星がきらきら

Mais comme elle est loin!/遠き七つの星へ愛を

北山くんの初ソロライブ「RANSHIN」初日行ってきました

はじめに:
これは北山さんの考察・解釈に全力を懸けているのに北山さんのファンを名乗りきれない、でも北山さんのことが大好きなことは確かなキスマイ担がライブ行って来たよの記録です。考察というか感想だし、結構内容忘れてるし、ちょっと偏った考え方してるし、たぶん間違いも含まれるし、だいぶ記憶おかしくて上げたあとも直してるし、何故か突然キスマイのライブのネタバレをしたりします。一万三千字。

 

前回ほぼ同じノリで書いたブログはこちら

mtnigenkai1.hatenablog.com

 

めちゃくちゃ良かった~!理性では何も不安なことなんてないし、絶対面白いと分かっていたけど、でもやっぱ見るまで分からないし…と思っていた不安みたいなものを吹き飛ばしてくれるライブで最高でした。今後も行きます。次のツアーも決定していてハッピー、2024年、大大大本命のライブを四種類も浴びれるなんて最高な年過ぎる。

 

 

開演前

今回のライブには大東くんとDeePals*1なる研修生の子たちが着くと噂には耳にしていたけど、開演前にプロフィールが流れるのは知らない文化でウケた。STARTOにも導入してくれていいけどMBTIを現時点で明かしていないアイドルのライブで、自己紹介の欄にMBTI入っているの「それでいいのか…?」の顔はした。韓流コンテンツだと自己紹介にMBTI入ったりするみたいだけどそういうことなんだろうか。そういえばキスマイでMBTIが明らかになっているのは平成組三人だけなので年長の北山さんがまだMBTIを明らかにしてないの、必然かもしれないですね。このブログはこのくらいしれっとキスマイの話をしていきます。

 

1. NE:0 era

お洒落な映像が短い時間流れてライブが始まるの、TOBEのカラーなのかもしれない。開演前の時間の時点で「ああ絶対このダイヤ型の機構から北山さん登場するんだろうな…」とは思っていたけれど、ムビステが動いて会場のド真ん中にダイヤ移動して北山さんが登場したとき「分かっててもこんなに面白いのか…」と思った。

FDLの「ともに」以来の真っ赤なペンライトの中、大歓声を浴びて登場する北山さんを観たとき、心からこの景色を北山さんに見せることが出来て良かった、この景色を世界で一番最初に見ることの出来る一人になれて良かったと思った。
私はかつて七人を望んでいたけれど、もうこうなった以上北山さんには北山さんの天下を取ってもらわなければならない、絶対に、という気持ちかなあ言語化してしまうと。

演出はHEROesのときに会場全部掌握してた銃のそれとか完璧だったし、一曲目から景気良く特効出ててお祭り男で最高だった。

 

これはブログ上げてからかなり後で気がついたことなんだけど、このダイヤを北山さんは「卵」と言っていたらしく、「それは『蛹』過ぎないか…?」と思った。『蛹』、前ブログで書いた通り、ライブ演出では卵から不死鳥が生まれてる歌だったと思うんだけど、炎と共に卵から北山さんが登場してるの、どう考えても直球で「転生」じゃん…。

 

2. You & I

二曲目にしてこんなに覚えてないことある??ってくらい演出の記憶が飛んでるんだけど、あれだけ銃をバンバン撃ってた曲の後に「I’ll give you my gun」って正しいなあ…とは思っていた記憶がある。

 

3. JOKER

HEROes観てからこのライブ来た客全部落としに来てるやつだこれ!って最初で気づく。You&Iは記憶失っているながらも目玉となる演出は含まれてなかったとは思うんだけど、HEROesでめちゃめちゃ人を惹きつけていたであろう曲をある程度その時の演出を踏襲した形で序盤に盛り込むの「進研ゼミで見たやつだ!」でしかない、早めに元を取らせてくれるやつ。バズーカ持った人たちは平成のJの演出~!!って感じて超ワクワクしたしポップコーンいっぱい飛んでるの景気良くてアリーナ席前方が羨ましかった。浴びたかった。

