星がきらきら

Mais comme elle est loin!/遠き七つの星へ愛を

ジャニフェス雑記

ジャニフェス覚え書き

キス担兼松本潤信者かつまあまあDDなジャニオタの備忘録。

後で書き足します。全部ネタバレ。

 

開演前

フリフラがつかないのでドキドキする。そういえば前もそうだった、開演直前にならないと電気付かないのは電池入っているかちょっと不安になるので出来ればやめて欲しい。

ステージ構成はどうやら4つ。他の人のレポを見て欲しいんですが都合上メンステ上手ステ下手ステバクステ呼びします。

 

最初の映像

有無を言わさずブチ上がる。そうそうこういうの見たいんだよ~という各グループのわちゃわちゃ。13グループは多い、こんなに大所帯なんだなあという感動がある。グループごとに歓声が自動的に上がりつつも「いや声出しちゃダメだよね…?」みたいな客席の戸惑いが混ざっていてちょっとヒリヒリした。声は出しちゃダメです。あと若手Gであればあるほど「歓声の代わりに拍手」という習慣が少ないんだろうな…と思った。キスマイは3番目くらい、ビリヤードしてた。風磨の髪色にびっくりした。KAT-TUNもビリヤードしてた。会員動画かなって思った。

 

D.D.(メンステ・SnowMan

(なにわ男子除いた場合の)一番の若手からか~という外さなさ。今のデビュー組の中では一番大所帯な訳で、単純に9人のシルエットが映るのは強い。SnowManらしい照明なんだけど、それ以上にこのタイミングで一人一人カメラ抜いて名前映す映像が良くてあ~~良い場所に居合わせた!嬉しい!!の気持ちで溢れた。(以降このカメラ抜いて名前出す映像は全グループ続く)

 

NAVIGATOR(上手ステ・SixTONES

これ始まってからはそりゃそうかという気持ちになるんだけど、いきなり上手ステに電気がついてちょっとびっくりした。

 

恋降る月夜に君想ふ(メンステ・King&Prince)

上手来たから下手かな~と思ったらメンステなのでやはりびっくりする。この辺りで出演順に確信を得る。

 

Big Shot!(下手ステ・ジャニーズWEST

ここのWEST、前三団体と比較して突然歌声というか音がパワフルになるのでびっくりした。(自分が下手寄りにいた影響はあるかもしれない)関西勢元気だな~と思ったし「フェス」感が出始める。

 

Za ABC~5stars~(上手フロート・A.B.C-Z

次メンステかな~と思ったら上手フロートなのびっくりした。だいぶびっくりした。ここで若干河合くんの煽りが入って「あっジャニーズっぽい!」って思う。ステージ構成からしてそりゃフロートはあるんだけど、この感じだとちょいちょい近くにも来てくれるんだろうなと少し安心した。

 

Sexy Zone(下手フロート・Sexy Zone

佐藤勝利のSexyは健康に良い。風磨の髪色がすごい。この間もしばらくABCZがフロートに乗って盛り上げてたのが良かった記憶。

 

SHE!HER!HER!(下手ステ→メンステ・Kis-My-Ft2

下手ステ、初めてキスマイを生で見た混乱でどこをどう見れば?!の混乱でそれどころじゃなかったんですが、序盤はここでローラー使うのか!と感じたのとグループのイメージカラー(?)が黄色で「新鮮だな…」と思った記憶が一応ある。Toy2のOP衣装は私がキスマイと出会ったときの衣装なのですなわち好き。それから下手ステからメンステに移動して、宮田さんを囲んでぐるぐるして宮田さんが河合くんよりも長めの煽りやってて感動した。0番かつライブ内での初ガッツリ煽りが宮田さんなの分かり過ぎている。松本潤ここまで把握してるのか?!という気持ち。

 

ファンファーレ!(上手ステ・Hey!Say!JUMP)

ここだけ直前のキスマイのせいで記憶が無く…

 

Keep the faith(下手ステ・KAT-TUN

めっちゃ火吹いてて笑った。諸事情で今年一番観た公演はKAT-TUNだったのだけど「あっKAT-TUNのコンサートがそのまま切り取られている…」と思った。照明と特効が完全にKAT-TUNのコンサート。もしかしたら他のグループも最初のこのパートは(フロート組はべつとして)コンサートからの切り取りっぽくやっているのかなあなんてようやく気付く。(ただ記憶が遠かったり初めて生で見る曲だったりするのでよくは分からない)

そしてこの時点では特に気が付かなかったものの下手ステは特効用ステだった。その棲み分けはおもろい。そのせいでKAT-TUNが下手ステから動けなくなっていた。ちなみに上手ステはステージ上がよく動くのとスロープがでかい。

 

無責任ヒーロー(バクステ・関ジャニ∞

ペンラが振りやすかった。

 

weeeek(メンステ・NEWS)

人が集まってきてみんなで歌うので「えっそれKinkiのポジションじゃないの?!」ってびっくりしていたらいつの間にか亀梨増田藤ヶ谷の同期3ショットが発生したので崩れ落ちそうになった。(2階席なので人間の判別が遅い)なんでそんなに何事もなかったかのようにそんなジャニフェス初のグループ混ざったカットが挟み込まれるの。

あとどこかでわたたいがわたたいしてたりニカ千が兄弟っぽさ出てた記憶があるのだけど、終盤では無かった気がする以上はたぶんここだった気がする…

 

初心LOVE(メンステ・なにわ男子)

「なにわ男子にフリフラの風景を見せたい(意訳)」言っていた意味を知る、お膳立てされてからのメンステからの登場。あまりに正しい。真っピンクに染まった会場そりゃあ綺麗だっただろうなあ…デビューってこういうことなんだよと古参ヅラしたくなった。それから後ろの映像が凝っていて令和を感じて可愛かった。これは次世代のシンデレラガール。

 

頑張れ、友よ!(上手ステ・えび)

えっKinkiは?!となりながら唐突に始まる上手ステ。しかし曲の良さに割とすぐにどうでもよくなる。えびはジャニーズ全体を背負えるだけのポテンシャルを持っているよなあと個人的に思っていたのだけど、その思い込みに確信を得られた。アクロバットを披露する度に客席がどよめいていた。最初の塚ちゃんの台宙?アクロバットは5万5千人が息をのんだと思う。

 

Luv Bias(下手ステ・エビキス)

私はこれを見るためにジャニフェスに来たんだと思います。エメラルドグリーンの照明の中で照らされる大好きな人たち。フォーメーションが普段のⅤ字とは最初からちょっと違う2段構成。HOME特典マルチアングルでマイクスタンド移動担になった私としても大興奮…と思ったけれどたぶん普段のより動き少なかった。ただLuv Biasの差分は何度見ても”良い”ので「差分だ!!!!!!!」とやっぱり興奮した。もうラブバイなら何でもいいんだと思う。差分にしては音アレンジが入っていたり知らない振りも入っていたので何も言うことない。本当に見れて嬉しい。途中からなんかキラキラしたものが舞ってたのでその時点で「あ~早く配信で見たい!!!」と思った、遠くて紙吹雪舞ってるようにしか見えなかったけれどシャボン玉だったらしい。7色に光っていて綺麗だったのは覚えている。あとHey My Dearの玉森さんが髪型も相まって爆イケでしんどかった。

 

Kiss魂(メンステ・エビキス)

上手ステにABCZがいて、察する。コラボだ?!?!こんなに唐突にコラボが始まるとは思わず客席もざわめいてた。あとみんな双眼鏡構えてた。あっもうどうしようの気持ちで記憶が朧気です。メンステの上部電飾のKis-My-Ft2×A.B.C-Zの表記であ~~~歴史的瞬間を見れているよう~~~とは思った。あとDaybreakerとかじゃなくてキスマイの曲やるんだ?!って驚きもした。細かい動きとかパート割は配信で観たいです。ダンス沢山練習しただろうな、この過密スケジュールの中でいつ練習したんだよ…

 

Black Sugar(メンステ・エビキス)

えびの曲だったのでそういうことかー?!ってなる。思ったより長くてこんなに長くやってくれていいの?!って途中から思い始めた。すごいかっこよかったけれどやはり記憶はあまりないので配信が楽しみです。12人いるステージは圧巻過ぎてどこ見ればいいのかわかんなくなるんだよ…

 

マスカラ(下手ステ・スト)

照明が凄かった曲その①。あのね、下手ステージしか照明ついてないの…横のモニターすらついてないの…かみしものステージはメンステより狭くて箱みたいになっているのですが、そこがネオンみたいな照明できゅっとまとまって、「あーこの人たち(あるいは松本潤)はペンラ振ることを忘れてダンスと歌を見てもらいたいんだな…」って意図が良く見えて感慨があった。実際それをやれるだけの強さがある曲だった。ただ全員有無を持たさずペンラ持たされてるのに振れないの退屈だな~って曲の終盤頃には思っていたのです、それがこのあと起こることの布石とは知らず。

 

Imitation Rain(下手ステ・カツスト)

アラフェスが大好きなので突然アラフェスの話をすると、アラフェスにはセトリの中では正直ちょーっと退屈だなあと思った直後にぶち込まれるオーケストラからのMonsterという最大の見せ場があるのですが、今回のそれ、これ。イントロが流れてから3人のシルエットが後ろから現れたときに「あーーーーーやりやがった!!!!!」と思って大爆笑してしまった。エビキスって来たら全てのジャニオタはスノストを連想する(デカ主語)のにカツスト!!!田中!!!エビキスをフェイントに使いやがっての気持ちでぐちゃぐちゃになった。ジャニフェス豪華すぎる。あの高音パートを二人でやっていたところは間違いなく見どころ。

 

Roar(下手ステ・かつん)

KAT-TUNのコンサートから切り取られたようなRoarだった。終盤の音楽と身体が認識しているのだけ良くなかったけどこれはただの私だけの感覚とは思う。歌番組披露をあんまり見ずに現場でだけ見てるとこうなる。ただこの場でRoarという(flashbackほどではないにせよ)割と担降りした人間にも向けてそうな曲を歌う辺りはKinki直系の情念団体を感じさせてめちゃめちゃ良かった。

 

ハルカナ約束(下手ステ・カツスト)

あ~~~ここで出てくるのか!そういうことか!コラボのパターン見切ったぞ!とまず思った(このあとまた裏切られる)。エビキスの後にカツストというエモ持って来るのずるいよ…2連でジャニオタを殺すのやめてよう…田中樹と上田竜也のラップめっちゃよかったです。

 

狼青年(バクステ・JUMP)

照明が凄かった曲②。何なら松本潤の演出を見に来た人格としてはこの曲で完全に元を取った。説明ド下手なんだけど序盤はバクステの近くだけ赤が点滅してたのがサビ辺りで踊ってるステージ・客席・メンステ上下ステ・とドーム全体が真っ赤に染まったのがガチでヤバかった。不穏の暴力、あのジャニオタ全員が大好きなMV(デカ主語)の世界観が表されていた。序盤彼らを照らす照明も赤かったのが途中で顔見やすくなった(気がする)のもMVっぽかった・特にステージの映像が赤一色だったのがガチで大好きだったのでどうにか配信でもあの雰囲気が伝わって欲しい。わたしこのバクステを上から見下ろすために2階席引いたんだと思う。あと遠吠えのところのライトの動きもやばかった!!!

