモニター画面の鎖と同じように沢山交差していた照明のビーム?レーザー?が一気に広がるので、ここで鎖が解けたんだなという印象を受けた。二つ目がドームでセトリ落ちしたTonightとのオラオラ曲対応。(Tonightは過去ライブダイジェスト映像後かつミューコロ以来のアリーナツアーという文脈の機能があるため、ドームでセトリ落ちするのは妥当)そして三つ目がTo-y2要素のぶっこみ。後ろにJrを引き連れてドームを歩く最強概念キスマイ、Mr.FRESHのときに目の前の客に見せたかったそれのリベンジなんじゃないかと個人的に思っている(トイズだけじゃない気がするけど)。因みにHANDS UPはシリアルコード限定なので初めての正式なセトリ入りとなる。

12 ENDLESS SUMMER
冬コンだったアリツアのスノドとの入れ替えへの納得感に加えて「不自由だった昨日」がBTCだったんだろうなみたいなとこあってとても好き。キスマイは冬服と夏が似合う団体!!ファンボイスを使う曲を前半までに入れるのも偉い。ただの感想だけど初日(客があんまりファンボイス持ってきてなかったせいで)全くファンボイス使いこなせない固定の短い時間だったのを、二日目でキッチリ直して反応に合わせて長さ調整出来る長い時間にしてきたときの感動、なかなか言い表せない。ここは二階堂さんが責任者となって作ってくれた場なんだなあを噛み締める曲。

13 キミとのキセキ
キミとのキセキのコンセプトが"キスマイ的夏祭り"である以上エンサマとの繋がりは完璧なんですよね…この繋がりも怖い、なんでそんなコンセプト覚えているの…。あと流石に気のせいだとは思うんだけどBTCはさりげなく「次のページ」という歌詞があるのでその辺とのつながりもうっすら感じる。ところで"キスマイ的夏祭り"ってなに?なんで"夏祭り"じゃダメだったの?仮装大会してるから?花火と発売日しか夏祭り要素ないもんね??(Q.E.D.)

MC-Two as One
To-y2でもHOMEでもMC中に曲を歌っていて、「セトリに組み込みづらい曲をMCにぶち込むの効率的な力技だな~」と感銘を受けていた一方で今回はそれが無かったの、言われてみると新曲披露フラグでした…。
メディアが入っていた日なのもあり既にもっと良い言葉で触れられているけれど、曲前に客席を滑走路に見立てた照明、飛行機の離陸音、空に飛び立ったことが分かるライトの動き(ジャニフェスの狼青年のラストみたいなやつ)(なんて伝わりづらい説明)、気合やばくて慄いた。初日はイントロに離陸音含まれてるのかなと思ってたし曲披露中はコンビ厨発揮して演出に注目するどころでは無かったというのもまた事実。

COOL DON’T LIE
今の推され気味Jr.グループが恐らく基本的には横並び戦略を取らされており、新曲の追加タイミングが近いせいであまりわかってなかったんだけど、Songsのインパク対談を見る限り割と明確にキスマイ発信で新曲与えて振りもつけてると推測され、言及の必要性を感じたので追記。(トラビスがそうだった時点でインパクも同じはずと早く気が付くべきだっただけなのだけど)
基本的には過去のツアーメインバックと同様、かっこいい曲で見せ場をあげようという善意で用意されているパートとは思われるものの、セトリ全体で見るとしっとりや明るい系の曲が続いている中のオラオラ曲となっておりスパイスの役割を与えられていると思われる。アリーナと比較して身内感を抜いたライブで後半がぬるっと始まる事を防いでおり、またこのパフォーマンス中に位置につくことによって、視線誘導も成立させている。グループカラーのピンクマゼンタ10%になっているノリノリの照明、衣装に合わせた蜘蛛モチーフを感じる振り良いし、数少ないセンター固定の千賀振付サンプルという意味合いでも間違いなく見どころの一つ。あとTwitterで言ったんだけどよこはらくんの歌声千賀さんの歌声に似てない?毎回モニター見てびっくりする(私感)