あとDeePalsのあどけない子たちが北山さんに似たサングラスつけて北山さん囲んで頷く振り、可愛くて面白かった。早くサングラス取れよと思ってたけどここで許した。

 

ミニMC

曲が落ち着いたとき、ソロライブは確かに歌い踊り続けられないもんな…ってちょっとさみしくなった。あと「北山宏光です」って言いながらぬるっとサングラス取る北山さん、サングラスを取る動作で客席を沸かす気が相変わらずゼロで面白かった。サングラス決め打ちで取って歓声を獲得するアイドルも割といるのに、絶対にそこじゃないだろってところで取るよねえ。逢えるDOMEでConneXionくらいのときに外周歩きながら普通に外してたね。HEROesでも不思議なタイミングだった気がする。出来ればそのままでいてください、すごく可愛いので。でもこの動作で客席沸かせたいの意図を感じられるようになったら全力で悲鳴あげます。

紙飛行機飛ばしてたのここだよね、北山さんの文体のメッセージがスクリーンに映し出されるの、文章偏重アイドルの名残を感じてとても好きだった。キスマイというグループは他のアイドルグループと比べて圧倒的にテキストの産出量が多いと思ってて、そこも私が彼らを愛し続けていられる理由の一つだと思うので。音声よりも、メッセージに想いを託しがちなところとか。手紙だったから逢えるのライブ映像もちょっとだけ思い出した。正確な文面は忘れてしまったけど、「色んな想いがあったと思う」みたいなこと書かれてて少し泣きそうになった。確かに色んな想いを抱えて私はここに来ていた。

 

4. ヒロイン

まず衣装が優勝。薄緑みたいな色合い(あとで記事とかインスタとか見ると白な気もするんだけど)の肩開いてるのちょっと好み過ぎてとても困った。北山さんってこういう中性的な服が似合うのでずっと着ていてください、ロックなのもかっこいいけど個人的な好みはこちらです。

曲は大東くんがピアノ弾きながらせり上がってくるの見て、私が求めてた味過ぎてちょっと呆然とした。正確には年始の帝劇舞台とか新作のJ舞台とか、もうちょっと言っちゃうとHEROesが滝沢演出ならこういうの来ないかな~と夢想してた味。なのでまさか北山さんのライブで得られるとは思ってなかった。既視感のある演出なのに生で久々に見るとこんなに面白いのかと思うし、スぺオキの権化みたいな大東くんの初登場(たぶん)がここなのもここまで温存してたのも大正解過ぎて、心の中拍手喝采だった。

心の中で拍手してたらいつの間にかローラースケート履きだしてた。気がついた瞬間、普通に絶叫した。

 

私は北山さんの先にキスマイを見ているし、今はキスマイを理解するために北山さんを追っているみたいな節があるので*2キスマイを感じさせる要素があれば無条件で沸きはするのだけど、
それとは関係なく嬉しくて。ローラースケートってキスマイと北山さんの魂みたいなものじゃないですか。

北山さんがローラースケートを履き続けることはもう絶対に分かってたことだった。
根拠はTV Guide Alphaの最後の連載。滑走路でローラースケート履いた撮影して、キスマイでいた時間とこれからのキスマイを全部肯定するようなインタビュー内容で、最後の写真もローラースケートを履いて滑走路を走る、ローラースケートと共に飛んでいくようなものだったから*3、この人はキスマイで居続けていてくれるんだな、「キスマイの北山さん」から北山さんのことを大好きになったファンと一緒にいてくれるんだなと思っていた。

でもそれでも、やってくれるまでその事象は確定しないし、一発目のライブでやるとも信じきれていなかった。だからこそ、私が感じていた気持ちは何一つ間違っていなかったんだなと思ってすごく嬉しかった。Kis-My-Ftが結成された最初の頃からローラースケート履けて、一番最初にローラースケートでバク転出来るようになったひと。光GENJIの結成日と同じ日に生まれた藤ヶ谷さんと同じかそれ以上にキスマイのローラースケートの原点である北山さんは履き続けなきゃダメだよ。