 

RUN(上手ステ・セクゾ

照明が凄かった曲③。狼青年とは違うベクトルで照明がやばかったということだけは覚えてるんだけど全然組み立てられない。めっちゃエモかった。一応6割方ステージ上からも認識できる照明だったので映ってることを祈るしかない。RUNと狼青年、2020ジャニーズ楽曲大賞ツートップの風格並んでたのも良かったですね…ジャニオタ全員が思い入れのある曲(デカ主語)を全員で見守る図が、その景色が自分の手に握ったものによって作られているという事実がよかった。

 

未来へ(センステ*・にゅす)

このブロック…3団体目……?確かにJUMPとセクゾはエビキスカツストに比べて文脈が無いけど…あ“っもしかして?!となりながら聴いた一曲。(カナリヤじゃなくて良かったけど)RUNの後にこれ歌うのなんかこうどうすればいいの?!の気持ちにもなった。NEWSは会場の真ん中で歌うのが良く似合う。というかムビステを会場の真ん中で止めてセンステ代わりにしていたのはこのときと後述するムビステ交わるタイミングだけだったと思う。

 

BURN(メンステーバクステ・にゅすJUMPセクゾ

あーーーーバレーデビュー組――――!!今欠けてるグループと欠けてしまってもう二度と戻らないグループたち?!?!というのが素直な感情だった。大人の都合で集められてその分色々な苦労をしてきてそれでも進み続ける子たちにこの歌詞の曲を歌わせるのは残酷で怖くて、でも暖かくて優しいなと思った。この時の人間の組み合わせもよくは覚えてないけれど、Kinkiに続く2番手としてこの場にいるNEWSが後輩たちを見守る図のようになっていてそこにあったのは確かに救いだった、とは思う。

 

夏のハイドレンジア(メンステーバクステ・にゅすJUMPセクゾ

BURNからの情緒のこぼれ方に死にそうになった。あとNEWSとセクゾを繋ぐ曲でもある恋を知らない君へと近い要素を持ちかつザ2021年なこの曲という順番なのもよかった。今考えるとだからNEWS&セクゾ/JUMPの組み合わせになってたのかもしれない。向かい合わせになって歌う演出すごくよかった。

 

White Love(メンステーバクステ・にゅすJUMPセクゾ

嵐で見た記憶のあるムビステが交わる仕掛けで会場がざわついていた。初めてムビステ披露されるタイミング見たかったよう…そのあとわちゃわちゃってして完全にメンバーが混ざったのもよかった。

 

シンデレラガール(上手ステ・キンプリスノ)

一番勢いのあるグループを組み合わせ予想の時間を与えず今最も強い曲でぶつけ、かつしょうれん&康二の繋がりもあるのか~~でシンプルに絶句した。冒頭以外で一番どこかしらから声が漏れていたと思う。人数が多いのも強かった。(ただエビキスもそうなんだけど人数が多いせいでどの組み合わせが“強かった”かの記憶が残らない)

 

Magic Touch(上手ステ・キンプリ)

確かこの曲も序盤は客席真っ暗で「ダンスを見せたい曲だ!」と分かって助かった。あと衣装が良かった記憶、コンセプチュアルなのは助かる。こういう曲が合同現場で披露されているのを見ると「キンプリは王子様とダンスの2路線で売ろうとしているんだな…」ということが良く分かる。

 

君の彼氏になりたい。(上手ステ・キンプリスノ)

SHIROSE曲はね~~そりゃ強いよね~~~!!!(キス担的感想)元々人数の多さにハマっている曲だな…と思っていたのが更に人数増えたらより強いのは当然なんですが、ここはやっぱり曲順が良かった、がっつりダンスの間に挟まれたフォーメーションダンス曲の塩梅というか…あと次の日になって初めて「シンデレラ!ガラスの靴!!12時だ?!?!」って気づく。松本潤こわい。気づくのが遅すぎる自分もこわい。

 

Grandeur(上手ステ・スノ)

確かこの曲も序盤は客席真っ暗で「ダンスを見せたい曲だ!」と分かって助かった。(2回目)みんな大好きな曲→ダンス曲→みんな大好きな曲→ダンス曲なのは天丼ではあるんだけど天丼はみんな大好きだし、パブリックイメージが被っている訳では無いからこそ許される理想的な組み合わせでもあった。Magic Touchより客席が暗い時間が長くて、「これはマスカラみたいな感じで最後まで行くのか…?」と思ったら最後照明ぶち上げて来てテンション上がった。

 

ダイヤモンドスマイル(フロート・関ジャニWESTなにわ)

分かっていても「関西だー!!」でテンションが上がる。ダイヤモンドスマイルなのも良い。関西組はフロートでのお手振りが明らかに上手なので(2階席にも手を振ってくれる確率が高い)それだけで嬉しいな…とこの曲の段階でようやく気が付く。

 

ええじゃないか・前向きスクリーム(上手ステ→メンステ・関ジャニWESTなにわ)

一番ペンラの動き揃っていた気がする。みんな知っててテンション上がる曲は本当にありがたい、この2曲は記憶が混ざっているんだけど、上手ステからメンステへの移動の仕方がめっちゃ良かったんですよね、温かくて。

 

証拠(下手ステ・WEST関ジャニ(なにわ))

関ジャニをバンドに徹させる贅沢。関西って確かに一団体として繋げられる威力があって、かつ歌声の力強さがやはり違うんだよな…と考えさせられた。あとこの時のWESTの衣装好きです(突然)

 

NOROSHI(下手ステ・関ジャニ

治安がバチクソに悪くて最高だった。スモークガンガンに炊いてて全然見えないのにカメラ越しだとバッチリ見えてスタッフ優秀だな~!!!と思った記憶なんかもある。大阪ヤクザの香りはみんな好きしか言えなくない?すごい大阪ヤクザだった。

そしてこうしてみるとなにわ男子だけ曲の披露数が少ないのだけど、それ故に初心LOVEの扱いを良くしていたんだなと分かる、このバランスは天才的過ぎる。

 

Kinkiパート①硝子の少年・スワンソング

上手ステが青く染まり何か(オーケストラ)が出てくるのは先日のアラフェスを思い出したし、1997の数字と共に始まる映像に会場全体が納得の空気が流れたことを思い出す。映像が流れた後に、下手のステージも赤く染まって、「上手じゃなくてここから人が出るのか?(実際人もいるし)」と身構えた瞬間に客席の照明が赤と青で2分されて「あっこれは薔薇と太陽の系統?!」(類似概念:EXTRA VIP、HOMEのr.a.c.e.)って気づき、更には上手でも下手でもなくメンステ脇の高いところ、いやそんなところに人が出れる機構あったの?!ってところからKinkiが降りてくるのは3重かそれ以上の衝撃があった。すごく格が高かったし間違いなく今回のライブの目玉だったし今までのコラボの全てはKinkiの前座だった。直前が同じ関西のコラボだった辺りその事実は確定的に明らか。

硝子の少年の映像の演出はオタクがみんな好きなやつだった。

スワンソングで誰かバックついた…7人…選抜…?えっデビュー組じゃなくてトラジャ?!?!ってなった。でも何百回もバックについてそうな風格だった。

 

Kinkiトーク

詳しくは他の人のレポで見てくれという感じだけどトラビスの絡みは可愛かったし新年のライブ行きたくなった。あとこのパートが唯一まともに座れる時間だったのでその辺もありがたかった。(まあもちろん2階席なのもあって担当グループが出ていない間は座っている人たちもいたんだけど…)

 

愛のかたまり

大人気曲の本家を聞けて興奮したし、途中から日テレシャッフルメドレーだとかカウコンの雰囲気になった。ガヤさんかわいかったし紅白衣装やっぱり好き。

 

フラワー

ここからは基本的に「キスマイド陰キャじゃん!!!」の記憶になる。双眼鏡でキスマイのことばかり観ていたのであまり他の人たちの記憶がない。

・他のグループは愛のかたまり選抜から自分のグループ戻るときふらふらしたりおどけたりするのにまっすぐグループに戻り何ごともなかったように端に入るガヤさん。

 

SHAKE

キスマイが近くに来てくれたのとお手振りしてくれたのと宮田さんがファンサマシーンしていた記憶がうっすらある。玉森さんと目が合ったと信じたい。キスマイパートの時だけカメラ前でわちゃわちゃしてそのテンションを特に引きずることなくお手振りに戻るキスマイ。

 

リリック

良い曲だった。キスマイに気を取られて気づかなかったけどジャニーズが会場にいっぱいちらばっていたことにこの曲で気が付いた。動線イカれてると思う、私がフロート操縦してたら絶対衝突する。

 

夢物語

ニカちゃんがトラジャを紹介するときの!!!ガヤさん!!!藤ニカ!!!!!配信で絶対見て!!!良い藤ニカでした!!!!!!!一人一人ペアで絡んでて「ああ本当に直属の後輩なんだな…」って思えたし、トラジャがちゃんとマイク持って歌っててすごくよかった。8.8の場にいた人たちはちゃんとあのトラウマを拭う機会が無いといけないよ…本当に…。あと千ちゃんだけなんかおかしいことになってた。まあサディラブみたいなもんですよね…

 

Happiness

この曲は次世代のCDCGみたいになろうとしているんだなと考え込みつつキスマイは動きに遊びが全然なくてかわいかった。位置が完全に固定されていた。

 

愛なんだ

キスマイは動かない。他のグループともほとんど目合わせてなかった。すごい可愛かった。

 

Smile

キスマイは直立不動過ぎてめちゃくちゃ面白かった。

 

挨拶

ここでも宮田さんかー!!!と思って震えた。弟組が背負えるようになったものの重さよ。

 

総括(仮)

真っ暗パートの長さ的に各グループの宗教の違いを感じる中よく纏めたと思う(本音を言うと真っ暗パートの合計時間はちょっと長く感じたし、若手3組は"アイドル"としてのエンタメ団体に振り切ってる訳ではないのかなと考え込む部分はある)。松本潤はどこまでも情緒と文脈の演出家だったし、準備時間が少ない中演者各位含めてどうやってこれを作り上げたのだろうと考えっぱなしだった。大きな舞台設備が無くてもそれぞれに一定の満足が生まれる奇跡みたいな空間に居合わせることが出来て本当に良かった。今後も私は松本潤の信者であり続ける。それからフリフラはなかなか難しいし、究極的な箱推しじゃないと振りづらいのかなと今回改めて思ったけれど、客席の照明まで制御する二階堂高嗣はめちゃめちゃ見たくなりました…

これはきっと演出家二階堂高嗣へのラブレター

※ラブレターなので気持ち悪くても仕方ないよねという言い訳のタイトル

 

12月15日にKis-My-Ft2 LIVE TOUR 2021 HOMEが発売されることが決定した。予約開始された日に3種予約して、今か今かと12月15日を指折り数えて待っている。私は5月からずっと、HOMEに囚われている。心は全くおうちに帰ってきていない。

www.youtube.com

HOMEにまつわる事象は、演出、5月の頭にソロ曲が公開されたときの流れ、果ては2019年のyou&meの発売までも含めて全て良いのだが、何よりもセトリが良かった、と感じている。

この記事を書く前に少し「神セトリ」という言葉の定義を調べたが、人気のある曲を良い順番でやることらしい。人気があるかなどは正直どうでもいいなと思う自分もいるがHOMEは間違いなく神セトリだった。

ダイジェストムービーを見たところで演出とパフォーマンスの記憶は正直曖昧である。LuvBiasも感動したがあれの良さを長々と書いたところで映像の美しさが全てなので陳腐になる。なので今回は、基本的には「曲順」だけに絞って私の感動を伝えたい。

 

本題に入る前に、私のコンサートに対するそもそものスタンスを説明しておく。私が生まれて初めて行ったジャニーズのライブは嵐のものだった。大体10年ほど前なのですでに松本潤の演出が確立されていた時代である。今の「ライブが大好き」という気持ちはあの時の感動をもって作られているという自信がある。その後数年、ライブは嵐のものしか行っていなかった。更にその後、別の界隈にハマり別のアーティストのライブやイベントにも行くようになったのだが、松本潤によって生のエンターテインメントの基準が作られてしまった弊害は大きく、「あそこはもうちょっとこうした方がいい」「これこれこういうところはつまらなかった」「松本潤ならあれは絶対にやらない」みたいなことを帰り道でぶつぶつ同行者に言うような害悪オタクになってしまった。

本来、所詮イベントなんてものは好きな人がステージ上にいるだけで100億点満点ではあるし、大好きな人間がいる場に文句なんて言えるはずはない。ただ、好きであろうと無かろうとチケットがある限り演者とその演出の熱を逃げることなく浴びることができる数少ない機会が現場である以上、それは出来るだけ好きが弱い人間を楽しませることに焦点を置くべきだと思っている。実際嵐を追っていた時、こちらの熱にも波があったが、どれだけその熱が弱い時期であった時でもライブの時間がこの世界の他の何の時間よりも楽しいということを知っていたためFC会員を辞めるという選択肢は全く浮かばなかったし、ライブに行くことによって熱を取り戻したこともあった。(入会した頃のファンクラブ会員の意義がコンサートへの抽選権を得るためというのが最も大きかったということもあるが)

ただ、それでも「ジャニーズイズム」というべきものは凄くてジャニーズの現場で害悪オタクタイプの悪態をつくことはあまり多くはなかった。無いとは言わない

それはジャニー喜多川が、ショーを作るのに当たって「人を飽きさせることは絶対に許さない」というスタンスにあったからなのだと思う。細かい発言を調べられず、何ならジャニー本人ではなく彼のイズムをがっつり受け継いでいる中居さん始めとする多くの歴戦の猛者の発言と混ざっているかもしれないが、10秒でも飽きさせたらダメみたいなことを言っていたような気がする。

なので恐らく、面白いイベントの定義は人間を退屈させる時間が発生しないことなのだ。

そしてその時間の有無の殆どは、流れや繋ぎに左右されるのだと思う。

 

かつてのジャニー喜多川演出年末年始帝劇舞台の印象は、曲と曲との間のつなぎを極端に減らしてエンタメ山盛りの状態を保つことによって観客を退屈させないというそれであった。(代わりに数多の大衆には理解出来ない展開が生まれたり情緒が振り回されるけれど大した問題じゃない)

それはハンバーグやラーメンやカレーが次々に山盛りで出てきたらそれはみんな嬉しいよねという話なんじゃないかと思う。めっちゃ嬉しい。

 

ただ私は好みだけで言えばコース料理が好きだ。コース料理に寄ってベロが作られてしまった。このコース料理とは松本潤の作るコンサートのことである。

毎度毎度出典が思い出せないのだが松本潤は曲を世界観で把握していると何かのバラエティ番組で言っていた覚えがある。そんな松本潤の作るコンサートは、基本的に2時間まるごと流れが凄まじい。

私は松本潤の公に向けた最高傑作はアラフェス(特にpart2)だと思っている。 This is 嵐がそうではないと言える理由は、嵐のライブは嵐を殆ど知らない人を置いていかないように常に作られ続けていたのに対して、This is 嵐はずっと追ってきたファンに対してだけ作った唯一のライブだったと思うからだ。一方でアラフェスはエンターテイメントとして作られていた。