14 #1 Girl
Jr.の曲で既に起立していることからすぐに集中できる嬉しさ。ドームからの新衣装で出てきたときの初日の驚き。この曲の主役はどうしても玉森さんだと思うので、キミキセからの再開感がちゃんと発生している。歌詞においてカタカナの「キミ」を使う曲繋がり、そして両方ともキミを見ている歌。MCも後輩の曲も挟んでしまっているので繋ぎという感じではないけど、私的には繋ぎです。アラフェスでpart.1のラストが5×10でpart.2のスタートが5×20だったのと一緒。唯一トロッコを使って自力移動していない曲でもあるが、この辺の理由は考察中。徒歩だと間に合わないだけかもしれない

15 Tell me why
ここは個人的には唯一繋がりとしては唐突感を感じていたのだけど、イントロが流れたときの客の盛り上がりのこと考えるとどうでもいいと思う(ブログ趣旨の崩壊)。強いて言うならベスキスランクイン曲繋がり。繋げる要素があったら教えてください。
ただ今回の花コンセプト×花と水のマイクスタンド×みんな大好きLuv Biasがメインディッシュとなっているライブで、あの元祖花衣装×特殊マイクスタンド×みんな大好きTell me whyは連想ゲーム的な感覚でもこのライブで絶対的に必要だったと感じている。それからこのあとアナフューまでの流れが強すぎて、その起点と思うと絶対に外せない。花成分をステージに付いてる藤の方で補うのもすごい。アリーナの見どころだったキスマイシャンデリア部品が登場してるので、今思うとこの時点で「この後のラブバイを楽しみにしていてね」というフリも感じられる。

16 My Love
初日のMCでも話題になっていた「My Love」繋ぎ、最強すぎる。歌詞に「Baby」が出てくるところも近い。演出としてはジャニフェスでも舞っていたシャボン玉が沢山飛んですごい幻想的。細かくみるとスモークが含まれたシャボン玉と、透明のシャボン玉2種類が舞っていて、綺麗さに拘るタカシはすごいな…なんて思った。また、このタイミングでは天井に水色とピンクの△がレーザーで描かれていて、恐らく男女を象徴している記号が交わるその演出の素敵さを感じた。

17 Luv Bias
これLove→Luv繋ぎだしMy Loveの初披露からちょうど10年という意味合いでもここだし、「未来のことは誰にもわからない」「愛してる」My Loveと「未来が見えなくなるとき」「愛してる」Luv Bias、きっとここでセットにするべく存在していた曲。怖い。HOMEのときにお客さんに直接見せたいとはいっていたけれど、その有言実行ぶりにも愕然とした。しかも17曲目にして初めて噴水を使うという温存っぷり。さっき炎噴きまくってた場所(機構)で水出るの?!という驚きもあった。タカシ、サプライズ好きすぎでしょ…また各音楽番組やライブで色々なバージョンを披露してきたが地味に初めての円形フォーメーションを含んでいる。(アリーナはメンステ披露なのでやはり初)ラブバイはそういうアレンジの多さも好き。それから、My Loveのラストはレーザーで天井に星空を作っていたのに対して、Luv Biasでは(HOMEのときと同様)メンステモニター周りのスペースにある電飾で星空を作っている繋がりにもびっくりした。

18 Another Future
個人的には一番好きな繋ぎがここ。HOMEで直接見せたかった噴水をこうやって客に見せた後に、ファンがラブバイの後の曲として連想するマイレジではなく、でも同じ信長のシェフの主題歌であるこの曲を持って来るのほんっとうに怖かった。怖い。怖いんだってば!!!part2だよ?!HOMEのマイレジがジャーニー以来7年ぶりで逢えるのこれがキスワ以来7年ぶりだし!!!HOMEよりバージョンアップしてますの主張でしょこれ?!?!(ここまで初日のテンションをそのまま載せております)
フォーメーションとしては、センステ7人スタート→下手ニカ千を引き連れる藤ヶ谷&センステ玉森&上手横宮を引き連れる北山→ステージが上がるセンステ横藤玉&四方となっている。過去の映像観たらジャーニーとキスワでも微妙に違ったのでアレンジが前提となっている曲なのかもしれないが、このフォーメーションにより①真ん中で水を操る主演玉森②ニカ千を引き連れた武闘派藤ヶ谷VS横宮を引き連れた頭脳派北山③外野を守る北宮二千と内野を守る横藤玉(昔のライブでありがちだった位置上下による格差の払拭)みたいな構図が無から新しく生み出されていて感動した。このときの武闘派VS頭脳派してる藤北、このライブで個人的に一番好きと言っても過言じゃないんですよあまりに最強すぎて。そして感覚的なものなのだけど二つ目のフォーメーション時で最下手に位置する二階堂さんを見ながら「なんで昔の曲を利用しながら最も映えるフォーメーションを作るときに、自分がそこにいるのが正しいって分かるんだろう…」みたいなことを思う。ただの感想