あとこのブログ書きながら最後のテレガイAlphaを読み返して気付いたけど、その時に履いてた白のローラースケートはSweet Melodyで履いてたBottegaの23万円のそれで、そういえばSynopsisのライブ内でキスマイが履いてたローラースケートもBottegaのローラースケートだったので何か縁が繋がっているような気がした。
FDLではBottegaでは無かったのに今年になって履いている意味というか、北山さんはAlphaのインタビューで「俺の足元を見たら…分かる人は分かるかもしれないな。」という微妙に意味深な言葉を残していたのだけど、Sweet Melody撮影の時点では北山さんの卒業は確定していただろうし、なんかもしかしたらこのBottegaのローラースケート、チームキスマイから借りてたんじゃなくて、譲り受けてたりしませんか…?Synopsisからは北山さんの色は少し抜けていたけど、こういう形でともに進み続けてたりするんじゃないですか…?これでヒロインで履いてたのがBottegaだったら綺麗だったけど、黒のベーシックな形のだった。この話は終わりです。

そんな訳で(どんな訳で?)私以外の人間も結構絶叫していたヒロイン、令和の星屑のスパンコール、北山さんからファンに向けた夢女作製曲ラブソングかと思っていたら、半分くらいファンの心情の曲にも聴こえて大変だった。

例:「(ローラースケートを履いている君を見るのは)初めてじゃないんだ僕は君を知ってる 君が僕のヒロイン」「(ローラースケートでたなびいて)揺れる髪も僕の「愛しい」」

大変だった。このブログ書きながら今もずっと頭の中をヒロインが流れている、北山さんを想うための曲として。

 

5. BET

モニター映像のカジノっぽいネオン、ライブ映像あるあるのトンチキ店名ですごい好きだった記憶ある。メインステージの両脇の階段で人立たせてシャンパン持ってシャンパンタワー表現してたの天才だった。光る棒で水の表現してたのも好きだったな~私は水が好き。HOMEのヨブコエのことはちょっとだけ思い出した。あとカード型の紙吹雪みたいなの舞ってて良かった、出来れば会場全体に降らして欲しかった。滝沢歌舞伎の鼠小僧の小判のこともちょっとだけ思い出した。

基本的にMV準拠の振り・フォーメーションではあったと思うんだけど、ふと「一人を丸く囲んで回る振りってキスマイ以外のグループで見た記憶殆ど無いな…」って思った。ソロアイドルを好きになったのは北山さんが初めてなので一人でやるパフォーマンスだとそういうことも多いのかもしれないけど、とにかく凄い馴染みのあるフォーメーション。ローラースケートでグルグルしているのが一番見た回数の多い動きだけど、公演のつい一週間前もセグウェイで見た。普通こんなに沢山観ることないと思う。

 

おまけ

 

6. 赤い夜に

BETの時点で、HEROesでも使われていたピンクのウサギのお面はステージ上に登場していたからBETのあとは赤い夜になんだろうなと思っていた、心の準備が出来ました。

印象的だったのはモニター映像。私の記憶が正しければHEROesのときは映像なかったと思うんだけど、今回、映像は林みたいになっていた。

「ただ離婚してないだけ」の候補曲という情報を踏まえると、これは夜の森に死体を埋めに行った柿野夫妻二人のことを描いた歌だな…と思った。HEROesでは赤の靴跡が印象に残る演出だったけど、あれやっぱりきっと死体埋めに行く道のりだったんだろうなとか、Fearで出てきた人の腕で出来た木も、やっぱりきっとあの樹の下には死体埋まってたよねという答え合わせが出来たような気がして嬉しかった。

mtnigenkai1.hatenablog.com

Fearは柿野正隆を主人公として「不倫相手の萌といずれ生まれる子供」にフォーカスした曲で、赤い夜には「柿野夫妻」にフォーカスした曲だとも思っている。妄想乙って感じだけど私は幸せなのでそれでいいです。

それからジュニアが仮面付けてる演出マジで大好きだった。HEROesと違ってダンサーじゃなくて研修生に付けさせたの、偉い。私の頭の中にはジュニアが仮面付けてて大好きだった曲のサンプルが大量にあるんだけど、また一つ追加されました。