このアラフェスはかなり構成が分かりやすい。前菜に当たる序盤の盛り上げパート(~CARNIVAL NIGHT part2)、スープに当たるパフォーマンスパート(~a Day in Our Life:Reborn)、魚料理に当たる2020年リリース英語曲及びMC、目玉となる肉料理(~truth)、そしてカイトを挟んだのちにデザートとして今回ランキング上位3曲が披露され、ファンクラブ会員にのみ食後の飲み物が提供されていた。その流れはどこまでも美しく、パート内の味は喧嘩しないように整えられ、ファンに投票を委ねた曲でこれを作り上げるその才覚に私はもう二度と「これを超えられるものを見ることはできないのだろう」と思っていた。今回記事で言及が偏る歌詞とその順序についてこの上なく気を配られていたライブはアラフェスではなくThis is 嵐の方なのですが…

 

たった半年後に、それに肉薄する物を観れるなどと思っていなかった。そして今の私は、近いうちに超えるものを見ることが出来るのだろうな、という確信を持っている。

とりあえず嵐も特にBlastとか全然コース料理としての作りはしてないというか過去のセトリ見たらアレンジした構成の方が多いし例えで書くのキツくなってきたのでここで料理の例えはやめるが、HOMEは「どこがメインなのかわかる」「何を伝えたいのかわかる」「繋ぎがめっちゃ自然」という意味合いでもうめちゃめちゃ好みだった。

1 HOME

タイトル回収。一番最初に持って来るのはYummyとかの流れもあるのだろうけれど、今回「HOME」と銘打ったコンサートである以上絶対に歌われる曲を最初に持って来るのは「次何の曲を歌うんだろう?」を予測できなくさせるという意味合いで天才的。

また今回のライブで一番伝えたいメッセージを最初に伝えてくれるという親切仕様。

「幾つもの夜越えてきたんだろう」「逢えない時間が降り積もる程」は1年以上直接会えていないことを表すし、なんかもう書けば書くほど陳腐になるので彼らがファンに向けてくれている想いとかは省くけれど、散々言ってた「約束の場所」はここなのだと示してくれる優しさ。もうキスマイはファンのことを迎えたよ、と教えてくれた。最高。

また、最初の北山さんが手を伸ばしてくれていることの重要性や「逢いたいよ」と次コンサートの「逢える de Show」の続き物のストーリーについて改めて感じもした。

2 ずっと ~You are my Everything~

「逢いたい君に触れたい」。「二人だけの待ち合わせ場所」。セトリに採用したことがなかった2014年の曲を満を持してHOMEの歌詞との爆発的な親和性としてぶつけてくるセンス。とにかく愛を伝えたいというキスマイの姿勢が感じられて最高。

3 キミとのキセキ

序盤2曲が比較的しっとりした曲だった分、ここから定番曲で盛り上げるんだなと思ってたんですが、これ完全に流れ組んでて怖いな~とあとで気づく。ずっとで「君は部屋を出てった」「街を駆けてく」「ちゃんとそばにいろよ」と思ったらもう街は色づいてるし運命のドアを開いてるし誰よりもそばに僕がもう既にいるんですよ。秒でちゃんと復縁出来てる!!これ元々セットで作られた曲だったんですか?!?!本当にそうだったらどうしよう(新規なので結構そういう勘違い発生する)という気づいた後の恐怖。パート違うのにストーリーの流れが途切れないのあまりに天才の所業。

4 SHE!HER!HER!

復縁したらそれはチュッチュッするよね、という気持ち。なんですが!!これもずっとの「世界中が敵だとしても」と「世界中を敵に回すほどの」で対応してることに気がついた時の?!?!?の感情。そう簡単に世界中敵にしないでよ、愛が深すぎるでしょ。もうこの時点でキスマイとファンはラブラブカップルですね。

5 Up&Down and Up&Down, Yo Dance!

歌詞を汲んでいった場合、真のライブへの盛り上げパートはここからなのだと判明。シーハーハーの復縁によって完全に欲しがりさんにさせられている、本当に分かる、とても正しい。

6 Big Wave

そもそも上下に動くステージで「Up&Down」と「Big Wave」を持って来る俳句の飛ばし的発想やばくないですか??日常生活用品のCMの曲だったくせに!!それで「飛び乗ろうBig Wave」で提供されるのが今回の噴水ステージと並ぶ目玉、ソロ曲…マジで大きな波…

あと「願いは何?」って歌ってくるのが今回の演出担当なのめっちゃいいよなって

7~10曲目

・灰になる前に→僕を照らすモノ

常に一番を担当する北山さん、からのカラフルな色彩→カラフルな色彩でつないでてびっくり。自然!!あと後述するけれど両方とも比較的映画っぽいMVなので、その辺の親和性も感じられる。

・僕を照らすモノ→Buzz

無理があると見せかけて、(Buzz自体今回のセトリの中でも最も劇薬)「僕を照らすモノ」「Buzz」は7曲の中ではテーマが比較的似ている自己実現の話なので繋ぐならここしかない。天才。

・Buzz→Nemophila

無理があると見せかけて、この2曲実はMVのアスペクト比一緒なんですよ…(北横/藤宮千/ニカ玉で分かれる)この3分類をした場合、恐らく映画寄り・PC寄り・スマホ寄りなのかなあと感じているのでここで繋ぐことには必然性がちゃんとある。(北→横、二→玉でも同じことは言える)あとBuzzは明らかに劇薬(2回目)であるものの一番ヤバイ絵面が熱湯風呂と増殖した千之助に持っていかれるため、最後は何とか落ち着いた気持ちで次の曲に移れるので良い。

11 Original Color(日替わり曲)

日替わり曲だから矛盾が発生する可能性があるけど、DVD収録が3日目である以上一番見せたかったのは3日目と言う前提で話を進める。…四者四様のソロ曲出してきた後に「君は君のオリジナルカラー」って露骨すぎない?最高です…あとここで紅白衣装持って来るセンス。一回のライブで使われる衣装なんて多ければ多いほどいいですからね!

12 Past & Future

ローラースケートの準備が整えられて歌われる一曲目が、ライブ初披露の曲。冒頭の2曲と同様に歌詞の中での時の流れを感じさせる歌詞、今回の最高ピンク黒レース衣装が最も映える曲をエモと共に載せていくセンスと「声を聞かせてよ」と「君だけを抱きしめたい」、すごく今回のHOMEらしくて素敵。(2番歌ってたかの記憶はない)

13 テンション

キスマイの普段の特効!!!をこの曲に全部乗せしてきたテンションぶち上げざるを得ない曲。落ち着いた11曲目と12曲目からの緩急!といった意味でもめっちゃ良いのですが、地味にPast&Futureで「二人の「明日」はずっとこれからも」と歌った直後に「明日の夢求め彷徨うより」歌ってる情緒は先輩の系譜を継いでる感じがあって愛おしい。

14 Everybody Go

普通にテンションの後のEverybody Goはメッセージ性が全く一緒なので完璧すぎて逆に言及のしようがない。普段のキスマイを象徴する炎・また10周年の幕開けとして開催されたライブで改まってこの所信表明みたいな曲を出されて感動しないファンなんて絶対にいない。

15 小悪魔Lip

ファン参加曲。オラオラを見せつけた後にめっかわ、ギャップ萌えを狙う最適な位置づけ。個人的な感想としては、Toy2の際に(後で言われてみると)感じた客席に人がいない事への戸惑いが、この曲の時も他の曲の時も表情が一緒だったことから、今回のライブではもう彼らはこのライブを見ている人を感じてライブをやってくれてるんだろうなあと思って嬉しかった、それが前半で感じられてよかった。(私感)

MC

16 Smile

Toy2でも思ったことではあるのですが、流れにちょっと組み込みづらいけど歌いたいものをMCにねじ込むところすごい芸術点高い力技で面白いなって思ってます。あまり他のグループで見たことない気がする。嵐は花、嵐ジオに分けちゃったし…

MC

17 君を大好きだ

「なかまっち」の概念が色濃く出る曲≒ファンとのつながりを感じられる曲がここに入れられることにより、小悪魔Lip参加者への感謝感を仄かに感じられる位置。更には地味に「笑顔」が歌詞にある辺りSmileともある程度繋がりを感じる。

18~20曲目

まずは「君を大好きだ」からの流れとして、何となく藤北感が出る順番、藤ヶ谷さんの人を愛する感情とつながりのある選曲。もう一つ言及したいこととしては、後半ブロックに割り当てられた曲は「今年ならでは」の曲であるという統一性があることを感じている。「灰になる前に」も間違いなく今年ならではの曲ではあるので一概にまとめてはいけないのですが

コロナ禍のなかでも頑張ってる人たちに向けたエールの曲(演出と内容で闇を照らす)→空耳で「コロナ禍」を狙ってくる曲(デジタル演出と歌詞で闇を照らす)→今年放送のボス恋からの需要に対応する形の曲(デジタル演出とおうちの光)という流れはやはりどうしても意図されていると思う…

というかこれらの曲順全部MVの公開順なのでHOME事前特番で全然観てないの顔してた二階堂さん絶対嘘だと思う。絶対見てるし曲は滅茶苦茶聴き込んでるだろうしそれありきで公開順決めたんじゃないか。Nemophilaとヨブコエの間に全然違うアーティストの動画公開挟まってることも含めて作為を感じるのですがどう思いますか、有識者

21 Luv Bias

はい天才!!!おうちセットを活かした玉森ソロ・潤之介めいた玉森さんからの完璧な流れで流されるLuv Bias、なんも言えないです!!曲順の話じゃ説明できない素晴らしさ。「これが一番見せたかったセットなんだ」を一瞬で分からせる映像美。曲順の話に全く収まらないので薄い記述ですみません…

あと一日目で通常Verね了解!と油断している二日目のanotherは殺意強すぎて許さない、一生覚えてるからな…(大好きですの意)

22 My Resistance -タシカナモノ-

あとで言及するのですがここで久しぶりにマイレジ引っ張り出してくるの天才過ぎないですか…?これたぶんMVで雨降ってた系の連想で、噴水ステージに映えるとして判断して持ってきたんだろうけど2013年の曲をここではヤバくないですか…歌詞自体も全体的に「時を超えた」「共にこの時間を生きよう」「孤独と不安のさみしさにおそわれたとしても」と今回の裏コンセプトとしてありそうな時空感覚とかみ合ってて本当にこわい。Luv Biasに全然負けない強さ。

23 NAKED

マイレジの闘争感からそのままこの世界に喧嘩を売るこの曲ここは東京(埼玉)!!!ラブバイアナザーが好きすぎて「もしツアーやるなら2日目の構成でやるのでは?」と思ってたけどラブバイのカップリング3曲やってる3日目が一番正しい構成ですね…anotherはドラマのときから含めて不意打ちでこそ成立する衝撃だし…

あと構成を見るとNAKEDが息を落ち着かせるタイミング(非ダンス曲)なんだろうけど盛り上がりの強さで全然感じさせないのヤバい。

24 r.a.c.e.

半分くらい英語の「NAKED」と似た構成の上「外すブレーキ」からの「アクセル全開」「ブレーキは踏まない」、何食べてたらこの繋ぎ思いつくんだろうって…。演出面でも歌割的には別に2分されるわけでもないのに2チーム分けしてて天才か?Versusが披露された公演と同タイミングで披露してたとはいえそうなるか?かつてミューコロで千賀さんがプロデュースしてた曲をこうやって5年後に新しく蘇らせるのは良いニカ千。

25 Black & White

「r.a.c.e.」の後に「追われる」「走り続ける」「負けたくない」「追うよ」の同じくらいレースしてる曲持って来るの本当に怖い。全然意識してなかった。もう一つ言うとr.a.c.e.を二項対立の演出にした上で、Black&Whiteという二項対立概念持って来るの本当何食べてたら思いつくんですか…?衣装モチーフがこのタイミングで回収されるのも最高なんだけどr.a.c.e.からの繋がりの方がよっぽど怖い。

26 A.D.D.I.C.T.

人気があると把握した曲をちゃんとラストの盛り上がりとして持って来るの偉すぎる。そもそもこれだけオラオラを並べといてもう一発オラオラが来るとは思えない中、最も疲れるであろうダンスを持って来るのが最後まで客を楽しませる意思を感じて最高。有観客より移動が少ないとかで疲弊してないって言ってたけどこちらはそんなことに気が付かない。

あとその時点では誰も知らない完全なる結果論だけど人気2位→人気1位の構成になってるのアラフェス概念でなんだか…好き…これは順位と収録順違うこと忘れてたことによる妄言でした

27 Hurray!Hurray!

アンコール前ラストの曲。歌ったかは全然覚えてないけどこの歌詞にも「扉」が登場する。迎え入れてくれたおうちからのお別れの曲、彼らは「立ち上がる」こと、“諦めないこと”を歌い次会える機会への希望を持たしてくれてるのかな、なんて思う。個人的にはアンコール前の時点での構成が完結するライブが好きなのですが*1その点でも大好き。

28 感じるままに輝いて

感じるままに輝いてがここに入れられる意味、新規は大変に語りづらいのでちょっと省くのですが、Hurray!Hurray!とそのままつながる歌詞であること、彼らは「HOME」と「感じるままに輝いて」をセットで使うものとして取り扱っているんだなと伺えて最高でした。HOMEのDVDの封入特典にこれの歌詞載ってるのは彼らの感覚の表れだと思うんですがいかがでしょうか。

29 キ・ス・ウ・マ・イ ~KISS YOUR MIND~(日替わり曲)

日替わりなので語り過ぎてもいけないけどやっぱり一度はキスマイタワーを観たいという要望に応えてくれるのありがとう。

30 Thank youじゃん!(日替わり曲)

なんだかんだ聞かないと不安になるよね?という曲を日替わりで最終日に持って来るの、かわいらしくて好き。

31 君にあえるから

逢える・逢いたいを最後まで訴えてくる選曲。そして最後の最後に、HOMEの始まり演出に登場する「改札」が歌詞に含まれる曲を持って来るのあまりにあまりにヤバい。最後まで構成に隙がないんだよ…なんで…?パーティーのあとの会員しか聞けない曲なんてただのオマケ曲でもいいじゃん…ここまででフルコースになるの怖すぎる…

しかも今思うとタイトルと冬コンの匂わせだったじゃん!!