19 FIRE BEAT
どこかのMCでも本人から説明されたが、映像が流れるタイミングではメンステの出入り口に刻印されたデビューコンのマークが青く照らされている。映像中の照明が全体的に青(と白)で構成されているのは「キスマイは青の団体」という超個人的な思想とも合致して嬉しかった(デビューコンのこのマークは赤だけど)。二色だったのが一色になったあとに、ポップアップで、炎に呑まれない強い緑の衣装で出てくるの、最高。
このときの上の円型の照明機材、昔のライブで乗っかってたやつのオマージュだよね…記憶喪失晒してたので本当に恥ずかしい。Goodでエタマイのときとかに乗っていた機材には似ているがこれはあくまでただのサークルトラス(Songsで覚えた言葉)の基礎仕様でオマージュ元はデビューコンの祈り-FIRE BEATでまえあしが乗ってる機材でした!!バカ!!!三つのサークルトラスが傾きながらキスマイを照らす、たぶんなんだけどこの傾くタイミング、デビューコンのタイミングと合わせている。ヤバイ。そして特効の炎のタイミングもたぶん一緒か、(間奏がデビューコンの方が長いので)一緒じゃないにしても記憶を想起させるように作っている。なに?なんで?どうして?凄すぎじゃない?

20 Hair
赤の曲、キスマイがJrを使うことの意義をアピールしてくる曲、2日目の最高MC一生忘れないです(これはただの感想)。Hairは初期に多く披露してきたし、爪みたいなのを使った演出もあったけれど、布盛り盛りザ☆ジャニーズ感と大人の男性の格好良さを両立させた「これが完成形です」みたいなものをこのタイミングでお出しされるのすごかった。「腰に手を回して」のカメラワークもOne Kiss同様メンバーが日替わりらしいのですが一度も認識出来ていなかった。この曲どうしても全体ばかり見てしまう

21 祈り
かなり個人的な感想として、FIRE BEATが北山寄り曲でHairが藤ヶ谷寄り曲で祈りが藤北+千賀曲と思っているのでこの3曲のセット感すごく良いと思っている。また途中でセンステに移動するのはデビューコンでもやっていた演出なのでやっぱり明確にデビューコンオマージュなんだよな…確かこの曲でもサークルトラスはまだ活躍していたし。
ここのJr.の使い方がとても好きだった。具体的に言うと、Hairが終わるとJr.は使っていた布を捨てるのだが、そうするとインパクがピンクの手袋、無所が赤の手袋をしていたことが分かるところ。(たぶんHair時点で手袋してパフォーマンスしていたんだと思う。)割と私のインパクの印象は「ピンク手袋の子たち」なのだが、祈りという千賀さんの手の振りが印象的な曲で、そのバージョンの状態を彼らにとっての後輩と共に見せているの、グループの属性ごと自分たちのライブの演出に使うんだ…!と思って驚愕したのだった。

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22 ETERNAL MIND
Hairと祈りがセットで完全な形で聴けるのは実は逢える vol.3以来なのに対して、この時はまだリリースされてないFIRE BEATと同じ精神性のエタマイをこのパートのラストとして併せてくるの心意気がニクい。「走りだせ」の後に走っているのすき。あとライブで音源アレンジしてるのマジでマジで好き。正確に言うと「ギチギチに決められた未来」前のカカカカ音本当に音楽の素養が無いことを露呈しているが長いアレンジはキスワと同じなのだが、ラップ前のダンスパート間奏が追加されているのが本当にヤバイ。すごい。また、NAKEDと同様メンカラスポットライトが利用されているのも特徴のように思う。このメンカラ照明、他は足音くらいでしか使っていなかったと思うのだが、見ている感覚としては「横並び」という状態を象徴する演出に見える。キスワのエタマイは別にそうでもないのだが、Goodとスノドでは割と格差ゴリゴリで披露していた曲が完全横並び演出曲として生まれ変わっていたのは、FIRE BEATでまえあしだけが乗っていた機構が横並びの7人を照らす照明になっていたのと同様、意図的なものなんじゃないかと考えている。