 

7. TOTONOTTE

どうやって赤い夜にからTOTONOTTEに移行したかの記憶が無い、でも衣装は同じだったよね…今回そもそも持ち曲が12曲前後という中で、曲の繋がりも何もどうにもならない場所は確実に発生するので、情緒がどーこーとかは言う気ないけど、でもやっぱここが最近の二階堂さんと北山さんの差かな~とは思っている。基本的に両方ともすごく言葉の力を大事にすることに感性が偏重してるけど、どうにもならない時にどちらかというと物語を優先させる二階堂さんとどちらかというと人を惹きつけることを優先させる北山さんって感じしません?なんでライブの感想書いてるだけなのに根拠のない持論でこんなに尺取るんですか?

生で聴いた時の耳馴染みの良さは凄かったし、キャッチ―な振付が多くて見ててすごく楽しかった。サウナ詳しくないけど、これ歌詞に対応してる動作なんだろうな…と思ったし湯気が出てくる機構が超面白かった。あと途中でモニターの映像が彫像いっぱいの神殿みたいになってて「神殿w帝劇とかで良くありがちな良く分からない神殿ww大好きww」って思ってたんだけど、家帰ってから「古代ローマのサウナだったのかあれ…」ってなった。

ja.wikipedia.org

このうちの「テピダリウム」の項目にある写真、神殿っぽいんだよね…こんな感じだった気するもん、映像…。

 

MC

・DeePalsの中でこの子気になるな…好きになる可能性がある顔だな…と思っていた子がMCに呼び出されててかなり心揺らいだ。

・大東くんが「今日の北山さんのライブで大きなパワーをもらってます!」みたいなこと言って、北山さんが「スピ?スピってる?」という返しをして彼も会場もキョトンとしてる中で、私はひとり「北千共通語彙!!」って発狂してた。6/10のSengaismで千賀さんはライブとサウナを重ねてたしライブの楽しい瞬間を感謝しながら「俺スピってる?でもねー、あれはスピってるんだよ。」って書いてた。スピってる、ネットのオタクは時々使う言葉だけどたぶんアイドルとしてはギリギリ許されるか許されないかの境目の語彙だと思うよ。北千はこういうところがあって好き。

・ファンとコミュニケーション取ってる時も後輩とコミュニケーション取ってる時も決して悪くはなかったけど、ナオトインティライミさん出てきた瞬間、北山さんの表情緩んで、私の知ってる北山さんの顔になってその顔が大好きすぎたので、「なんでソロコンで北山さんは人と一緒にいることで魅力倍増する人だと再実感させられてるんですか?」と思った。個人の感想なんだけどね、そういう傾向なんて本人も重々承知でそれでもソロでやっていくことを選んで、グループの代わりに色んな人と短期で組んでいくことを選んだのだろうなとは思うんだけど。友人と楽しそうに話したり歌ったりしてるのを見るの、いい時間だった。

AAO口ずさんでくれてありがとうナオトインティライミさん。因果関係の認識が狂ってるオタクなので、二人の仲が良い限り、AAOはこれからも六人のキスマイの定番曲で居続けるのだろうと言い放てます。

 

8. 消えないメロディー

大東くんのソロがあるときいて、初っ端で「シンデレラガール*4だ…」と思った。ごめん。

大東くん、自我が見えないタイプのスぺオキだと思ってたのでちょっと苦手だったけど今回ようやく彼の中身をちょっと認識出来た気がして好きになれるかもしれないと思った。なんかね…会話の端々に可愛さがにじみ出てたし何より黄金期のタッキーみたいな輝き方してたんだよね…満天の星みたいなモニター映像だったし…(滝沢秀明と言えばハムレットハムレットと言えば満天の星)