 

 

松本潤の特異性はコンサートグッズと各自ソロ曲を除けば、ライブに関わる殆どを一人で把握しコントロールしていたことにもある。*2*3

しかし二階堂高嗣についてはそれは当てはまらない。衣装については玉森裕太に任せ、セットの一部を千賀健永に任せ、恐らくアイデアの源泉となるインプットのような部分についても北山宏光と分担している部分があるように感じられる。その他のアイデア出しや具現化についても他のメンバーやスタッフに任せている部分も大きいだろう。しかし、その全ての要素をぎゅっと集めるトップにあったのは「演出家の二階堂高嗣」だ。演出家二階堂高嗣は一人であって一人で無いしそれ故にきっと彼を超えてくれるんじゃないかと思うのだ…

そしてこの作品を作り上げた、間違いなく「奇才」である彼のより進化した最新作を見ることの出来る2022年とその先を私は楽しみにしている。

 

おまけ

おまけとして、日替わり曲に対する感動を載せたい。見づらいが、以下がそのために作った表である。

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シングルと3回以上歌っている曲を入れているはず。wiki見ながら手作業で作ったので漏れていたりそれも定番だろうみたいなものもあるかもしれないがとりあえず。そしてあまり厳密では無いが○マークを付けているのは円盤で見れる曲、△は見れる手段が限られていたりメドレーでひとまとめにされているものにしている。

こうしてみると、今回の日替わり曲として、A面のくせに一回しか歌われていない SOS を入れてくるセンス。なんか思ったよりキスマイがすごい気に入っているとみられるAAOをちゃんと入れてくるところ。 そしてマイレジ。他にもうまく説明できなくてとってもとっても悔しいんだけど今回の引っ張り上げ方すごくないこれ?!となってしまったのだ。極端に披露が少ない曲を今回消化した感覚もあり、次回のセトリが読みづらくなっている。こういった部分もHOMEの好きなところなのであった。おわり。

*1:どれだけアンコールが当たり前でもアンコールが当たり前だと思いながらライブを作って欲しくないというめんどくさい感情

*2:だいぶ乱暴な括り方してますがDiary全部見て違う資料も少し漁った上で括ってるので許してください

*3:そもそも松本潤の演出のルーツの一つとして「どの席から見てもチケット代は同じ(意訳)」と教えた中居さんがいるのと中居イズムを継いでいる二階堂高嗣という時点で何となく似たものを感じてしまうのは当然なのかもしれない

バンクシーと北山宏光(灰になる前に考察⑥)

また「灰になる前に」の話をします。フルMVが誰でも手に取れるようになったのと、北山さん誕生日おめでとうの気持ちで書き始めました。もう10月だけど

 

バンクシー関連の書籍や記事を漁る度に、「灰になる前に」及び北山宏光は思ったよりバンクシーの影響を受けてるな…受けてないにせよかなり親和性があったり似てたりする部分があるな…と思うようになった。以前散々細かい邪推はしたが、今回はバンクシーに絞って類似点を羅列していこうと思う。ちなみに例によって美術の素養は無く、灰になる前に以降に身に着けた付け焼き刃知識で書いているので相当テキトー言ってます。話半分で読んでください。

 

バンクシーも大した意味のこもってない作品についていろいろ深読みした感想を言う客のこと馬鹿にしつつも楽しんでるとしか思えないし*1……無意識にこそ本人の深層心理は反映されると思うし……

 

 

☆作品を作る意味―弱者の代弁

北山宏光はTV Guide Alpha VOL.43内で、灰になる前にのコンセプトをこう語っている。『やっぱりコロナ禍で疲れている人、何も出来ない日々に飽きている人がたくさんいるわけで。致し方ない部分もあるけど、若い世代が世の中や環境、大人に対して諦めている空気みたいなものを感じることがあるんだよね。その人たちが“いや、そうじゃないな”って思ってくれるようなメッセージを込めたかった。このままだと、みんな生きることに希望を無くしちゃいそうな気がするんだよ。だから、今回は気持ちに寄り添うっていうより、自分が発信してエネルギーになれればいいなという思いがあったな。』

「Fear/SO BLUE」初回Bメイキング内でも、発売して間もないので細かい内容の言及は避けるが、割と近い言葉を発している。

バンクシーは、弱者の代弁を行うアーティストである。動物園に侵入したり、「ヴィレッジ・ペット・ストアー」というイベントを開催したりして、人間に訴えかける手段のない動物の声を代弁するようなアートをディスプレイする。動物園の柵の中に侵入したことについて、彼は『作品を残せたのは最高だったな。なぜって、“声なき者の声”を代弁できたから。それはグラフィティを始めた理由のひとつでもある』と言葉を残している。ヴィレッジ・ペット・ストアーのイベントに関しては、彼は『自分たちのことを表現する手段の無い生き物たちの為にやっている』と言っていた。彼の作品には動物の他にも子供たちも頻繁に登場する。彼の活動は、常に弱者の側に立つ。そして、ネズミやチンパンジーや子供というモチーフを利用し、権力のようなものを皮肉っているのだ。

また、その一方で、バンクシーは『自分にも夢がある。それは社会で負け犬扱いされている者たちが徒党を組んで立ち上げることだ』という言葉も残している。それは恐らく、励ましのメッセージでもある。

バンクシーのネズミについて北山宏光があれほど強調したのは、この弱者の立場からの、弱者の立場にある人に向けたメッセージだということを伝えたかったからなのだろう。

なお既に色々書いてる上こんな文章を読んでいるもの好きの方はとっくに例の美術手帖の記事も読んでいると思うため、とりあえず以前私が書いた文章の訂正のようなものを書くと、バンクシー自体はネズミについて『やつらは許可なく生存する。嫌われ、追い回され、始末される。ごみにまみれて切望しながらも粛々と生きている。そしてなお、全ての文明を屈服させるほどの能力を秘めている。もしきみが自分のことを誰にも愛されない、汚くてとるに足りない人間だと感じているとしたら、ネズミがいいお手本になる』と言っているようなので東洋の善い意味は多分そんなに込められていない。(バンクシーのネズミについては、実際は純粋な嫌われ者というよりは、普通の様々に個性のある人間として描かれているのだが)また、美術手帖内のメリーポピンズのくだりについてだが、初期のバンクシーは「銀行強盗」を意味する「ロビン・バンクス」を名乗っていたことを考えるとより感慨深いものがあるような気がした。

 

☆ストリートアートとYouTube

ストリートアートは、街をキャンバスとして描かれる落書き、あるいはアートのことである。表現に使う画材やパーツは問わない。暗黙のルールとして、個人の住宅ではなく公共の壁が対象になる。そして大きな特徴として、通りがかる全ての人に向けてメッセージを語り掛けるものである。これ自体対抗文化的なところがあるので暴力的な分類にはなるが、恐らくバンクシーや他ストリートアーティストにとってこれの対極に存在するのが、美術館に飾られるアートとなる。『僕らがみるアートは、選ばれた一握りの人が作ったもの。その小さいグループにいる人たちだけが作ったり、プロモートしたり、買ったり、展示したりする。そして、「アート」の成功って何かを決める』とバンクシーは述べていた。

「灰になる前に」を言及する上では、それがYouTubeを中心としたプラットフォームで繰り広げられたことが特筆出来る。

千賀健永がYouTuberとコラボした動画を作っていることからもわかるように、この企画自体はYouTubeで公開することを前提に取り組まれている。普段私たちがキスマイを見るとき、彼らは一種閉鎖的な環境に展示されているともいえる。CDやDVD、FC動画、映画、dTVはお金を払って見るもの。テレビに映し出される彼らは、間違いなく「小さいグループにいる人たちだけが作った」ものである。その一方で、YouTubeは端末さえ持っていれば誰でも観ることが出来る。普段の媒体とYouTubeという媒体での差は、美術館と街と同じくらい全く違うものだ。媒体の特性を考えたときに、バンクシーが利用されたことには何らかの必然性を感じ取ることが出来る。

またバンクシー本人はこのことにかなりの問題意識を持っており、美術館のプロモートといった企画展をしている。彼の企画以降、美術館がストリートに歩み寄る動きが活発になったとのことだが、北山宏光もそういった融合的なことを望んでいそうだなと思ったりする。知らんけど

 

☆渋谷とブリストル

バンクシーが生まれ育った町であるブリストルは10世紀ころから交易都市として栄えていた。経済を兼任する役割を担い続けてきた一方で、奴隷貿易などの負の過去も負う。丘陵地には立派な邸宅が立ち並びリベラル層が住む一方で、治安の悪いダウンタウンエリアも存在する。1970年代の経済危機以降、経済停滞に悩まされたものの近年になってハイテク分野の産業が成長、近日は多くのメディア産業がこの地に拠点を移している。地方都市の顔とインターナショナルの顔を合わせ持つ街だ。

ブリストルの地元住民の多くはミドルクラスで政治的にはリベラルな都市との見方が強い。そしてこの町では中央や権力者に対して抵抗してきた。クイーンスクエア暴動・セントポール暴動・テスコ暴動……。既存の権力に対する住民のパワーを誇りにしている。また、経済停滞時もサブカルチャー分野は活発だった。海を渡ってきた文化はこの土地で醸成し、独自のスタイルを生み出した。ストリートアートやグラフィティも活発だったが、それはこの土地のアンダーグラウンドな部分とリベラルな部分が両立する背景にもよる。その環境によって、バンクシーの初期のスタイルは作られた。

渋谷という町には、かつては田んぼ・侍屋敷・そして宿場町があった。1885年に渋谷駅が誕生し、多くの芸者が働き各地からの人が集う街として本格的に栄え始める。1900年代になるとかつて侍屋敷や畑があったエリアは陸軍基地として土地の買収が行われ、第二次世界大戦後の連合国軍占領下においては米国軍やその家族用の住宅地として整備された。(このワシントンハイツ内で行われていた少年野球チームがジャニーズの発祥でもある。)そしてこの住宅地が東京オリンピック選手村に転じ、それと合わせて現在のNHK放送センターも建設された。また1970年代以降には渋谷の中心地に多くのファッションビルがオープンし、若者の街として現在のスタンスを確立するようになった。また、若者の街になるのと並行して、ストリート文化なども発展した。その一方で(そもそもストリート文化が発展できる地域とホームレスの存在は切っても切れない関係にあるのだが*2)乱暴な言い方をすれば「景観の悪い」エリアも併存した。

渋谷は外国文化・エリア外からの人間・若者と共に発展した街である。全国に先立って同性パートナーシップ条例が可決されたことからも、日本の中では比較的リベラルな街と扱っても差支えはない。コロナ禍以前はスクランブル交差点に人が集まり、権力である警察を馬鹿にしたような若者たちの狂騒が繰り広げられていた。(※暴論だという自覚はあります)

正直なところ現在は行政の活動によりかつてのアングラらしさが伺えるエリアは少なくなっているものの、現在でもライブハウスが多く点在し、NHKホール近くのけやき並木では現在もヒップホップ文化に親しむ若者たちを目にすることが出来る。そしてこの街を北山宏光は原点としている。

渋谷はブリストルと違ってさほど歴史のある町では無いし、「地元住民」の存在は希薄なので並べるのは乱暴かもしれないが、異なる場所から人が集まり・外国文化の影響を受け・独自の若者文化が発展し、資本の集うエリアとそうではないエリアが併設し、反逆者としての精神を育てる土壌となるという点ではやはりどうしても近しいものを感じられる。また、バンクシーは有名になった後にも美術館でのイベントや「ディズマランド」をブリストルで行っているが、今回「灰になる前に」の撮影をデビュー10年経ったタイミングで渋谷で行ったという面でも親和性を感じられる。

 

☆作品全体のプロデュースについて

バンクシーベツレヘム郊外、パレスチナ分離壁のすぐ横にある「The Walled Off Hotel(世界一眺めの悪いホテル)」のコンセプトや内装やアートワークを手掛けている。ホテル支配人が『このホテルにあるものは置物ひとつとっても、すべてはバンクシーのアート作品』と言うように、全ての展示物が彼のメッセージとなっており、パレスチナ人の窮状以外にも様々な社会問題について空間全体を通して訴えかけている。

