星がきらきら

Mais comme elle est loin!/遠き七つの星へ愛を

キスマイのファンに薦めたいニジガクというコンテンツ

6月14日18時、「アニソン!プレミアム!『ラブライブ!SP』」放送決定のお知らせがあった。そこには司会:宮田俊哉(Kis-My-Ft2)の文字があった。私はおおはしゃぎした。

キスマイのファンになってからは8カ月ほどだが、ラブライブコンテンツを追いはじめてからは7年ほどになる。履修しているのはアニメ・映画・スクフェス・スクスタくらいで、現場に行ったのは数回。ラジオなどは殆ど聴いていないし、声優の名前もかなり怪しい。誕生日は数人分しか覚えてないし、全くライバーを名乗ることは出来ないものの、長いことゆるいファンをしている。

NHKからのお知らせは結構なスピードで拡散していた。思ったよりキスマイのファンはラブライブを好ましく思っていた。宮田さんの知名度向上に貢献していたこともあるだろうし、好きな人が語るものは多かれ少なかれ好きになるし、好きな人が楽しそうにしているのを観るのは何より楽しいし、女の子たち可愛いし、ラブライブ面白いし、そもそもジャニーズと二次元コンテンツは決して相性が悪いものではないので、それは当然のことなのかもしれない。ただ、思ったより虹ヶ咲の話をしているキスマイのファンが少ない。「ラブライブ」「μ's」、良くて「Aqours」で言及が止まっている。

キスマイのファンで無かった頃でも、宮田さんがμ'sのオタクをしている姿は時折耳に挟んでいたし、聞いていた。現場で目撃されたことも、うみみが好きなことも知っていた。けれどAqoursも好きだという情報は知らなかった。*1単純にμ'sは明らかな非オタク層にも浸透したが、後発になるに連れて少しずつ社会現象的なものが収まって、地上波バラエティでの扱いが減ってしまった影響もあるかもしれない。更には宮田さんはニジガクについては2020年10月期に見ているアニメ作品(大量)のうちの一つとしてしか未だ言及していない。

ただ、その言及が少なかった「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」は、キスマイのファンにこそ薦めたい作品と個人的に思っている。

オススメしたい理由①バラバラの場所から集められたメンバーによる下剋上

今度の放送でも紹介されるとは思うが、先に少し内容を話す。

プロジェクトの発表自体は2017年に遡る。当時のプロジェクト名はパーフェクトドリームプロジェクト(PDP)、途中から完全に「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」と名前が入れ替わった(?)。このコンテンツ、以降はニジガクと略すが、なかなか苦難の歴史をたどったものとなる。そもそもこの作品は、(今の扱いが緩いオタクにはイマイチ分からず実のところ断言はしかねるが)ラブライブラブライブサンシャインに続く3つ目のラブライブプロジェクトではなかった。かくいう私自身はスクスタが始まってから彼女たちをしっかりと知ったので(スクフェス出身三人を除く)詳しいエモい経緯は他のブログなどであたって欲しいのだが、スクフェスに続く第二弾のゲームのためだけに作られた彼女たちが、声優たちの努力とファンの応援により、アニメ化を勝ち取り*2、いつの間にかμ'sとAqoursと並び、最近アニメ二期も発表された下剋上コンテンツなのだ。

バラバラの場所から集められたという話は複雑で書くの諦めたので調べてください…合流ありきと言えば合流ありきだし…(そもそもこのコンテンツはμ'sとAqoursに比べてキャラクターと声優の同一性が低いのでどこをスタートとしてどこまで同一視していいのか分からない上に初期メンバー9人以外の「(スクスタの)あなた」と高咲侑は同一視出来ないとか三船栞子の扱いをどうすればいいのかみたいな問題がある…)(設定の多少の違いは目を瞑ってしまう派なのでゲームとアニメの9人は一緒と思っています)

オススメしたい理由②世界観の違うメンバーソロ

前二作と大きく異なる特徴として、ニジガクは「ソロアイドル」という前提がある。同じ同好会に所属するものの、彼女たちはそれぞれのやりたいことを仲間でライバルであるソロアイドル同士として叶えていく。この辺はアニメの二話を是非とも見てくださいお願いしますとしか言いようがないものの*3、アニメを通して一話ずつ見られるそれぞれのソロ曲の披露に対するワクワク。

この時の感情は、HOMEでのソロMV公開の瞬間と近いのではないかと思う。あの時のワクワクは繰り返せないけれど、ニジガクを一話から見れば、全員バラバラなメンバーたちが違う経緯で一つの作品を作り上げるその過程に対して胸を躍らせることが出来ると思う。私は先にニジガクアニメを観てしまったのでその辺ちょっと悔しい。