北山さんがファンに起立を促し、ペンラ何色?と客に聞かれて「まだ決まってません!」と答えたあのやり取り、私たちが逢えるDOMEのIMPACTorsの記憶を持っているのを感じられたことも、キスマイ七人が持つ後輩への愛が今も繋がっているんだなと思えたことも、愛しくてたまらなかった。あと何より大東くんの答え方が可愛かった。決まってないのに会場の7割が(神宮寺くんの)水色・残りは青か白になってるの見て「あっもしかしてここにいるファンたちはタッキーじゃなくて翼を重ねて見てる…?」とは少し思った。水色に元ネタがあったらすみません、HEROesのときも大体こんな感じの色だった記憶もある。あと歌が本当に上手い。

 

9. THE BEAST

赤い鎖に繋がれてる北山さん見た瞬間脳が沸騰した。オタクは全員鎖に繋がれている推しが好き。(特大主語)赤い果実でも見てはいるけどなんぼあってもいいですからね、鎖を解き放つ感じかと思ったら鎖引きずってなんか後ろから持ってきてたの、意外性もあってマジで好きすぎたけど好きすぎて記憶飛んで鎖が最終的にどうなったか全然覚えてない。助けて。映像はHEROesのときと全く一緒だった。

あとでちゃんと考えたらきみけもちゃんと踏まえられてる演出だった気がする。鎖に繋がれていたのは奴隷だった獣の象徴。でもあんまり覚えてないから書けない

 

10. violet

画面いっぱいのパンダが振ってきて「かわい〜!前の曲から獣つながり~?!そういえばなんで藤ヶ谷さんのインライでパンダ書き始めてたんだっけ?」とか考えてたら超不気味で灰になる前にみたいな服着たデカいパンダが出てきてびっくりした。パンダもどきのダルメシアン(※藤ヶ谷さんのインライ参照)より怖かった。

右耳に鈴4つ付けてて(4つじゃなかったらごめん、でも鈴って乱心のイントロで鳴るやつだな〜と思ってた)灰になる前にみたいなカラフルなペンキまみれの服着て、JOKERの要素でもあるパンダの姿して、ドリボの北山さん&きみけもの神崎くんの象徴みたいなナイフ持ってた(これはこじつけですね)ので「北山さんじゃん…」って思ったけどサビに入った途端歯剥き出しにしてレーザービーム飛ばしながらナイフぶん回してて「これがキスマイでは出来なかったこと!!!」って思って最高だった。北山さんは今この世界で何をやろうとしてるんだ、映像が衝撃的すぎた。あと「もしかしてこのあと灰になる前に来る?!」ってドキドキしすぎて映像じゃない方ではどんなパフォーマンスしてたか覚えてない。

 

ただ、あとになってから思ったのは「これやっぱり灰になる前にとは地続きの世界観だったな…」ということだった。

普通に歌詞見ると狂愛(←死語?)の歌のはずなのに、パフォーマンスは「アイドル」の歌として組んでたんじゃないかと思うし、それを踏まえると歌詞もアイドルの生き方を描いたものみたいに見えてくる。

パンダは可愛らしくて愛されるべき存在であるアイドルのアイコンでもあるし(マーチングJ…マッチと黒柳さんからの文脈を私はどうしても感じてしまう)「真っ赤な嘘でも言う 愛してる」「欲しがるままに演じる」ってアイドルの台詞みたいだし、「厚化粧」って嘘や衣装を纏うことみたいだし(灰になる前にでペンキ顔に塗ってたシーンみたいだし)、曜日感覚がバグるのって芸能人がよく言ってることだし、

特に「violet」というタイトルそれ自体と「監視の目」、映像のラストでテレビにパンダが収まるところ、そしてこの曲の後から実際に監視のように撮影OKになるのが、どうも「灰になる前に」のMVで監視カメラを睨むシーンとか思い出しちゃって。あれは北山宏光の物語だったことは確かじゃないですか…。*5

violetって、可視光線と不可視光線の境目に近い色って意味なんだろうな。同じく不可視光線の一歩手前の赤と対極の。絡まっている「糸」って「視線」のことで、もっというと他者からのイメージのことなんだろうな。じゃあ「疎ましい色彩」は人から勝手に持たれるイメージのことで、他の人の目に映ってる自分の色のことかもしれないな。「透明にさせる」「首輪を外して」は他の人のイメージから解放されることかもしれないな。でも北山さんは観測されることを、モニターに収まることを結局選んだんだな。

とか今もずっと考えてる。まとまらないけど。この一曲だけでブログ書けそうだった。材料がこれしかないので書きません。

 

11. ink.