バンクシーは他にも「ディズマランド」や多くの企画展において、絵だけではなく空間全体のプロデュースをしている。ネズミ200匹を放し飼いにしてたりする。

北山宏光はMVの公開にあたって「全てにストーリーがあります 部屋の中にもヒントがありますぜ」と本人のブログで述べており、私がこんな文章を書きまくってしまう程度には細部に意図が感じられる。彼の目に映るもの全て、更には曲・MVだけでなく考察できる要素を通し作品を届けようとする姿勢は、やはりエンターテイナーとして似たものを感じる。また、表現手段を一つに頼らない部分も近しいものがあると考える。

あとこれはただの感想なんですがバンクシーの主戦場がストリートであるせいか額縁に収まっているバンクシーの絵がそんなには多くないため、このホテル内の額縁とセットになっている多くの絵は画集内では多少新鮮に見える上に、額縁が沢山並んでたり観葉植物が並んでたりする様子はちょっとあの部屋っぽい気もする。あの部屋がアトリエであるという前提があるとして、「普通アトリエには無いのでは?」と思うものはこのホテル内にはありそうなのだ。まあテレビもエレキギターもこのホテルにはないのですが…

 

☆カメラ(監視社会)

MVはYouTube上で公開されている。一方でYouTube editとフルサイズでの情報量の差はメンバーによってまちまちである。FC動画上で本人も言っていたので言っていいと思うが、玉森裕太のソロMVを観たい玉森裕太だけのファンがFear初回Aを買う意味は正直全然無いと思う。しかしフルでしか見れない北山宏光のカメラ目線、これは間違いなく買うに値する。*3この2番頭?のシーン(同じ部屋に北山、カメラ前じりよる/北山首振った後手で顔を覆う/部屋右奥に向かう/カメラをのぞき込むような目線)は当時から個人的に「北山宏光、カメラの向こう側のこちらに対して喧嘩売ってきてるな」という感想を抱いていた。

 

バンクシーの作品で、「What are you looking at?」という文字に向けられる監視カメラの作品がある。これはイギリス国内の過剰な監視カメラの使用に対する批判を込めたと言われる作品である。現在は監視カメラによる国家からの監視だけではなく、自宅など私有地に設置される監視カメラ、あるいはSNSの普及によってだけではなく互いが互いを監視する社会に突入しつつあり、バンクシーはその状況に対してもアートや発言で警鐘を鳴らしている。*4

北山宏光はあのアングルをもって常にカメラを向けられる立場、すぐにSNSで拡散される社会に対しての批判精神も込めていたのではないかと、バンクシーの作品を踏まえると感じられる。

また、比較的初期のバンクシーの一連の活動にはゲリラ的に自分の作品を美術館に展示するというものがある。この様子は監視カメラによって捉えられているのだが、バンクシーはその様子自体を記録し、発表している。監視する様子を監視するという行動は、割とエゴサをしていることを隠さない北山宏光の姿勢に似たものを感じなくも無い。

 

ところで、バンクシーとカメラを語る上で欠かせないパーツとして「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」という映画がある。10年ほど前にアカデミー賞にもノミネートされた映画なので見たことがある人もいるかもしれない。私はバンクシーを調べるまで全然知らなかったのだがこのブログの為にdTVで330円でレンタルして観た。あらすじはググって調べて欲しいし、あらすじ以上にブラックな面白さに溢れていたのでとりあえず見て欲しい。1時間半の映画なので意外とサクッと観れた。

これは、撮る人と撮られる人の逆転と、虚像を描いた映画だった。アーティストを撮っていたティエリーは、その絶望的な映像作家としての能力の低さからバンクシーにアートを作る側に回ることを提案され、バンクシーやその他のアーティストの力によって、Mr.BRAINWASHとして、全く実力が伴わないまま一流のアーティストの仲間入りをする。

この映画が、もしくはブレインウォッシュという人間自体が、社会に疑問を投げかけるバンクシーの作品となっているというのは一種の主流な見方となっている。

アイドルの語源は(色々説はあるが)ラテン語の”idola”やギリシャ語の”idea”である。哲学用語であり自分もさほど詳しいわけではないのだが、idolaは「思い込み」や「偏見」を指す。またイデアは、更に「見る」を意味する言葉に由来するのだが、イデア論の内容は人々が見ているのは実体の「影」に過ぎない、というものである。平たく言えば、「アイドル」という言葉自体が嘘だとか、虚像だとか、そういう意味を内包しているのだと自分は考えている。またアイドルの定義として、「魅力が実力を凌駕するもの」という説があったと記憶している。メディアの力で、本人の力以上に色々な場に引きずりだされ、色々な場を経験する。特にジャニーズ事務所に所属しデビューをしたアイドルは、その歪さを認識せずにはいられないと思う。

ブレインウォッシュ自体は、少なくとも映画を観る限りは、自分の実力の無さに気が付いている描写はない。恐らくバンクシーは彼のその鈍感な部分を含めて映画の主人公として彼を選んでいる。ただ、その自覚の有無を除いては、ある時点でのブレインウォッシュとある時点のジャニーズアイドルは多くの共通点を抱えているのではないかと考える。

玉森裕太は、生活感の無いホテルライクな自室にMR.BRAINWASHのアートを飾っているとvoceの連載内で語っていた。多少悪意のある書き方をすれば、虚像が虚像の描いた(描いたとされる)作品を飾っている。今回は北山宏光バンクシーの親和性について述べることを目的として書いている文章であり、また自分の思考もまとまらないのでこれ以上深堀りすることは避けるが、玉森裕太が何を思ってそのアートを飾っているのか、そして同じグループにある種のバンクシーの作品を愛でる人間がいることと「灰になる前に」MV作製に至る因果関係についてもいつか分かるといいなと思う。

あと撮る側⇔撮られる側の兼任的な部分はこの映画も含めて意識したんじゃないかなと思う。それから、このタイトル自体は「ギフトショップを通過して外に出る」、つまり美術館の展示が終わると強制的にミュージアムショップを通らないと外に出られない美術館の状況(グッズの収益で何とかやってる財政)を指しているのだが、……なんか、ライブみたいだなって個人的な感想は発生しましたね……CDの利益を初期投資としてぶっこみグッズ販売でなんとかトントンにする日本のアーティストたち…

 

☆破壊衝動

バンクシーは、シュレッダー事件についてピカソの言葉を引用して「破壊衝動は創造的な衝動でもある」という言葉を残している。この言葉と、MVの親和性についてはわざわざ言葉を書き連ねるまでも無いと思う。

 

すでにこじつけがひどくなっていることは読んでいる方も感じ取られているかと思いますが、以下更に与太っぽくなっていきます。ただ頑張って書いてはいるのでこのままお付き合いください。

 

☆消費社会との向き合い方

バンクシー本人は商業主義や消費社会に対する批判を込めた作品の製作を行うにも拘わらず、バンクシーの絵は高額で取引され、資本主義に思い切り取り込まれてしまっているという問題がある。彼の活動資金や生活費は基本的に絵を富裕層に売ることによって創出されていると思われる。不正をもって儲けようとする他者に対しては、ペストコントロールと言う認証団体の設立や公式ショップのオープンなどを通じて彼らの懐を温めない努力はしている。ただ、彼が直接的に取っている手段は、マーケットからの距離を保ち、客観性を失わないというものでしかない。

一方でバンクシーは『アートの世界は最大級のジョーク』という言葉や、『商業的な成功はグラフィティアートとしては失敗の印だ』という言葉を残している。アート市場に利用されていることを把握したうえでそのマーケットを利用しているのだ。その最たる例がシュレッダー事件であり、高値で売られていくことを許容すると同時に、その状態を一つのエンターテイメントとして配信した。作品は、オーディションにより商業にのみ込まれたことをもって、自己破壊を試みたのだ。

先日の金スマの放送で、北山宏光はデビュー後の格差売りについて、7人いるメンバーの中で特定の人間の知名度を上げてもらうため、スターを作るためのシステムだったのだと思う旨を、格差売りにおいて贔屓された側の立場ながら答えていた。マーケットに取り込まれつつも、自分の状況を的確に把握し、その枠組みの中で出来ることを模索する姿勢は、それなりに近しいものを感じられる。

 

☆活動時期

バンクシーは1990年後半にアーティストとしての活動を始め、2000年頃には自らの絵を販売し始め、2005年頃には美術館に自分の作品を勝手に展示する活動で話題を呼んだ。その一方で、日本でもその名前が大きく知れ渡ったのは2010年以降(特に日本で映画が公開された2011年以降)とされている。*5

北山宏光の入所年度は2002年。Kis-My-Ft2が結成されたのは2005年。そしてCDデビューが2011年。特にオチは無いが、活動時期はかなり重なるものがある。また、バンクシーは1974年頃に生まれたとされているので、北山宏光の大体10歳上になるが“アーティスト”として活動を始めた年齢がさほど早くは無いという点でも多少の共通項は見られる。

 

アンディ・ウォーホル

アンディ・ウォーホルは1960年代に活躍したアーティストである。シルクスクリーンと呼ばれる大量印刷の技法により作品を大量生産し、急速に世に広めた。*6ポップアートの巨匠」とも呼ばれるが、その功績は多くの人に身近なものや多くの人に認知されている人物でさえもアートになるということを提唱し、また特権的芸術ではなく、大衆に開かれた芸術を確立させたことと言われる。有名な作品は「マリリンモンロー」そして「Cambell’s Soup Can(キャンベルのスープ缶)」である。また、彼自身で映画を作成していたりもする。

バンクシーのルーツ的なものはどちらかというとヒップホップ文化にあるとは思われるものの、バンクシーはマリリンモンローをオマージュした「Kate Moss(ケイト・モス)」、キャンベルのスープ缶をオマージュした「Soup Can(テスコのスープ缶)」を作品として世に出している。バンクシーはこれらの作品を通して資本主義社会を皮肉っているものと思われるが、作品本体に対しては彼への確かなリスペクトを感じられる。(ウォーホル自体は大量生産されるものに対して批判的だったという記述は確認できない。ただ彼はポップアートの先駆者であったわけで、色々新しいことを考えるバンクシーが彼に対してリスペクトの念を抱いている可能性はそれなりに高いと思う。他の多種多様なオマージュ作品の中でも、割と作品を穏当に使っているというか…)

北山宏光は、「氷菓美美し アンディウォーホルの色彩」という句を詠んでいる。この句自体は予選敗退をしており添削を受けている句ではあるものの、古語と現代美術の取り合わせをする守破離に近い姿勢、そのモチーフとしてウォーホルを利用する感覚は二人の精神性をこじつけるには十分だと思う。

あとバンクシー関連の批評読み漁ってる途中でウォーホルの「未来には、誰でも15分間は世界的な有名人になれるだろう」あるいは「15分で誰でも有名人になれるだろう」というフレーズを複数回目にした気がするのでたぶんバンクシーを語る上ではもう少しちゃんと言及すべき項目なんだと思います…北山宏光の話なのでしないけど…。

 

☆家庭環境

グラフィティやストリートアート自体はメインストリームから外れた層(例えば低所得者層など)を芯として発展したものではあるが、バンクシー本人は地元の有名校に通っていたこともあり、いわゆる中流階級~上流階級の家庭の出と言われる。

北山宏光も、芸能という本来は学歴を必要としない世界にあるものの、両親ともに教師の家庭で生まれ育ち、多くの習い事をしていることから、家庭環境が比較的近いことが想像される。

ポピュリズムの進む現代において、いわゆる労働階級の人間が世界に対する反逆者になりうるか?というとたぶん違うんですが

 

☆愛

バンクシーは別にいつも皮肉や批判を込めたメッセージばっかり書いてるわけでも無くて、ハートマークをペンキで書いているのネズミのアート(「Love Rat」)なども残している。その辺のシンプルに愛を描くこともあるという純粋さは、一応文脈として引き継いでそう。なにせ三日目の文字は「Love」だったのだ。

 

☆その他デティー

・梯子

MV内に登場する梯子についてよくわからないことを以前色々書いたものの、梯子はバンクシーが絵を壁に描く際の必需品に近い道具なので絶対そっちの意味合いだということにようやく気が付いた。ネズミこそ小さいものの、彼の描くストリートアートは道行く人に見せる目的があるだけあって大体デカいし、高いところに書いてあるものも多い。*7あと割と有名な「Brexit」の絵はまんま梯子ごと描かれている。「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」でもバンクシーはティエリーに梯子を持ち歩かさせていた。あと今までで一番梯子がちゃんと使われていたのは、パレスチナ分離壁に描いた風船にぶらさがる少女の絵なのかなと個人的には思っている。バンクシーはこの壁に絵を描くときは銃を向けられてたこともあるようなのだが、梯子を壁を超えるために使うんじゃなくて絵を描くために使っていることの物語性を込めてそうだよなあと…この絵を描いているシーンは映画内でも使われてるあたり、思い入れも感じられるので…。

 

・MITSU

ライブ一日目で出てきた「MITSUBISHI」の「BISHI」を黒に塗りつぶしているテレビは、有名どころではPARKINGの「ING」を消してブランコで遊ぶ少女の絵を描いたそれ、マイナーどころでは自主出版の写真集(zine)で「BANKSIDE」の地名表示のうち「IDE」の文字を消してYに換えた写真を載せているそれ辺りのオマージュなのではないかと思った。

