星がきらきら

Mais comme elle est loin!/遠き七つの星へ愛を

Two as Oneが連想させるメッセージ

Kis-My-Ft2のシングルが約1年ぶりに発売される。
航空業界を舞台にしたお仕事ドラマ、NICE FLIGHT!の主題歌。間違いなく名曲である。

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MVのアイテム「車」「花」については意味が籠っているとMENT公式ブログで明言されている。これについて考察はいずれしないといけないなと思っている、が。
今回は少し違った角度、というかメモ書きに過ぎない、この曲から連想するものの話をしたい。

 

Two as One”は、「二つで一つ」の意味である。二人で一組、二つで一つ。ドラマの主題としてある、パイロットと管制官の絆を連想させるワードだ。そしてそのタイトル・また歌詞に合わせるようにダンスは二人ずつで踊るようになっている。
初めて東京ドームで見たとき、私は「この曲を歌うグループだからコンビ厨として物凄い勢いでファンになったんだな」と何となく思ったことを覚えている。

 

現在発売中の雑誌「Songs」ではこの曲について、以下のようなコメントが載っている。

二階堂「常にペアになっているんですよ。メンバーが7人なので、ひとりになっちゃう時もあるんですけど、基本的にはふたりで踊る振付になっています。」
横尾「必ず同じ人とペアで踊ってるわけじゃないんですよ。相方がコロコロ変わっていく。それが、恋愛相手はこの人だけど、職場ではこの人とパートナーっていうような関係性を表現しているんじゃないかって僕は勝手に解釈しています。」

これを読んだ時に、だから腕を組むペアもいれば、センターで歌声を重ねるだけのペアもいるのだと衝撃を受け、また曲のメッセージ性についてより深く考えなくてはいけないと思っていた。__「傷つけ合い分かり合える」という歌詞を擁するLuv Biasが、キスマイからファンに向けたラブソングでもあるということを10年愛周りの企画で知って愕然とした記憶をもっと大切にした方が良かったのだけど。

 

そしてTwo as Oneのことを考えて私が思い出した言葉は、「比翼連理」だった。

天にあっては比翼の鳥となり、地にあっては連理の枝とならん、という白居易の「長恨歌」を由来とする言葉だ。男女の離れがたく仲睦まじい様子を指している。
現代において「男女」と限定するのはナンセンスであるためほどほどに無視をする

 

いざその言葉を思い出すと、今回の曲とドラマはこの言葉を少し意識しているのではないかと思えた。

比翼の鳥というのは伝説上の生き物で、それぞれ一つの翼と一つの眼しか持たないため、ぴったりと身体を寄せ合い互いに飛行を支援しなければ飛ぶことが出来ない生き物である。

連理の枝というのは、二つの樹木の枝が癒着し、結合したものである。(“理”は木目の意)こちらは伝説上のものではなく、画像検索をすればその言葉が指すものの様子を確認することが出来る。

 

比翼の鳥。

NICE FLIGHT!の3話では、飛行機に代わって野鳥・鳥人間と鳥が多くモチーフに出された。3話の最序盤の台詞は「一緒に飛んでくれてありがとう」でもあった。

この回は比翼の鳥が片割れだけでは飛べない関係性を想起させる意図が含まれているように感じられた。

比翼の鳥を、“Two must fly as one”と訳している表現もネット上では見つけた。ドラマにおけるTwo as One、そのままだ。

 

キスマイは、ときどき7人で1つの身体だと自らを称することがある。

何かが欠けている7人が集まって補い合っているグループだと表現することがある。恐らく彼らは、ぴったりと身体を寄せ合わないと羽ばたくことが出来ないグループなのだ。

キスマイは頻繁に空に願いを託すし(星空の比率が若干多いが)、記念曲であるA10TIONは「Attention プリーズ」「行こう 最高の航路」と歌っている以上、今となっては飛行機に例えることが出来るのだろうと思っている。
ジャニフェスもカウコンも面白いくらいくっついてたし

 

連理の枝

NICE FLIGHT! 3話のラストは、粋と真夢が手を繋いでいるシーンで終わる。「心を通い合わせる」という表現が手を繋ぐシーンで表されるのも、今思うと象徴的だ。

加えて振り付けの腕を組むペアダンス。

共に腕を枝に見立てた連理の枝の表現にも見える。

 

 

天にあっても、地にあっても。わざわざ説明することでもないが、"天地"は全世界を表す言葉である。どんな状況でも一緒だという強い思いが込められた歌だったのではないか。

 

 

NICE FLIGHT! 3話放送翌日。

ファンクラブ会員に届いたメールでは「Kis-My-Ft2とファンのみんなは2つで1つ」というメッセージが添えられていた。

ここまで曲の重さを(勝手に)汲んだ上に、Luv Biasと同様ファンに向けたラブソングでもあると明言されたことを認識させられた私は、また一つ愕然としたのだった。(本当に学習がない)(CD足した)

 

 

 

 

 

 

Two as One初見の最も強い感情は「藤ニカ!二本の腕をプロペラに見立ててるのすごい!!!藤ニカ~~~~!!!」だったんですけど…(偏差値10)