23 I Scream Night(以降マッシュ)
“ツアーの象徴”の曲なのかなと思っているので、ツアーが出来ることの嬉しさが全部ぶつけられる曲選なんだろうなという憶測。私の知らない”あの夏”。

24 Kiss魂
25 アイノビート
アイノビートとKiss魂がマッシュ入りするのはフリハグの記憶狙っていると思う。夏曲繋ぎ感もある。

26 PICK IT UP
アリツアだけならTo-y2のマッシュの記憶を思い起させに来てるのかなと思うだけなのに、ドームのセトリにより「バラバラなピース集めて」がユニット曲の振りとして機能しているんじゃないかという疑惑が発生した。匂わせだったのでは。アリーナツアーの記憶は全然ないしドームツアーではこの歌詞全く歌われてないのですが…

27 FIRE!!!
ユニット曲、"天才"以外の語彙失う。第一弾藤北なのとてもよく分かっている。HOMEからの感覚として、二階堂さんは北山さんを温存するんじゃなくて初っ端のインパクトとしてぶつけたい方の思想なのかなあと思ったり。腕は宮田さんがポールや玉森さんと組んでるから良いんだと思う。ニカ千の合いの手でお祭り感が出るFIRE、メンバーみんな好きなんだろうな藤北。

28 Double Up
藤北に対抗し得るのはニカ千です、の二階堂高嗣の気合を感じる、原典の方はそれぞれ同じ赤青概念だし、この時藤北がメンステでニカ千がバクステというバランス感覚なのめっちゃいいなと思っています。揃うと最強なコンビはこの二つだけだと思う

29 ConneXion
私が個人的に持つ"横尾渉は真ん中に位置すべき"の思想とかみ合って好きでした(感想)それ以外でも藤北とニカ千から一人ずつ呼ばれる感もすごい良かった。

30 てぃーてぃーてぃーてれって
舞祭組、2020年秋からの新規としては初めて観る…というかツアーではヤミー以来なので普通に久しぶりだと思う。舞祭組がキスマイの歴史として組み込まれている重さを感じる。

31 BE LOVE
舞祭組後のBE LOVEは宮玉厨としての”歴史”を感じます。これだけで2000字は書けるのでここの感想は割愛させてください。彼らにユニット曲の大トリを務めさせた演出家にいくら振り込めばいいのかだけ教えてください。あとマッシュアップの音で「大好きだよ」をピックアップした人間にもお金を振り込ませてください。あっごめんやっぱ☆ともだち☆に結婚式口上読ませた人にも…以上です。これ前3つユニット曲よりもストーリーの再現度が低い≒再現では無くてあくまで死別後の結婚式では?とか思ってる

32 AAO
そりゃボルテージ最高潮だよ、圧倒的説得力。

33 キ・ス・ウ・マ・イ
セトリ中にガム三曲あるのキスマイの歴史って感じだし、HOMEは3日目が正当なバージョンと理解してるため、この曲は”必要な曲“として扱われているのだと個人的に感じ取ることが出来た。

マッシュラスト-I Scream Night(2回目)
ここでずっと散らばってたキスマイがI scream同様メンステに戻ってきていて、サークルトラスがキスマイジェットの形になって照明がオマージュになっていたの、最高だった。さっきはFIRE BEATの再現に使われていた道具が3つ重なって別のものを表しているの、どこか舞台的でもあって良いなと思う。

34 足音
アイスクリームナイトでツアー感を終わらせたあとにラストに全てのツアーの歴史振り返りさせられること、”良い”以外の感想が浮かぶことなんてあるだろうか、いや無い。
アリーナで中止になった公演は足音として含まれていないことがまたキスマイの険しい旅路を象徴しているようにも見えて、歌詞にもリンクしていて胸が苦しくなるけれど、その力強い歌声だけが彼らは大丈夫なのだと証明してくれる。
ラスト、キスマイが消えると同時に流れる音は、冒頭に書いた通りRe:前の足音とリンクしている。ストーリーとして成立させられていて驚く。また花でいっぱいになる画面は、Re:とも、もっと言うと開演前スクリーマーズが現れる直前の映像ともリンクしていて驚く。あとその前の曲で時々照らされていた種が花開いた時にざわめく観客の音、大好物です。(この演出が追加されたことによってエンドロールの会社が一社増えてる)(噴水の会社も増えてるけど)