こういう手法自体はそこまでアーティスト固有のものではないとは思う

 

ここまで1万字、お付き合いいただきありがとうございました!以上です!また気が向いたら追記します。あと今回のブログの内容は論評の言い回しをそのまま引用してる箇所が多すぎるのでヤバそうなら教えてください…。

*1:後述する映画内の描写

*2:それこそバンクシーはホームレスに暖かい視線を向けているストリートアートも残しているのだが割愛

*3:個人的にはNemophilaの間奏のダンスが買う理由になった気がしてならないけど蛇足

*4:一方でバンクシーのインスタグラムのフォロワー数は1000万人を超えた

*5:実際、名前を知る人間が爆発的に増えたのはシュレッダー事件(2018)およびその時期にバンクシーの例の傘持った絵が東京で発見されてからだとは思われる

*6:バンクシーの販売用の絵の大体はシルクスクリーン

*7:天王洲アイルでやってる展示行って多くのアートの大きさにびっくりした

キスマイファン、初めて作るミニ四駆

大好きで仕方がないグループのラジオを聴いていた。 

番組名はKis-My-Ft2 デビュー10周年記念!キスマイRadio超拡大版SP~Everybody キスマイ Go!~である。2021年8月11日、22時から文化放送での放送。その最後10分ほどの雑な文字起こしが以下になる。

 

宮:これですね、改めて説明しますとですね、2時間半の生放送で我々七人、一人一台ずつミニ四駆を作ったんですよ、名付けてエビバデキスマイ号という。そしてタミヤさんから、ちゃんとしたコースをお借りしまして、大きなコースを。(モーター音が裏で聞こえる)

(メンバーが色々やいのやいの言っている)(それぞれのマシンの特徴を聞いていってるけど省略)

宮:じゃあそろそろ走らせますか!みなさんエンジンかけて

(ギュイーン)(やいのやいの言ってる)

宮:掛け声は、エビバデキスマイゴーで行きますので、僕がエビバデっていったらみんなでキスマイゴーって言ってください、では行きますよ、Everybody,

6人:キスマイゴー!

(ギュイーン)

はっや!あ!俺の遅!あ、コースアウトした!たぶん俺のも!そっち!あー!おーおーおーおー!おれの遅!あー悔しいなー うわー〇△□✕!お前だろ!残ってんの誰!誰かのケツずっとついてる!ハハ!あ”ー!あー!どこ?あーあーあーあー!おれの来る!青の方誰?めっちゃおせー 青はニカか 俺のはー!?玉の超早くない?玉のはや うわー 行けー!ダメだ、みんなコースアウトしてる いません いないんすけど 残ってませんよ?ガヤの車 誰のですか? くそっ あ、終わった全部終わった コースアウトしました全部 全部終わりました(この間スタートからわずか55秒)

宮:さあ、どのマシンが生き残りましたか、最後

横:ガヤの

藤:でも俺のもコースアウトしたんで、全部終わりました!

(ぎゃははは!)

横:早すぎて、コースアウトしたと

宮:そうだね

千:終わるときはみんな一緒!

宮:それくらいね、勢いがあるということで!俺たちも勢いマシマシで頑張って行こうじゃないかと!(やいのやいの)

(以下もやりとりは続く)

……ミニ四駆めちゃめちゃ楽しそう!!!ミニ四駆知らない!それまでも時々みんなミニ四駆の話してたけどいくらなんでも今回はやってみたい!クラフトをしたい!!!

そんなわけで次の日買ってきてしまいました。

 本日は初めてミニ四駆を作った記録です。

 

キスマイがラジオ中に走らせていた車の種類は以下の通り。

キスマイはもうみんな全員大好きで仕方が無いのだが一応宮玉厨として生きている。宮玉厨から見ると、このマシンのセレクトにすごく宮玉が意識されているのではないかという気持ちになった。

・マグナムセイバー(玉森)とビクトリーマグナム(宮田)

爆走兄弟レッツ&ゴー!!の主人公、星馬豪の1代目マシンがマグナムセイバー、2代目マシンがビクトリーマグナムである。

・マグナムセイバーとソニックセイバー

8月4日放送の萌えよラジオで宮田は初めて買ってもらったミニ四駆ソニックセイバーだと言っていた。ソニックセイバーは爆走兄弟の兄の星馬烈(弟が豪)の一代目マシンなのだが、自分は弟がいるお兄ちゃんだからソニックセイバーにしてもらったと言っていた。対じゃん。

終了後、レコメンのツイッターにそれぞれのマシンの写真が上げられていた。

後列一番右が宮田のマシン、前列一番左が玉森のマシンである。この白と黒の色味にすごく宮玉が意識されているのではないかという気持ちになった。

そんなわけで総合的に考えて、取り敢えずマグナムセイバーとソニックセイバーをセレクトした。わたしも初めてのミニ四駆は宮田くんと同じソニックセイバーがいい♡ あとこれを並んで走らせたいし飾りたい!家電量販店で一個約900円、2000円もかからず買えた。コスパが良い。

 

プラモデルは数年前に一回だけ作ったことがあったので、厳密にはド素人ではない。その結果、塗装をしようという気持ちになった。目標は玉森さんと宮田さんリスペクトのアレンジ。実は塗装もその一回で履修済みだったのである。あとでめちゃくちゃ後悔した。一回は全然履修済みじゃない。

用意したアイテムは必需品のアイテムとしてニッパー(プラモ用)と細いプラスドライバー(#1とか#0とか)。今回私は家にあったものを使ったもののの、基本的には買ったほうがいいと思う。タミヤ製だとセットで1000円くらいでプラモの近くに売っていた。(それぞれ百均でも買えるものの、昔ニッパーはそこそこ高いの買えってネットの記事で言われた。でも一つだけ作るだけなら全然百均でもいいと思う)あと単三電池二本も。

加えて塗装用にタミヤX-1ブラック(200円)、筆(3本で200円)、タミヤミニ四駆PROマーカー二本(合わせて400円)。ミニ四駆と同じ家電量販店で買った。

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さっき貼ったツイートを見てほしいのだが、宮田作成の車体は社名のところがTAMIYAのステッカーロゴを切り貼りしてMIYATAになってるのでそれに倣ってステッカー(200円)も購入。なんとTAMIYAの6文字でTAMAもMIYAもMIYATAも作れてしまう。

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そしてベスキスセブンネット盤が入れられていたダンボール。塗装及び作業スペースの確保としてすごく丁度良いサイズだった。

以下、ミニ四駆素人によるミニ四駆素人へ向けた記録です!

 

中身こんな感じ。(マグナムセイバー)

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よく見るとアルファベットがフレームに書いてあるので、それに沿って説明書の通り部品を組み立てていく。特に説明のないものはこの袋に入っています。

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こういう皿に部品を先に入れておくと便利。(なんで塗装皿が家にあったんでしょうね)

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ニッパーで切り離していきます。綺麗な切り離し方は適当に調べてください。カッターとかでバリ部分切ったりもする。(やらなくても大丈夫)

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こんな感じ。最初の写真でいう赤のフレーム(色々あるやつ)だけは進捗に合わせて必要なときだけに切ってったほうがいいけど、この白いの(本体上部)含めタイヤなどは先にまとめて切ってもいいかも。

ここで何故か塗装をしました。丸のも。全くやらなくていいんですが、玉森さんに合わせてボディを黒にした過ぎて…先程のインク瓶に直接中サイズの筆突っ込みながらざっくり塗りました。縁だけ丁寧にした。換気をしないと気持ち悪くなる。インク蓋開けっぱも本当は良くないです。

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ついでにこれもマーカーで塗りたくりました。既に色ムラの予感。

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シールも紫と黄色の2色になるよう塗りました。今回の工程でいちばん時間かかりました。本当にやらないほうがいいです。最後の方に完成品出てくるけど特に黄色、せめて直接車体に塗ったほうがよかった。青のシールの上に黄色塗るのは無茶。下地を黒にした関係で白い部分を切ったりもしていましためっちゃ疲れた。

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とりあえず乾くまでに本体下部を組み立てていきます。

この段階で色がついていて歯車付いてるやつに全部とりあえず付属のグリスを塗りました。写真は無いけど。特にコース競技をやらないなら忘れてもあとからわざわざやる必要はないと思います。自分は大体忘れました…。

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この一つ目、特にパチンとは行かなかったんだけど仕様なんだろうか。

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ここのモーターへの歯車、ガッツリはめないとあとで歯車の噛み合いが死にます。(死にました)

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この時点の歯車の噛み合いが死んでいた。

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本来はここで単三電池が入ってます。下部、完成です。

乾いたので、シールを貼ってはめ込みました。

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塗装で2時間くらいかかった馬鹿なのですが、組み立ては1時間ちょっとで終わりました!

シールはマグナムセイバーと一緒のタイミングで塗っていたこともあり、二台目は30分かからなかったと思う。一度作ったことさえあればラジオで喋りながらでも、一時間かければ出来そうだなって思いました。あと2台作ると「ラジオ中の会話はこういうことだったのか…」が何となくわかるようになりました。嬉しい。

完成品は以下です。

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ヤバイ腐女子みたいになっちゃった…でもこれでいつでもハイローごっこが出来るようになります。色ムラやっぱりどうしようもなかった。マーカーじゃなくてインキの方がよかったと思います。

廊下走らせたらすっ飛んでいきました。楽しい!!音がうるせえ!!!楽しい!!!!!これか!!!!!となったので是非皆さん手元においてやってみて欲しいです!!マジで楽しいです、これコース走らせてみたい、こんな変な柄じゃなければ……初めてのミニ四駆でいきなりこれ冒涜なのかなあ…

 

キスマイはいつもあまり予想しない方角から楽しさを提供してくれるのでとても嬉しいです。10周年おめでとう!!そのまま視聴者を置いていく盛り上がりが出来る少年性を忘れない7人でいてね!どんどんコースアウトして行っちゃいましょう!!!

おわり。

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(おまけ)

★初心者がやらかしたミス一覧

・グリス塗り忘れ(そもそも小さい袋の中に何入ってるかの把握が遅れた)

・部品落として床を這いずり回る(ワッシャーはやばい)

・モーターに対して紫の歯車をかっちり嵌めず、歯車が回らなくなる(他にもちょいちょい小学生男子よくこれだけの力加えられてるな~と思う部分はあった)

★初心者トラップだなあと思ったこと

・プラスチックのフレームのアルファベットや数字がとても読みづらい

・何も番号の説明の無い金具は袋の中に入っている

・必要なものとしてタミヤカラー(最初から割と塗装が前提)が説明書の冒頭にあったり、塗れと指示されるけど無視してもいいのだと分からなそう

・カスタム用で使わない部品がある

★アイテム一覧

【必需】

・ニッパー

・プラスドライバー

・単三電池(遊び終わったら抜くのを忘れない)

・作業スペース(塗装をしなくても机を傷つけそうになるタイミングがあるので、なんか敷いたほうがいいと思います。ありがとうセブンネット盤。)

【塗装楽しい】

タミヤエナメル(色んな色があるので各自ご自由に)

・筆

・塗装用マーカー(今回はタミヤミニ四駆PROマーカーを使用。使っている感覚としてはポスカっぽい。本当は楽さと楽しさの両方を追求するならガンダムマーカーのメタリックシリーズとかがいいんじゃないかと思います。今回は感謝を込めてタミヤ製縛りをしたかったのとガンダムイエローの黄色が自分にとってオレンジなのとメタリックシリーズは色数が少ないとかの理由でこれにしています。大体どれも200円ちょっとで買える)

タミヤステッカー(透明・ゴールド・シルバーの三色展開していた)

 

ミニ四駆取扱店は以下から検索しました。

全国販売店ガイド(全国) | タミヤ (tamiya.com)

ただリコ三話の正隆のクズっぷりについて、雑感

「ただ離婚してないだけ」三話の何が一番最悪だったかというと、「クズは詰めが甘い」というリアルを懇切丁寧に描いているように見えたことだ。

 

一話時点で、原作である漫画の正隆が「バカなクズ」からドラマでは「可哀想なクズ」に調整されているなとは感想を呟いていた。読む人に主体的にページをめくらせるエンターテイメントから、観る人にチャンネルを変えさせないためへの工夫として、共感できる要素を増やしているのかな、と思っていた。原作は少し前に一巻だけ読んだ。

三話時点で、「なんだこの妙にあり得る話は…」という感情を得ていた。原作から変更した設定が噛み合ったせいなのか、普遍性が生まれてしまっている。

 

【ネタバレ】北山宏光主演『ただ離婚してないだけ』壊れた不倫相手と正妻の分岐点 | PlusParavi(プラスパラビ)

 

この記事はとても好きな記事なのだが、「浮気を隠すという最低限のマナーさえもない完全に“舐められている”実態を伴わない夫婦関係」という文章に少し引っかかった。

確かに舐めている、舐めてはいるんだろうが、少なくともそのマナーが守れる程度に要領の良い器用な人間であればとっくに雪映は正隆のことを見捨てることができていただろうなと。ものすごい個人的な見解のもと。

 

クズについて書きたい。自語りをしたい。

 