撮影OKタイムになったばかりで集中力散漫になって覚えてないし、あとで他の人が上げてた映像みて「こんなにえっちな服だったんですか?!」って思った。他人が録った映像で自分の現場レポを紡ぐのってどうなんだろう…って考えちゃって上手く感想が書けない。最後女性が布被せられて消えたことしか覚えてない。サンプルが少なすぎるかもしれないけどさあ、ライブで突然マジック始めるのってもう絶対Jの伝統芸能な訳で、撮影可能の時間じゃなかったら手ぇ叩いて笑ってたと思う。大好き、マジで好き。滝沢のお膝元に行ったのなら私はこういう演出を絶対に観たいわけですよありがとう。大好き。恐らくすごく心込めて作られたパフォーマンスへの感想がこんなんになるので私は北山さんのファンを名乗る自信がないんですよ…

 

ペンキ(インク)まみれの曲の後に「ink.」やってるんだなってあとでふと思った。

 

12. 乱心-RANSHIN-

ごめん、衣装がHEROesのOPでも着てたものになったことと映像の花火が元気で良かったこと以外何も覚えてない、誰かが撮ってくれればいいや~と思った時点で記憶焼き付けるの諦めるの私の悪い癖です、たぶんTOBEとの相性が良くない、そういえば弁慶と義経義経みたいな布被ってて「タッキーが義経で弁慶は藤ヶ谷さんで北山さんは悪役だったのに北山さんが義経やるの認識バグる」とは思ってたけどでもこれやっぱりRANSHINじゃなくて間奏の感想。*6


13. FORM

RANSHINなのにRANSHINで終わらないライブ、無音でセンステに向かう姿。予感はあったけどイントロが流れたときに絶叫した。撮影OKタイムの間は静かにしようと思ってたのに無理だった。北山さんが数年以内にキスマイ時代の曲を歌うことは確信を持っていた。インスタの投稿で「これまでの曲をやる」という不思議な言い回しをして、ライブ中にローラースケートを履いてるの観て、violet観て、「キスマイ時代の曲をやるのは今日なんだな」と分かってた、それでも叫んでしまった。撮影OKタイムとは全く思わなかったし、同じライブに何度行っても同じタイミングで叫ぶように、叫んでしまった。貴方を好きで居続けていて良かった。

真っ赤なペンライトの中、たった一人マイクスタンド一本で、動かないムビステの上でパフォーマンスをしている姿を見て思い出したのはドンワナだった。WebFesの映像でしか見ていないドンワナ。でも彼は飛び降りなかった。

やっぱり北山さんの曲とか演出って高頻度で濃厚な“死”を突き付けてくる印象が、北山さんの胸元に死が突き付けられている印象があったんだけど、今回のライブは珍しく一貫して死ぬ側では無くて殺す側のパフォーマンスしてきたなあ…と思っていて。「死ぬのはまだだ」と謳った曲からスタートしたのはこのパフォーマンスのためだったのかなとすら考えてしまった。HEROesとも違って、周りに自分のファンしかいない場ではこの人死なないんだ。表題曲の歌詞に転生なんか待てない/I don't need no next lifeと含まれるライブで死ぬ方がおかしいか。

卒業を発表して割とすぐのソロラジオで「死ぬわけじゃないし」「ずっとキスマイよ」と言ったことを今でも覚えている。後者の「ずっとキスマイ」に関しては縋るようにして時々何も理解し合えない客の意見に不安になりながらも信じて来て、今回自分の感覚を今後も抱きしめていこうと思ったけれど、前者に対してはずっと否定してた。好きなアイドルが私の望む場所から去ることは失恋であり死なんだよって言い続けてた。というかFDLのことは今でも葬式の意味合いが強い儀式だったと思ってる。あの「ともに」は他の誰が何を言おうと、キスマイが何を言おうと私にとっては送り火です。Endless SHOCK eternalが葬式だったのと同じくらいには