オススメしたい理由③楽曲の親和性

μ'sではPrimtemps/BiBi/lily white、AqoursではCYaRon!/AZALEA/Guilty Kissとそれぞれにあったユニットがニジガクにもあり、それがDiverDiva/A・ZU・NA/QU4RTZの3つとなっている。前2作は3人ずつだったのが、ニジガクでは2人/3人/4人という変則で組まれている。この計9ユニット、どれも楽曲の特色が違うので変な言い方をすればいずれか一つは好きだろうと思うのだが(大体公式Youtubeで試聴できるので検索して欲しい)、このうちDiverDiva及びこのユニットを構成する二人の楽曲制作陣が特に妙にキスマイと被る。

二人なのでソロ曲が計八曲。ユニット曲が六曲。この14曲の制作陣の中に、言わずと知れたJazzin’park(ユニット曲1曲)、Winter LoverとBE LOVEとSmilest作詞のmiyakei(ユニット曲1曲)*4、僕を照らすモノ作曲のCarlos.K(ユニット曲1曲とソロ曲5曲)*5が名を連ねている。つまり8/14曲にそこはかとない親和性を感じる。(暴論)

暴論ではあるもののラップをがっつり歌ってかつこういう曲調をこなすユニットはSaint Snow*6を除けば無いので、正直この世界観の中ではかなり親和性が高い。(Saint Snowはどちらかというとハロプロに寄る気がする)μ'sの曲は聴いたことがあっても他の曲は聴いたことはないというキスマイのファンはぜひ聴いて欲しいです。本当に個人的なステマです。

 【試聴動画】SUPER NOVA / DiverDiva - YouTube 

 

(2曲目がJazzin’park提供曲)

【試聴動画】THE SECRET NiGHT / DiverDiva - YouTube

(2曲目がmiyakei作詞)

また、そもそも前二作と比べると歴史が短いのでまだ全体の楽曲数自体少ない。ソロ曲一人4曲×9人+歩夢ソロ+かすみんソロ+栞子ソロ2曲+ユニット曲6曲×3ユニット+全員曲9曲の約70曲なので割ととっつきやすいのと、ニジガクは、そのソロアイドルという前提からか前二作と異なり畑亜貴さんが作詞家として固定されておらず、比較的バラエティーに富んだメンバーが楽曲制作陣に名前を連ねている(畑亜貴さん固定されてても十分にバラエティーに富んでて一周回ってこわくなるけど…)ので楽曲にもこだわりを持って追っているキスマイのファンには何かしらの刺さる幅がわずかに広いんじゃないかなと…あとニジガク全体曲の方に歌詞提供している方にはConneXionはじめ複数曲関わってるKanata Okajimaとかもいるので是非…いやμ'sやAqoursだけでも作曲陣割と被るので言い出したらキリは無いのですが…(たぶんスノハレが一番有名)

 

アニメの放送は2020年10月から。最近はNHKでも再放送された、かなり新鮮なコンテンツ。*7少しでも興味があれば、たぶん最安だとdアニメストアで月額440円でアニメ全話を観れるので!最近ソロ曲シャッフルやったりコンテンツとしても面白いと思うので!是非よろしくお願いします!!!

 

今からだとLiella!(ラブライブ!スーパースター!!)の方がリアタイで追えて楽しいんだろうなとは思う…ラブライブはまるっと好きなので全部いいと思うし昨日(マリーの誕生日だったので)公開されたMVもとてもかわいい、Aqoursのソロ企画MVもマジで全部可愛いか中毒性があるので是非とも…

 

 

おまけ:ゲームとアニメについて

ゲームはゲームで、普通の音ゲーとは一線を画した仕組みになっていて新鮮だし、好きな子たちが好きなダンスを踊ってくれる上に、個人のストーリー(絆ストーリー)では考え方が良く分かる作りになっているので個人的には薦めたいのですが、メインストーリーが更新の度に燃えていたり、メインストーリーの組織がまだ整理されていなかったり、メインストーリーを進めるのが面倒なので現時点だとどうしてもアニメの方がとっつきやすいかな…と…。一応公式Youtubeだけでもそれぞれのソロ曲踊ってる姿は観れるので……。ただ加入経緯などが全く違うのと、特に璃奈ちゃんの描き方がかなり違うので璃奈ちゃんを好きになった場合は両方やるべき(両方すごくいい)と思います

*1:ルビィの女装はファンになってから改めて見たときに何となく見覚えがあったし曜ちゃん推しという情報はすぐ手に入ったが…

*2:声優たちはオーディション時点で「アニメ化はない」と言われていた

*3:ゲームとは動機付けが違う

*4:miyakeiは刀剣乱舞中心の人だが他にもキンプリ・セクゾ・JUMP・V6に提供あり

*5:Carlos.Kは僕を照らすモノがキスマイへの初歌詞提供で、ニジガク9人曲やAqoursやQU4RTZ他沢山のアーティストにも曲や歌詞を提供しているものの、ジャニーズだと他にはV6とSixTonesにしか関わっていない

*6:Aqoursのライバルユニット

*7:NHKでの放送にあたって実在の施設の名称が弄られて若干話題になっていた。セブンイレブンが茶色い9SHOPになっていた