世間的にはクズと呼ばれるであろう人間と割と親しくしていた時期がある。その人たちは全然約束を守らなかった。連絡の無いドタキャンや頼みごとのブッチは日常茶飯事だったのだが、理由を尋ねると「親戚の用事」だとか「携帯を壊した」とか言ってくる。「体調不良」みたいな言いようによっては本当になる言い訳ではない、完全なる嘘を。

往々にしてクズは、嘘がバレているとは思っていなかった。正隆については自暴自棄である点(バレてどうなってもいいという感情)が多少あるようにも見えるが、当時私が親しくしていた彼らは、距離を詰めてみたところ、彼らは決して破滅願望だとか見捨てられたいという気持ちに起因して嘘をついたりクズとしか言えない行動をしていたわけでは無かった。本当にただただ詰めが甘い。もっと言えば他人の行動をあまり想定出来ないのだ。

向こうが携帯やSNSのパスワードを簡単なものに設定している。いつも同じルートで帰っている。ゲームのアカウントの最終利用時間が分かるようになっている。こっちは交通機関の情報のチェックをしている。職場を把握している。普段の仕草を見ている。その人と仲のいい人間と連絡を取っている。

それらの些細な要素の組み合わせで推理を出来る人間がいることを、それらの要素を組み合わせて推理するほどに執着する人間が身近にいることを、もしくは悪意や害意のある他人がいることをどうやら彼らは理解出来ていなかった。何度こちらが嘘を見抜いても。

正隆は「孤独だった、もう二度と辛い目に遭いたくなかった」という。それは確実に本当だ。雪映にも萌にも、誰にも見捨てられたくはない。そして私が接してきた人たちは、本心から言っているそれに似た言葉に行動を伴わせることが簡単には出来なかった。それは単純な言葉で言えば「弱さ」だったけれど、一朝一夕でどうにもならないような病であった。

結局当時、自分自身のクズさを認識しているとその欠陥はそんなに気になりはしなかった。その不器用なところをもって相手を自分より純粋な人間だと思えた。嘘などによる害をもって余りあるものをもらっている・もらったものが残っていると感じられる間、一緒にいた。

 

自分は純粋さの欠けたクズだった。自分に良くしてくれていた相手に突然集中力を切らして、連絡を絶ったことが何度もあった。自分が見捨てられるより先に相手のことを見捨てたいとも思っていた。だからなんとなく、向こうの気持ちが分かるとも、釣り合いが取れてるとも勝手に思っていたのかもしれない。ただ自分は純粋さが欠けているので、ドラマは起きなかった。

具体的に言うとヤバい関係の絶ち方をしたら住む場所を一時的にでも変えたり非通知は着信しないように設定したり変な時間のピンポンのドアは開けないだけの悪質さを持たないことこそが純粋なクズの詰めの甘さのそれだと思う。最悪だった。正隆の甘さはまともな嘘を吐くための整合性の組み立て能力を持たない人間がやらかす想定の甘さでしかない。本来正隆が雪映や萌程度の予測能力や害意を持っていたら押しかけてくることも考えられなくはないが、考えられないからこそ人を惹きつけるという悪循環。

四話で雪映に反対して警察を呼ばないのも、問題を初期に解決せずその場しのぎでやり過ごして割と救いようのない段階で露呈しそうなところが見たことある人達のそれで、予告文を読んだ瞬間に「うわあ?!」となってしまった。クズの解像度が高すぎる。

 

雪映は口座やカードの利用履歴で何かを察せる女だ。

萌は街中で正隆とすれちがえる女だ。

この二人はそういった意味で似ている。本来の分岐点は中絶と妊娠のタイミングだが、もう一つあると思う。

それは直接言葉を交わせたか、交わせなかったかの差だ。

正隆はまあ言ってしまえばメンタルをやっている人間だと思うのだが、そこに引きずられるかはそうで無いかは会うか会わないかによって左右された。もうこれは単純な自分の経験としての発言です。

文面は感情を煮詰めさせる。軽い気持ちの「会いたい」も憔悴した状態での「会いたい」も同じ言葉なのに、書く側も読む側も状態によって言葉に乗せられる・乗っている思いを履き違える。ライターを生業にしている正隆が、萌の文面に対して対処が遅れたのは恐らく今回のドラマにおいては意図的なものだったのだと思う。(ただ単純に文面関係なく一回連絡を無視すると全く返信が出来なくなってしまうのも、それでもブロックまでは出来ないのもすごく覚えがある)

結果的には若干間に合ってないものの、雪映と正隆は、雪映が気持ちを直接ぶつけたことによって関係性の修復が行われた。一方で、萌と正隆はあの一方的なハグを最後に、言葉を交わせていない。だからもし「些細なボタンの掛け違い」があの三話ラストに繋がるとしたら、その最後の引き金は街中ですれ違った時に声を掛けられなかった二人の“弱さ”なんだろうな、と思った。

 

(不倫旅行に行けるほどの関係性を築いてしまっていた、という時点でもう救いようが無かったのかもしれないとも思うんですけどね…)

 

雑感の自語りなので以上です。4話楽しみです。色々書いてるけど正隆は全体的に「好みのタイプ」なので毎話毎話自分がいつ恋に落ちるか戦々恐々としています。直近で恋に落ちた相手はバージェス(cv:宮田俊哉)です。

キスマイのファンに薦めたいニジガクというコンテンツ

6月14日18時、「アニソン!プレミアム!『ラブライブ!SP』」放送決定のお知らせがあった。そこには司会:宮田俊哉(Kis-My-Ft2)の文字があった。私はおおはしゃぎした。

キスマイのファンになってからは8カ月ほどだが、ラブライブコンテンツを追いはじめてからは7年ほどになる。履修しているのはアニメ・映画・スクフェス・スクスタくらいで、現場に行ったのは数回。ラジオなどは殆ど聴いていないし、声優の名前もかなり怪しい。誕生日は数人分しか覚えてないし、全くライバーを名乗ることは出来ないものの、長いことゆるいファンをしている。

NHKからのお知らせは結構なスピードで拡散していた。思ったよりキスマイのファンはラブライブを好ましく思っていた。宮田さんの知名度向上に貢献していたこともあるだろうし、好きな人が語るものは多かれ少なかれ好きになるし、好きな人が楽しそうにしているのを観るのは何より楽しいし、女の子たち可愛いし、ラブライブ面白いし、そもそもジャニーズと二次元コンテンツは決して相性が悪いものではないので、それは当然のことなのかもしれない。ただ、思ったより虹ヶ咲の話をしているキスマイのファンが少ない。「ラブライブ」「μ's」、良くて「Aqours」で言及が止まっている。

キスマイのファンで無かった頃でも、宮田さんがμ'sのオタクをしている姿は時折耳に挟んでいたし、聞いていた。現場で目撃されたことも、うみみが好きなことも知っていた。けれどAqoursも好きだという情報は知らなかった。*1単純にμ'sは明らかな非オタク層にも浸透したが、後発になるに連れて少しずつ社会現象的なものが収まって、地上波バラエティでの扱いが減ってしまった影響もあるかもしれない。更には宮田さんはニジガクについては2020年10月期に見ているアニメ作品(大量)のうちの一つとしてしか未だ言及していない。

ただ、その言及が少なかった「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」は、キスマイのファンにこそ薦めたい作品と個人的に思っている。

オススメしたい理由①バラバラの場所から集められたメンバーによる下剋上

今度の放送でも紹介されるとは思うが、先に少し内容を話す。

プロジェクトの発表自体は2017年に遡る。当時のプロジェクト名はパーフェクトドリームプロジェクト(PDP)、途中から完全に「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」と名前が入れ替わった(?)。このコンテンツ、以降はニジガクと略すが、なかなか苦難の歴史をたどったものとなる。そもそもこの作品は、(今の扱いが緩いオタクにはイマイチ分からず実のところ断言はしかねるが)ラブライブラブライブサンシャインに続く3つ目のラブライブプロジェクトではなかった。かくいう私自身はスクスタが始まってから彼女たちをしっかりと知ったので(スクフェス出身三人を除く)詳しいエモい経緯は他のブログなどであたって欲しいのだが、スクフェスに続く第二弾のゲームのためだけに作られた彼女たちが、声優たちの努力とファンの応援により、アニメ化を勝ち取り*2、いつの間にかμ'sとAqoursと並び、最近アニメ二期も発表された下剋上コンテンツなのだ。

バラバラの場所から集められたという話は複雑で書くの諦めたので調べてください…合流ありきと言えば合流ありきだし…(そもそもこのコンテンツはμ'sとAqoursに比べてキャラクターと声優の同一性が低いのでどこをスタートとしてどこまで同一視していいのか分からない上に初期メンバー9人以外の「(スクスタの)あなた」と高咲侑は同一視出来ないとか三船栞子の扱いをどうすればいいのかみたいな問題がある…)(設定の多少の違いは目を瞑ってしまう派なのでゲームとアニメの9人は一緒と思っています)

オススメしたい理由②世界観の違うメンバーソロ

前二作と大きく異なる特徴として、ニジガクは「ソロアイドル」という前提がある。同じ同好会に所属するものの、彼女たちはそれぞれのやりたいことを仲間でライバルであるソロアイドル同士として叶えていく。この辺はアニメの二話を是非とも見てくださいお願いしますとしか言いようがないものの*3、アニメを通して一話ずつ見られるそれぞれのソロ曲の披露に対するワクワク。

この時の感情は、HOMEでのソロMV公開の瞬間と近いのではないかと思う。あの時のワクワクは繰り返せないけれど、ニジガクを一話から見れば、全員バラバラなメンバーたちが違う経緯で一つの作品を作り上げるその過程に対して胸を躍らせることが出来ると思う。私は先にニジガクアニメを観てしまったのでその辺ちょっと悔しい。

オススメしたい理由③楽曲の親和性

μ'sではPrimtemps/BiBi/lily white、AqoursではCYaRon!/AZALEA/Guilty Kissとそれぞれにあったユニットがニジガクにもあり、それがDiverDiva/A・ZU・NA/QU4RTZの3つとなっている。前2作は3人ずつだったのが、ニジガクでは2人/3人/4人という変則で組まれている。この計9ユニット、どれも楽曲の特色が違うので変な言い方をすればいずれか一つは好きだろうと思うのだが(大体公式Youtubeで試聴できるので検索して欲しい)、このうちDiverDiva及びこのユニットを構成する二人の楽曲制作陣が特に妙にキスマイと被る。

二人なのでソロ曲が計八曲。ユニット曲が六曲。この14曲の制作陣の中に、言わずと知れたJazzin’park(ユニット曲1曲)、Winter LoverとBE LOVEとSmilest作詞のmiyakei(ユニット曲1曲)*4、僕を照らすモノ作曲のCarlos.K(ユニット曲1曲とソロ曲5曲)*5が名を連ねている。つまり8/14曲にそこはかとない親和性を感じる。(暴論)

暴論ではあるもののラップをがっつり歌ってかつこういう曲調をこなすユニットはSaint Snow*6を除けば無いので、正直この世界観の中ではかなり親和性が高い。(Saint Snowはどちらかというとハロプロに寄る気がする)μ'sの曲は聴いたことがあっても他の曲は聴いたことはないというキスマイのファンはぜひ聴いて欲しいです。本当に個人的なステマです。

 【試聴動画】SUPER NOVA / DiverDiva - YouTube 

 

(2曲目がJazzin’park提供曲)

【試聴動画】THE SECRET NiGHT / DiverDiva - YouTube

(2曲目がmiyakei作詞)

また、そもそも前二作と比べると歴史が短いのでまだ全体の楽曲数自体少ない。ソロ曲一人4曲×9人+歩夢ソロ+かすみんソロ+栞子ソロ2曲+ユニット曲6曲×3ユニット+全員曲9曲の約70曲なので割ととっつきやすいのと、ニジガクは、そのソロアイドルという前提からか前二作と異なり畑亜貴さんが作詞家として固定されておらず、比較的バラエティーに富んだメンバーが楽曲制作陣に名前を連ねている(畑亜貴さん固定されてても十分にバラエティーに富んでて一周回ってこわくなるけど…)ので楽曲にもこだわりを持って追っているキスマイのファンには何かしらの刺さる幅がわずかに広いんじゃないかなと…あとニジガク全体曲の方に歌詞提供している方にはConneXionはじめ複数曲関わってるKanata Okajimaとかもいるので是非…いやμ'sやAqoursだけでも作曲陣割と被るので言い出したらキリは無いのですが…(たぶんスノハレが一番有名)

 

アニメの放送は2020年10月から。最近はNHKでも再放送された、かなり新鮮なコンテンツ。*7少しでも興味があれば、たぶん最安だとdアニメストアで月額440円でアニメ全話を観れるので!最近ソロ曲シャッフルやったりコンテンツとしても面白いと思うので!是非よろしくお願いします!!!