エンドロール
埼玉公演ではマジのラスト(グッサン後)に流れてたのに(途中で帰る人多すぎて)大阪公演からここに組み込まれたの、「より良いものを作ろう」という意志が感じられて好きでした。確か埼玉2日目からライブの(つまりその時点では前日の)映像組み込まれてて、その一日ごとによりよくする姿勢も大好きだった気がする。SO BLUEがBGMになっているのも良い、歌詞にRe:との対応を感じるので。

日替わり曲
曲については後述。MCを実質的に2回挟む技は、ファンとしてはとても嬉しかったのでこのままキスマイの伝統になって欲しい。

35 Thank youじゃん!
HOMEは3日目が正当なバージョンと理解しているため、この曲は”必要な曲“として扱われているのだと個人的に感じ取ることが出来た。(2回目)
もう一つ言うとここのサンキューじゃん採用によってベスキスDisc1とDisc2、最初ニ曲とラストニ曲の8曲が全て採用されることになるんだよなとか考えてしまった。演出の人そこまで考えてないと思うよって感じながら、Disc1が17曲Disc2が19曲になる以上、意図をもってサンキューじゃんをDisc1のトリにしていたのは確かで、ライブのパーツとしては足音に比類するくらい大事だったのかなあって。どちらかというとどうしてもサンキュー繋がりで入れたかったんだろうなとは思うけれども

36 Goodbye, Thank you
結論:総じて天才。
ラストの北山さんの掛け声タイミングで、それまでメンカラで天井に映し出されていたスクリーマーズが白に変わるらしいんだけど、そこまで細やかな気遣いしてるのもやばすぎませんか…

2.全体的なバランス

今回、曲を並べたときに以下のようにかなり均一に曲が選ばれていることに衝撃を覚えた。

10年の歴史、全てを網羅している状態になっているのだ。デビュー前曲は初披露の年でカウントした。2014と2015が多いようにも見えるが、ユニット曲で2曲ずつ稼がれているので偏りとしては大きくない。2012・2013は今も有名なシングルが多くリリースされた年だし、2020はTo-y2で消化されたばかりなので1曲だけということにも納得が行くし、アリーナでMAHARAJAが採用されていたことでもバランスが取れている。
アルバムとしても、Goodいくぜ!を除くすべてのアルバムから曲が採用されているし(個人的にはエタマイがGoodいくぜ!収録扱いされている気がしている)更に言えば各ツアーから要素を上手く引っ張ってきている気がする。こじつけだが、以下の感じである。(逢えるvol.1と2は映像資料を観ていないのでわからない)

逢えるvol.3→タイトル・茶封筒
Debut→うちわ・FIRE BEAT周り・全体的な空気感
Mint→Tell me whyの花
Good・スノド→エタマイ披露(?)前述もしているがGoodのド格差演出とスノド借金キスマイアーム演出とキスワ特効と今回の完全横並びパフォ勝負は一つ一つ進歩していってる印象
Journey→エビバデワナビーしはは繋ぎ・信長のシェフ主題歌のセット扱い
キスワ→ユニット曲・エタマイ
アイス→夏のお祭り感(ISN演出)
ミューコロ→One Kissどちらかと言うとアリツアの方が全体的に同じ世界観は感じた
ヤミー→しっとりとした曲始まり・同タイトルライブにおける採用曲のずらし方
フリハグ→アイノビートとKiss魂マッシュアップ
トイズ→ピキラマッシュアップ・Jr.引き連れ移動など
HOME→ラブバイ噴水・NAKED演出

また、シングル曲とアルバム曲のバランスも取れており、かなりいいとこどりをされたセトリだとも感じる。これはカップリング曲を多く(31曲中10曲)採用していたHOMEとは対照的であり、過去のライトファンに広くアピールすることを目的にしているのではないかと考えられる構成にもなっていた。

安易にベスキスのランクイン曲を使うのではなく、ランクインした曲の中でも数年やっていなかった曲のみ採用しているのも印象的だった。

3.日替わり曲(工事中)