でも、彼にとっては死じゃなかったんだな、とその時の言葉の意味がようやく分かったような気がした。

「君から溢れる全ての感情抱きしめるよ」

色んな想いを持ちながらこの場に来ている人間を肯定してくれるようなこの歌詞を聴いて、このライブはFORMがテーマのライブだったんだな…とも思った。Synopsisが「笑って泣いて」のライブなのと同じくらいに。

どれだけ必然が積み重なってても、私がどれだけ彼が卒業した理由が感覚的に分かっても色々言う人が内外にいる中で、一発目のライブで古巣の曲やってる事実は客観的に見ると「乱心」なのでそういう意味では乱心かもしれない

大人数のJr.をパフォーマンスに参加させたなんか無駄に走ってるFORM、四人のJr.をバックにつけた少プレのFORM、たった一人の今回のFORM、という周囲が減っていくようなストーリーをこっちが感じられるのもグループを離れて研ぎ澄まされていく北山さんの象徴みたいなパフォーマンスで、SOLITARY*7みたいなのに死なないパフォーマンスが美しかった。

 

アンコール(ネオエラと乱心)

アンコールの客のコールに対してはポストでひとしきりキレたので割愛。ファンサタイムで撮影OKなのはわっしょいCAMPでもあったけどオタクのリアクションが別のオタクのスマホに収められてるのゾッとするので本当にやめて欲しい、かなり近くまで来てくれる嬉しさが霞む*8
あと近くまで行くためのトロッコみたいなやつの電飾がSynopsis光量8倍ペンラのスペシャルモードみたいな光り方してて笑った。同じこと考えてた人あの会場に10人くらいはいたと信じたい。

 

まとめ

撮影可能タイム要らないとか、落下物の量的にアリーナ席前方があまりに優遇されてて羨ましいとか、撮影可能タイムマジで要らないせめて2曲くらいに収めてくれたぶん北山さんの方針では無いんだろうけど集中出来ないしペンラ振れないしライブ行く意味分からなくなってくるから嫌とか兎に角撮影可能タイムの長さにはどうしても思うところあるニカちゃんの帽子よりよっぽど思うところあるけど、その不満を何倍にも上回るくらいには超面白かった!!

根がどこまでもコンビ厨でグループアイドル推しなので、一人のライブだったらファンミーティングみたいなものとして愛で方を変えなくていけないのかなあと思っていたけど、最高にエンタメだった。

去年までのキスマイには、意思疎通をしてないであろう物事でメンバーが同じメッセージを発信したり同じことをしたり、その一方で役割分担がハッキリとしていてメンバーの誰かがやったことには追随せずその人しかやらない、みたいなことがよくあった。ちょっと矛盾してる言葉なんだけど伝わってほしい。
今のキスマイはコミュニケーションを分かりやすくとるし、役割分担も少し曖昧になってきていると思う。私はその変化を好ましく思っている。今のキスマイが一番好きだ。

でも、去年までのキスマイのことも私はすごくすごく好きだったし、「七人」という括りで見た場合にはそのグループ性はこれからも残るのかもしれないなと思った。

ローラースケートを履いたこと、FORMを歌ったこと、「キスマイとしての日々をなかったことにしない」という姿勢を初っ端から打ち出してくるのは、FDLで「ともに」を最重要パートで歌ったこと、Synopsisでメインセットに「ともに」のジャケ写があったこと、今でも頻繁に北山さんの話をすること、そういったキスマイの「北山さんがいた時間をなかったことにしない」という姿勢と強くリンクしていると思う。

「ともに」のMVで恵比寿や代々木を巡ったと知ったとき、「これを七人の思い出にするということはこの先の六人の思い出にはならないってことなのかな、例えば20周年があった時に同じことは出来ない訳で、先のことなんて何も見えてなくてそれでも今できること全部やったってことなのかな」と思った。キスマイは自認が「崖っぷち」で、先に残せる隠し玉を温存せずにすぐ使ってしまう印象があった。北山さんが一発目のライブで、これからの起爆剤や目玉としても残せるであろうローラースケートと過去曲を使ったとき、その惜しみの無さに、そういう意味でも「キスマイなんだな」って思った。やっていることが同じだ。