 

今からだとLiella!(ラブライブ!スーパースター!!)の方がリアタイで追えて楽しいんだろうなとは思う…ラブライブはまるっと好きなので全部いいと思うし昨日(マリーの誕生日だったので)公開されたMVもとてもかわいい、Aqoursのソロ企画MVもマジで全部可愛いか中毒性があるので是非とも…

 

 

おまけ:ゲームとアニメについて

ゲームはゲームで、普通の音ゲーとは一線を画した仕組みになっていて新鮮だし、好きな子たちが好きなダンスを踊ってくれる上に、個人のストーリー(絆ストーリー)では考え方が良く分かる作りになっているので個人的には薦めたいのですが、メインストーリーが更新の度に燃えていたり、メインストーリーの組織がまだ整理されていなかったり、メインストーリーを進めるのが面倒なので現時点だとどうしてもアニメの方がとっつきやすいかな…と…。一応公式Youtubeだけでもそれぞれのソロ曲踊ってる姿は観れるので……。ただ加入経緯などが全く違うのと、特に璃奈ちゃんの描き方がかなり違うので璃奈ちゃんを好きになった場合は両方やるべき(両方すごくいい)と思います

*1:ルビィの女装はファンになってから改めて見たときに何となく見覚えがあったし曜ちゃん推しという情報はすぐ手に入ったが…

*2:声優たちはオーディション時点で「アニメ化はない」と言われていた

*3:ゲームとは動機付けが違う

*4:miyakeiは刀剣乱舞中心の人だが他にもキンプリ・セクゾ・JUMP・V6に提供あり

*5:Carlos.Kは僕を照らすモノがキスマイへの初歌詞提供で、ニジガク9人曲やAqoursやQU4RTZ他沢山のアーティストにも曲や歌詞を提供しているものの、ジャニーズだと他にはV6とSixTonesにしか関わっていない

*6:Aqoursのライバルユニット

*7:NHKでの放送にあたって実在の施設の名称が弄られて若干話題になっていた。セブンイレブンが茶色い9SHOPになっていた

灰になる前に、灰になる前に(灰になる前に考察⑤)

(6/1追記:テレガイalpha読んでまあまあ変えたくなってるけど記録のために残してます)

 

これまでの考察は箇条書きという形で逃げに走っていた部分もあるけれど、最後にどういうストーリーなのか、過去の箇条書きとはだいぶ違うことを書きながらも、今の私の解釈をまとめておこうと思った。所詮は自分の思い込みでしかないので、正解はきっと全く違うところにあるし、あるいはそれぞれにあるのだと思う。

 

前提として、明確に一本筋の通ったストーリーはあるものとして考える。それは本人が何となく言っているところでもあるし、こういった映像作品は中身がモチーフの積み重ねであったとしても一つのストーリーを持っているべきなのだという論を知った。

 

今回の物語は確実に彼のパーソナルな部分に沿った物語であると感じている。

一点特に考察が難しいと感じた要素があった。それはMVの説明文にある「崩れ落ちていく世界」の解釈だ。

最終的な答えは彼が周りの世界をどう認識しているか、ということになるのではないと思い、彼のターニングポイント的な部分から考えてみようとしたときに、今の世界とキスマイのデビュー前夜の世界はかなり似ているのではないかと考えてしまったのだ。

2011年頃にはリーマンショック後の不景気と、加えて3.11による先の見通せなさがあった。今の時代はコロナ禍と、漠然とした低迷を感じる。その一方で、2011年は彼らが華やかにデビューをした年であり、2021年の彼らは周年を迎えはしゃいでいるように見えるし、怒涛の仕事量をこれからガンガンこなすぞという意気も感じる。

(他のメンバー企画も含めてではあるが)これは一週間や二週間で考えられるようなものではない。殊に北山さんについては快感インストールの企画を数年前から温めていた人間であり、「この話をいつ考えたのか?」が読めない。

けれど最終的には、今この映像を出す意味を考え、結局は過去をオマージュしながらも「今」を描いた物語ではあるのだろうとは思うようになった。

 

与えられた公式の説明文は以下だ。

今作は崩れ落ちていく世界で行き場を失った人々。
こんな世界に日に日に、ストレス・苛立ちが募るばかり。

それでも、歩むことをやめず生まれ変わるために光を探し求めた希望に満ちた1曲となっています!

MVは北山自身が監督・監修を行い初のカメラマンにも挑戦。
「苛立つ男」と「マウスアングル」という今までになかった目線で
渋谷の街並みを北山が撮影し「苛立つ男」と「マウスアングル」の2つの目線がシンクロした新感覚なMVが完成!

誰が書いたかは分からない。企画段階の資料を読んだスタッフが適当にまとめただけかもしれない。けれどこの文章を正しいものとして捉えれば、以下のヒントを拾うことが出来る。

・『歩むことをやめず』からは男が元々歩んでいたことを。

・『「苛立つ男」と「マウスアングル」の2つの目線がシンクロ』からは、マウスアングル=苛立つ男の視線であることを。

そして『希望に満ちた1曲』であることを。

解決しなければならないのは、何をもって『崩れ落ちていく世界』なのかという前述の問題と、なぜ彼が苛立っているのか、である。

 

フルのMVは、Youtube尺と異なる印象を与えてきた。Youtube尺は、起承転結の四幕構造。区切りはテレビ投げ・赤ペンキ・ネズミ視点に戻るところ。

だが、フル尺はどうやら五幕構造だった。画面の静と動が切り替わるところ及び曲で分ければ、区切りはテレビ投げ・グラスが落ちるところ・ネズミ視点に戻るところの四か所となると考えられる。

「五幕構造」というものは、伝統芸能から西洋演劇まで古くから使われる構成の一つである。詳しくは調べて欲しいが、今回はこの型にある程度嵌めて物語の展開が為されたと考える。置・出端とか提示部とか起承鋪叙結とか色々言うらしいが、自分が慣れない言葉を使っても仕方ないので今回は①~⑤でストーリーを分けて書いていきたい。

【①(~1:11、イントロ・Aメロ・Bメロ)】

>5幕構成である場合、物語を理解するための背景情報を提示するパート。誰が主役で、どういった人間であるかを受け手に示す役割。

私たちファンには事前説明が与えられている(もともと歩いていた・ネズミ≒男)ほか、舞台背景がアトリエで物を作る場所であることから、男は元々何かを作る必要があったことを示される。

(また、この時点でわずか3カット目にバンクシーのネズミが登場する。これは、「彼が最終的に自分の力で飛ぶ*1」という結末を暗示しているほか、メリー・ポピンズの物語のように縛りの多い立場であったことも示しているように思える)

男が苛立っている。ネズミがいるのは深夜の人が少ない通りが中心であり、人影がある場からすぐにその場から逃げ去っているように見える。一方で電車を見上げるアングルは、「電車に乗れない」、つまり「人に置いていかれている」という感覚を表しているように見える。一方で男自体は殆ど動かないことから、「逃げ場がない」「動けない」という停滞にあることが表される。

①の終盤、彼はテレビを見る。テレビというものは、彼がいる世界であると同時に、受け手と送り手を阻む最も大きな境界線であり、フィルターなのではないかと個人的に思う。テレビに映されているのは、男がマウスアングルで見た景色だ。ただ流されたそれは、編集されて実際に見たものとは異なる印象を抱かせるものであり、他は砂嵐・言い換えれば「見えていない」状態であった。私は、男は彼にとって正しくないものを映す世界に対して苛立ちを抱えているのではないかと感じた。灰というのは触ると崩れるものである。元々あったはずの姿・アイデンティティを、何かのイメージや視点・切り取りによって崩されてしまう前に、その状態を「変えたい(生まれ変わりたい)」と願ったことをきっかけに、物語は②へ移行する。

【②(1:11~1:35、サビ)】

>5幕構成である場合、(一概には言えないが)物語における障害が示され、戦いといった出来事が展開する。

やっていることは、「破壊」の一言に尽きる。マウスアングルでは工事現場の横と道路工事現場が映され、工事作業を見ている、という点でも部屋内のカメラとシンクロが発生している。

変わりたいが変われない葛藤を描いているのだろうし、①の考察を繋げると、既存のイメージや、後天的に男を構成していたもの(本は知識、ギターは音楽、ペンキは他の人間)の破壊を行っているのではないかと感じた。鏡への攻撃は「映る」ものの否定。

最終的に彼は後ずさる。これは心理状態としては逃げたいとか・諦観を表している。ただ、その後ずさりの一歩によって起こった出来事が外の世界に反映される。変わりたいと願って行動すれば、それが諦めた頃であったとしても、良いか悪いかは分からなかったとしても、何らかの成果は出る。それを示した上で流れは③に移行する。

【③(1:35~2:26、ラップ・Aメロ・Bメロ)】

>5幕構成である場合、転換点に当たる。ハッピーエンドの物語であれば、事態が良い方向に変化を示す。

カメラはかなりざっくり分ければ、俯瞰→マウスアングル→通常の視点(何をもって通常かは自分でもわかっていないが何となく通じてほしい)で三パートに分かれる。このパートだけで登場するのが俯瞰視点となる。

序盤の俯瞰のカメラでは初めてこちらと目が合う。②からの繋がりで言えば、後天的な要素を一度破壊しつくして属性を無くした男は一度内省に戻り、見られる(イメージを作られる)側ではなく見る側に回って、自分が置かれている状況を認識しようとしたのではないかと考える。

その状況自体は、下の立場ではある。目線は上に向く。主従で言えば従にいると認識を行う。俯瞰は確実に視聴者の目線を意識させていると考える。一瞬顔を手で覆い隠そうとしたり背を向けるものの、最終的には私たちの方を見て口角を上げる。何か、こちら(視聴者の視線)と向き合うための心を決めはじめたようにみえる。

マウスアングルでは、序盤と異なりビルなどの人が留まる場所を見ている。見上げるという意味合いでは部屋の男と視線が確かに一致する。部屋の中のものがペンキに浸食されるのを特に止めることなく、ネズミは少しずつ人の多い方へ移動する。

そして見上げることをやめた彼は、自らの身を自分の手で染めることを選ぶ。化粧行動は他者や世間の関心を前提とした自己実現の行為である。また、一度は否定した鏡に、「映る」こと、染まった状態で「映る」ことを選んでいる。

【④(2:26~2:51、サビ)】

>5幕構成である場合、ハッピーエンドならば解決が示される。

赤のペンキをぶちまけるところから光が差し込み画面の色彩が変化する。トンネルを抜けたことを示す、明確な解決である。カメラはずっと通常の客観の視点ではあるが、マウスアングルを通すまでもなく男は笑顔でいる。

ペンキの色彩は、ざっくり他者を表すのではないかという話は当初からし続けてしまっている。赤を壁にぶちまけたのは自己の確立であり、後天的に与えられたイメージを真に受け入れたことを示していると考える。受け入れた後は、当初否定していた他の色(他者からのイメージや干渉)を受け入れ、既に否定したものにも色があったことを認識し、かき混ぜ、丸ごと楽しむような姿勢を見せる。時々どうしようもなくなって座り込むこともあるが、作品としては否定しない。 アイデンティティを再構築し、「作品が出来た」と認識した彼は部屋から姿を消す。

【⑤(2:51~、サビ・アウトロ)】

>5幕構成かつハッピーエンドである場合、大団円として、物語の始めより良い状況になった状況を示す。

カメラの視点は、マウス=男であり、最終的には視聴者のものとなる。

この場面では、それまであくまでシンクロに過ぎなかったネズミと男の視点が完全に一致する。心理状態と、現在のありのままの状態が統合されたことを示しているように見える。(また、アトリエから脱し作品を展示する場への移動とも感じられる。)

いざ視聴者と目が合うタイミングでは彼は動かない。また、この目線は部屋の中と異なり対等の場所にある。これは男自身が、見られる対象のことを恐れなくなったためのようにも思える。

そして、10年以上前のCMと重ねるようにして、こちらにメッセージを投げてくる。それはやはり、これから「解禁」を行うぞという予告であり、挑戦なのだろうと思った。

 

一言で言うと、男がアイデンティティを再構築するまでの物語なのではないか、という解釈をしている。

そしてこれがなぜ今出されたのかと言うと、何らかのメディア・フィルターを通してしか人に認識されない今の時代へのもどかしさがあったからなのだろうと考える。私は一度も彼らのいる現場に直接足を運んだことが無いので、彼がアイドル活動においてどれほど直接会えるコンサートに比重を置いていたのかを知らないが、少なくとも直接目に触れる機会をとても大事にしていたのは確かだと思う。また、もう本当にただの思い込みでしかないが、彼自身にはフィルターを通せば通すほど(それこそいわゆるネット炎上のようなことも含めて)自分が誤解されていくという感覚があるのではないかと邪推する。そして、それでも良い、それだからこそ作れるイメージもあると割り切ったことを表すのが最後の結末なのではないかと思っているのだ。

 

他人の頭の中を考え察することなんて、出来る訳が無いんですけどね……。

 

※配信は顔に塗ってから破壊を行うという順番だったのでこの解釈だと若干の矛盾は発生するが、最初からカメラ目線であることから物語としては③からスタートしており、かつ破壊と創造は紙一重であったものと解釈すれば大きなズレは出ないのではないかと考えた。顔にペイントをしてからの行動にはそこまで迷いがなかったことからも、「赤いペンキを撒く」という解決方法を知りながらそこまでの過程を楽しんだのだろうと。MV内の男は序盤他者からの視線から逃げているが、配信の男は他者の視線をずっと認識している。また、配信の男はMV④内の行動は歌っていることを除けば赤いペンキを撒くことしかしていない。上手く説明が出来ないが、配信は現時点で最もフィルターの少ない手段なので、何か特別な行動をするまでなく渋谷の街にいることと同義になるというか…

*1:「裸の時代」読み返して彼は跳ぶ人だよなとも思った