5/21 Kiss-My-Me-Mine/Try Again/★若者たち
5/22 ★MU-CHU-DE恋してる/Positive Man/いいね!
6/3 感じるままに輝いて/Hurray!Hurray!/★負けないで
6/4 MU-CHU-DE恋してる/Positive Man/★いいね!
6/5 ★Kiss-My-Me-Mine/Try Again/若者たち
6/26 ★感じるままに輝いて/Hurray!Hurray!/負けないで
6/27 ★Kiss-My-Me-Mine/Try Again/若者たち
7/2 感じるままに輝いて/★Hurray!Hurray!/負けないで
7/3 ★MU-CHU-DE恋してる/Positive Man/いいね!
7/4 Kiss-My-Me-Mine/★Try Again/若者たち

レパートリーは三種で回されており、懐かしの曲、盛り上がる曲(?)、応援曲になっている。(Positive Manだけは見たことが無いのだが)驚いたのはそれぞれにJr.の振りも個別演出(歌割に合わせてメンカラの照明がついていたり)もしっかりついていたところだった。つまり9曲しっかり準備されている。日替わり曲は全体的に記憶を喪失しているため殆ど具体的なことが書けないのだが、Try Againの時に天井に六角形がレーザーで映されており、「この六角形、”ダイヤの勇気”のダイヤ表現だ?!」と驚いた記憶がある。これを一度も披露されない可能性があったことがこわい。

参考までに、リリース(デビュー前については初披露年度)と直近で披露したライブについては以下の通りとなる。
Kiss-My-Me-Mine(2006-ジャーニー(フリハグルーレットオーラス))
Try Again(2006-逢えるvol.3(フリハグルーレット・非映像化))
若者たち(2011-ジャーニー)
MU-CHU-DE恋してる(2016-ミューコロ)
Positive Man(2020-未披露)
いいね!(2016-ミューコロ)
感じるままに輝いて(2014-HOME)
Hurray!Hurray!(2019-HOME)
負けないで(2015-フリハグ)

こう並べると正直なところ正式採用された曲と比較すると偏りは大きいように見えるのだが、その分投票によるファンの力で価値を足しているその塩梅の作り方がとても上手に思えた。それぞれ本当に彼らが歌いたかった曲なのだと思う。

4.雑記

最後にやっぱり嵐の話をする。何度も言うけれど、私個人の感覚としてはThis is 嵐よりもアラフェス2020の方が好きだ。それは前者が長く追ってきたファン・身内向けにチューニングされているのに対して、アラフェスはファンだけでない広い対象に向けたものとなっていると感じたからだ。嵐をよく知らない人に見せても部外者感が生まれないもの、ファンを増やすこと引き入れることに目的を置いた嵐のライブが大好きだった。ただ、その行為によって寂しさを抱いた長く応援してきたファンたちもいたであろう訳で最後にその人達に向けたライブを、一人のメンバーに向けたライブを、自分たちの満足に向けたライブを作る嵐の精神性も好きだった。アラフェス2020の方が好きといくら言っても、これはThis is 嵐とセットで完成される中でどちらが好みかという問題でしかない。片方だけならあまり意味はなかったのだ、特に2020年という特別な年においては。

ドーム公演に参加した夜、私は両演出家に失礼と思いつつも「同じものを好きになってしまったんだ」と思った。HOMEのときも似たようなことを言っているけれど改めて思った。アリーナ公演とドーム公演のセットリストの対応関係は、私があの年の最後の日、今後一生見れないかもしれないと思ったそれと同じだった。アリーナは3年という長い月日を逢わずに過ごしてしまったファンに向けたもの、自分たちの感情の整理も兼ねたものに思えた。対しドームは、最近ファンになった人に見せても部外者感が生まれないもの、ファンを増やすこと引き戻すことに目的を置いたものに見えたのだった。この二つの公演は併せて「Kis-My-Ftに逢える de Show 2022」として完成される。何なら順番の問題でアリーナが前振りとしての機能を果たしていたし、片方だけならドーム公演の強さは半減しただろうなと思った。逢って来なかった3年で3グループもの後輩がデビューし、真価を問われてしまうこの年に公演をセットで完成させるというその勝負に打って出たキスマイの精神性を、この世で一番に愛していると思った。

ところでグループのセンターであり最もシングルタイアップを獲得しているという実績もあると思うのだけど、それにしたってキミキセとかラブバイとかビーラブといった玉森曲が良い場所に位置しすぎてると思う、同担か?ジョッシーセトリ作ってる?それともTwo as One売るぞの気合…?

 

整理用データ/間違っていたら教えてください