一方でキスマイはドームツアーとしては初めて*9ジュニアをバックに付けずに公演をした。このことはジュニアの文化を愛するものとしてかなり不満だったけれど、北山さんの公演に研修生がついて、その演出を付けてると知って、北山さんがやるからキスマイはその役割を降りてもよくなったんだな、と思った。本来そこに因果関係は全くないはずなのに、自分の中では繋がっていた。

私にとってはどうしても、キスマイのライブだった。そのことが本当に嬉しかった。


最後に、逸れた流星群。この曲は他のファンと同じくらいに大好きだったから生で聞けなかったのはちょっと残念で、でもオーラスに居なかったのは自分の責任なので会場で聴けなかったのは全く構わなくて、これに関してだけは撮影可能タイムの長さに感謝したんだけどそれはともかくとして。(でも円盤や配信の特典でいいじゃん~~~と思うので掌返しをするには至らない)

歌う前に「誰かのことを傷つけるより、許す勇気の方が強ぇんじゃねえかなって思う時があって、そんな思いを自分に知らしめるかのように書いた曲です」って言ってるのを見て、より北山さんのことを好きになった。

私はいつも何だか色んなことに怒っていて、他軍や北山さんに仕事が決まるタイミングでも私はときどき苛々していて、自分のポスト遡ってもサッポロ一番のCMが他のタレントで始まった日に北山さんの車のCM案件決まって、更にそれが同じ広告代理店の人の仕事だろうなと思って*10「許せるって難しい!!」って投稿してることを確認できるんだけど、その時それでも「逸れた流星群」を自分の心に置いていこうと決めた私は許していかないといけないんだな、それはキツイな、これが出来る北山さんすごく強いな私には出来ないよ…と思っていたのを覚えてたんだけど。

今回の言葉で、北山さんも、知らしめていかないと忘れそうになるくらいには自分と戦っているんだなと思って。じゃあ私も逃げちゃいけないんだなって思った。

それから、つい昨日横尾さんを遠因として突然知ったことなんだけど、「許すということは強さの証だ」ってガンジーの名言でもあるらしい。誰もがそれほど多くを許すことはできない、弱きものは許すことが出来ない、許すことが出来るのが強いものだ、そういった言葉。北山さんは名言を借りる形ではなく一人でその言葉に辿り着いてて、でもそれに辿り着いた過程にはインド旅も含めて彼の過ごしてきた時間全部があったんだなとなんとなく分かって、全てを背負ってこの時代を生きていてくれる北山さんは、やっぱりこれからもずっと私の指針なんだな、指針にしていきたい人だなと思った。

 

おわり。

*1:内心ではずっとSecret Agentって呼んでたけどこのブログを書くタイミングで流石に覚えた

*2:この辺の私の考え方は私のTLを一ヵ月くらい眺めていてくださいとしか言えない

*3:昔見た卒業LIVE特集みたいなので、光GENJIは卒業?解散?ライブで「(キャンディーズのマイクのように)ステージ上にローラースケートを置いていく」という演出を最後にしていて、これ北山さんにやられたらマジでブチ切れるな?!って思ってたらこれだったのですごく安心した、卒業だけど卒業じゃないんだなって分かったので

*4:HiHiJetsのライブで大東くんがソロで歌ってた曲。HEROesのブログでも同じ話をしている

*5:わたしの灰になる前にの考察は「北山さん」のカテゴリーに飛んでください、異常な量あるけど

*6:布、義経以外に色々モチーフあるだろうなとも思う、私の頭がおかしいだけで

*7:Endless SHOCK

*8:タキツバのライブDVDで超盛り上がってる客席のカメラアングルが妙に多かったの思い出したし、あれ、見てる分には良いんだけど自分が映りたいわけでは全くない。2000年代はタキツバ以外でも結構客席を映してるけど、近年はライブ映像の客映り込みには配慮されてるから当事者になる可能性には全く慣れていない、生配信とかだとまだ映りまくっているとはいえ

*9:たぶん

*10:思ってるだけなので前者がどうなのかの実際は知らない