星がきらきら

Mais comme elle est loin!/遠き七つの星へ愛を

ボス恋を最終回まで観た感想

 一話の感想を書いて総括をしないのもどうかなと思って書きます。

もう二週間も経って今更とは思いつつ。(今日からディレクターズカット版が観られるようになりますが)

 

ボス恋を最終話まで観た。全十回。(DK風呂場の方もここまでリアタイしてるけど)久しぶりに民放ドラマを全話リアタイで観た。全話リアタイは下手すると2013年とかまで遡ることになるのではなかろうか。そのくらい久しぶりの経験だった。

 

リアタイは楽しいということをキスマイのファンになってから思い出した。けれど今回リアタイを心掛けたのは諸々のストレスでリアタイを逃したらこのドラマをリタイアする可能性が否定できなかったからだった。DK風呂場の方にはこういった強迫観念はない。

 

映像を観ることへのエネルギー消費。役者に対する嫉妬(ただし後述するが実はこれはすぐに慣れた)。ストーリーに対する危うさ(なんか一定頻度でばっさりシーンがカットされている気配を感じたしその展開の速さはなんというか創作物に感じてはいけないドキドキだった)。恋愛ドラマに慣れていないことへのストレス。

登場人物に、自分自身の古傷を抉られる感覚。

 

ただ、それらのストレスを差し置いても、良い体験をしたと思っている。

 

 

1話感想の時点で玉森と潤之介が別人と認識出来たことは少し書いた。2~4話時点ではもう「潤之介の子犬系男子は玉森っていうよりは宮田っぽいな」という良く分からない感想を抱くようになっており、それに伴い奈未への嫉妬は限りなくゼロに近づいた。私が好きなのは玉森であって潤之介ではない。私は玉森の辛辣なところが大好きなのであって、ゆるふわとは感じておらず、従ってふわふわなこの男には興味はなかったのだ。

ストーリーは奈未への歯がゆさとそれでも自分の100倍出来た人間なんだよなという感覚と「ベタな展開だ~~!!」みたいな感情を抱きながら進んでいった。ばたばたしながら恋愛ドラマ特有のドキドキを絶叫系マシンに乗る前の列みたいな感覚で味わっていた。あとあの子犬のコスプレをさせるスタッフの感覚にキレてた。いいぞもっとやれという感情とふざけんなという感情は矛盾しない。キスシーンは「映像綺麗だな」「展開が早い」とは思ったがそれ以外は特に何も感じなかった。(あまり直視して観れた訳では無かったのですが…。)

 

その感覚が変わったのは5話くらいからだったと思う。まず、お仕事ドラマとして変な刺さり方をし始めた。家族関係も仕事関係も恋愛関係も、恐らく他者から見れば「何甘えてるんだ」みたいな状況であっても葛藤があって、その困難に向き合ったり変化があったりみたいな状況が何故か自分の状況や過去の傷と重ねられるようになってしまい、動揺が生じた。理緒の登場も負け幼馴染ヒロイン大好きな自分の心を殴ってきた。そしてそのまま潤之介の闇みたいな部分を見せられて(玉森ではなく)潤之介を好きになり始めてしまった。チョロい。

7話の中沢、当て馬が報われない所以をみた。自分は潤之介派だったがすごい楽しかった。Another verにびっくりして「リアタイ最高!」となった。この時点でドラマの粗は何も見えなくなっていた。

8話は潤之介の内面が見えるようになってきて、潤之介があまりにあまりに良い付き合いたい相手で震えた。

そして9話。個人的にはここ数年で一番「面白かった」回だと思っている。ストーリーを要約するのも時系列に沿った感想を書くのも下手くそな自分が恨めしいが、互いを好きな二人が別れるという選択をするまでの理由が一時間でしっかりと描かれていたそのこと、奈未と潤之介が何に価値を見出したかという帰結、9話のラストに別れる展開を持って行ったこと、最後の映像の綺麗さ、潤之介の表情、最後の中沢、全部全部大好きで震えた。何なら今でもなんでこの回が最終回じゃなかったんだろうと思ってるくらい、共感して、キュンキュンして、お仕事頑張ろう!と本気で思わされた回だった。私は人としての大事な感情をこの回で思い出したと言っても過言では無い。ドラマを観るのは本当に楽しいんだと知った。

最終話。9話の爪痕が大きすぎて、(あと推測にはなるがカットされたシーンが他の回よりも多かったとみられ、)熱は収束に向かってしまったが、フィクションの世界くらいは幸せになってくれていい、幸せになってくれてよかったと思える良いラストだった。潤之介が幸せになってくれるならそれでいいんだ。

 

 

玉森裕太が出ていなかったら観ていなかったとは思えるドラマではあったが、総合的にみて「感情が沢山動いた」その事実をもって私はこのドラマのことが大好きになってしまったし、このドラマを通して沢山ファンが増えて次の何かへと繋がったら本当に嬉しい。

そしてあれだけガチ恋感情云々言ってた割には女優に対する感情は結局無で終わったので*1もしかしたら自分はちゃんとファンをやれているのかもしれないと自信を持つことができた。

 

 

一時的には玉森さんに抱いていた好意の一部が潤之介に分散されてしまいもともと玉森さんにあった10の好意が、ドラマを通して玉森8潤之介3になり、玉森を観たときの感情が玉森8か、玉森と潤之介を足して2で割った5.5になってしまうような現象は生じていたものの、終わってからの2週間でようやく統合され玉森への好きは11になった。

 

 

恐らくめちゃめちゃなスケジュールの中で最終回までこぎつけたスタッフ陣に感謝を、

そしてラブバイアスの再生回数が1000万回突破しますように!

*1:倉科カナだけすごい好感度が上がった